「おくりびと」 の「むかえびと」、ちゃんとやろうよ。
3月16日、産業建設委員会。午前10時から午後4時半過ぎまで議論を展開した。諸々指摘をしたが、一つ大きな指摘として米国アカデミー賞を受賞した「おくりびと」をいかに市内の活性化に活かすかという質問をし、諸々議論した。要は、酒田と鶴岡の市行政としての「むかえびと」の姿勢が全然ちがうんじゃないかということだ。ロケ地マップ一つとっても、酒田は正式ロゴを使い、映画の一シーンを使ってロケ地マップをつくっている。鶴岡の場合は役所の職員が撮った写真を使って「とりあえず」マップを作ったとのことだ。それもたった5千部。
観光課長は「正式ロゴや映画シーンの写真を使うには相当の時間がかかるので、まずいち早くマップを作成するということで、、、」と言い訳をしていたが、「先日、庄内映画村にこの件でいってきました。『そんなものは、庄内映画村に相談してくれればすぐにできますよ』と言われました。なんでできないのか。やる気の問題なのではないですか。なんで市内にある映画村ときちんと相談してないんですか。」と僕が再度問うと、「であればできます」というような応え。「酒田の場合は、おくりびとのシーンを使った写真入りのマップ。そしてそこには、関係者がいっただろうお店が数十軒ラインナップされている。それから、おくりびとのロゴが入り、とシーンが載った看板がこれまで2基、これから4基増設。また、月光川、遊佐地域にもそれぞれに建てる。それからアカデミー賞受賞のオリジナルフラッグを千枚作成して町のいたるところに掲示している。それからロケ場所のライトアップ。ざっと300万円を今般の補正で組んで対応しているとの事だった。随分「むかえびと」の姿勢が違うじゃないか。これからマップつくるんなら、こんなしょぼい普通のフォントは使わずに映画のオリジナルのものにして、せめて酒田に匹敵するようなものにしましょうよ。それから、ミシェランガイドで羽黒が2つ星。羽黒の杉並木がなんと3つ星の最高峰になったこともあるから、酒田に負けじと英語とバイリンガルで作ったら。そのぐらいやりましょうよ。とつめる。
観光課長「酒田を参考に検討します」との応えだった。僕は今後彼らの動きを注視していよう。それに、更に提案をし続けていこうと思う。それから、一昨年から指摘し続けてきた、8合目レストハウスでのガイド機能。月山の植物や自然ガイドパンフレットなどはせめて切らさずに置いてほしいと思い、諸々提案をし続けてきたが、21年度どうするかを聞いてみると、あまり考えてなさそうな対応。シーズン中で5万9千人は訪れるとすれば、そのぐらい用意しましょうよ。卯年ご縁年なんだからそのぐらいきちんと対応しましょうよ。とやる。「観光協会の予算などで対応する」などと当局は応えた。
最後に、いずれにしてもなんか、積極性を感じない。今、やってきている千載一遇のチャンスを無にしないように、戦略の練り直しなんではないか。市民の方々にも参加していただいて、今般のおくりびと、それからミシェラン3つ星、2つ星をいかにいかすか、徹底的に考え、議論すべきと思う。このチャンスをいかしてほしい。と結んだ。たのむよ。たく。とにかく、みんなで「むかえびと」の方策を考えましょう。役所も総動員で部署を越えてアイデアを出してもらいたいし、そして、今こそ市民の皆さんの柔軟なアイデアの出番です。僕もあれこれやっていきます。