フレキシキュリティ とオムソーリ
雇用問題、非正規雇用問題。ネット難民の問題は深刻だ。
それから、内定取り消し問題。山形県内でも2名が取り消しになったとNHK調べであった。
セーフティネットクライシス という NHK特集はとても有意義な番組だった。
オランダの雇用政策であるフレキシキュリティ、企業側と、労働者側がしっかりと対話をして新しいシステムを生み出す。そしてその問題をうけとめて、政策として予算づけする。そうした真摯な「政策」を感じた。これを受けてすぐに財源ー消費税問題に転嫁しようとした大村議員だったが、まず「政策」としてきちんと受け止めるべきだと思った。このフレキシキュリティ法、EU諸国でこのオランダの事例に学び、広がっていると聞いた。財源は確かに課題かもしれないが2兆円ばらまいたり、旧態然とした公共事業をアル意味で「生活保障的」にやり続けようとしている実態をみたら、財源は結構あるのではないかと思えてくる。
神野先生が、「オムソーリ」というスウェーデン語を紹介していたが、まさに、「悲しみの分かち合い」と訳され、税の使い方を端的に表しているとのことだ。そもそも、私たちは何のために税金を支払うのか。分かち合い、絆を保つためという論旨の事を先生はおっしゃっていた。
雇用を持続可能なかたちで創出できる産業の転換をどうはかるか。まずは、基本的な社会生活を保障できる、基本的なセーフティネットを社会全般として確立することが必要なのだと感じている。フレキシキュリティ、これは今後、学ぶべき政策だと強く感じた。