最上川 世界遺産シンポジウム チェスターリーブスさんの講演。
「最上川を世界遺産に」というシンポジウム、に参加。チェスター・リーブス氏の基調講演は、「living landscape 」というテーマを軸とした実に有意義なものでした。
知事の英語もまあまあやな。と思いながら、「7世代先の事を考えても、世界遺産登録」とかという言葉を聞きながら、苦笑するしかありませんでした。
さて、この世界遺産のシンポジウムで最後に、草島、質問をさせていただきました。
「今日は、リビングランドスケープというお話、大変興味深くお話を聴かせて頂きました。
この文化的景観の中に、自然だとか、環境のことについて、そこについて、なかなか語られていないように思います。実際に世界遺産登録の際には、イコモスもきますけれども、IUCN(国際自然保護連合)もきてチェックをするのだと聞いております。その中で、やはり最上川を見て、これから何を守るべきかという視点で考えますと、これまで上郷ダムが本流にあり、それによって、多くのバイオダイバーシティが破壊されてきた。ということがあると思います。そして、今、なお、その支流に、せっかく子供達が喜んで泳げる川。そして全国から鮎釣りに人々が来る川があるんですけれども、そこにまたダムが計画されている。私はやっぱり、今、リビングランドスケープということで、ドイツも、アメリカも、リビングリバーの時代だ。とうかがっております。ダムまで撤去する時代だと聞いております。そういう時代の中での、世界遺産として、私は、やはり環境の事をしっかりと考えて、今までの公共事業のあり方が良かったのか。それと、これから、更にダムをつくっていいのか。という視点をきちんともって、この世界遺産の事については考えないといけないと思うんですけれども。チェスターさん、どのようにお考えになりますでしょうか。世界の潮流として、川の考え方が変わってきているのではないかと思います。その潮流にのっていかないと、世界遺産どころの話ではないのではないかと思いますが、どうでしょうか。」
会場しんとする中で、
チェスターさんは、「The point I think about 」とお答えになりました。
会が終わって、遊学館の出口のあたりでチェスターさんにごあいさつ申し上げ名刺交換させていただいた。会話の中で、「Dog &Demon」の話をしました。チェスターさんは、「ああ、Alex Kerrかい?日本の公共事業の話はよく知っているよ」といった調子で、と一言。本当に世界遺産にしたいから、この最上川を日本のターニングポイントにしたいんです。と僕はお話しました。
今後、アレックスさんらも含めて、「文化的景観」の真の意味を問う機会を設けることができたらなあと考えております。