ラムサールの締結会議・等への議員、職員派遣について。と農水相の無責任。
午前中市議会の会派代表者会議あり。森林文化都市の関係でのドイツ、フランスへの視察研修について、議長がいくということ。それから、ラムサール条約締結の会議に、議長と、新政クラブの岡村議員がいくということについて、承認を求めるものだった。
このシュバルトバルトの森への訪問や視察については、以前、榎本元議長もいっている。しかしながら、我々議員にその研修の内容を報告されることはなかった。
なので、「一人40万円もの税金を使っていくなら、きちんと報告会を全員協議会の場でやってほしい」と要望をす。
また、「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」であるラムサール条約締結会議に、役所担当者、議長、地元市議会議員、地元の方々6名とあったが、自然を守る会の方々にきちんと話をかけたのか。尋ねる。
訪問される人の中には、企画部長の名前などがあがっていた。
そもそも、都沢湿地の公園構想で、加茂坂新トンネルの土砂を使って、7ヘクタール盛土をする計画を住民に示したのはこの企画部長だった。
それに対して「湿地を守ろう!」という運動から、有志が集い、尾浦の自然を守る会を結成し、環境省、ガンの研究者などに働きかけ、そして、地元の優れた研究者などが集まって運動を展開してきた。僕も当時の委員会や一般質問の場を使って、大山の自然を紹介し、この問題を問うてきた。そして平成13年の議会で「ラムサール条約」指定について、当局の見解をたずねている。西茨湿原についても、庄内に唯一残るハンノキ林として、伐採されようとしている木の前に立ちはだかって、チェンソーでの伐採を止めたこともあった。そのときなど、当局は「ラムサール条約」など全くちんぷんかんぷんだった事を覚えている。当時、会のメンバーらとともに、新潟のラムサールのシンポジウムなどに行った。そして新潟市の姿勢と鶴岡市の姿勢の違いに辟易した覚えがある。
そもそも、ラムサール条約の関連の日本の動きは、環境NGOが先行してその動きをとらえ、各地域の保全活動とリンクして展開してきたものだ。その筆頭には諫早湾干潟を必死で守ろうとしてゴールドマン賞に輝いた故、山下弘文氏がいる。この数十年、開発事業によって、自然が破壊されてきた。そのために生物の多様性が失われ、たとえば諫早湾の干拓事業によって、有明海が破壊され、干潟の貴重な生命が失われてきた。
ガンの研究者や、環境省の心ある研究者のおかげをもって、この地域の野鳥を取り囲む生態系のすばらしさが認識され、今般のラムサール条約指定にこぎつけたのだ。
締結の会議には、ぜひこの条約のために本当に心から尽力した、専門知識のある地元の尾浦の人にいっていただきたい。と要望した。
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さて、かの、農水相だが、いきなり辞職とは。責任追及で責められる顔がテレビで出続けると、次の選挙に不利だと思ったのか。まあ、組織で辞めさせたのだろうと思うが、
全く無責任の極みだと思う。消費者の命にかかわる問題なのに、あの軽々しい態度。そして国に責任はあたかも全くないようにコメントしていた姿勢。どれを考えてもおかしいし、モラルハザード然としているとしか思えない。総裁選よりもこっちのほうが重要。関係してしまった業者の社長の中には自殺した方までいらっしゃる。
安全安心、消費者の視点を掲げていた福田内閣は、それとは全く対極の終局をむかえつつある。何か「美しい国」といって醜い無責任な辞め方をした安倍首相のときとダブる。いずれにしても、政権交代をして、真の改革をすべき時がきていると強く感じる。