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大戸川ダム建設凍結!   


ついに国土交通省が、凍結を表明した。今本先生をはじめ、淀川水系流域委員会の皆さんの真摯な思いが実を結んだかたちだ。

以下 朝日WEBより転載。

大戸川ダム建設凍結 国交省、流域知事の反対受け
2009年3月31日15時15分
国土交通省は31日、淀川水系河川整備計画を発表し、大戸川(だいどがわ)ダム(大津市)の建設を当面実施しない方針を明記した。全国の各水系でつくられている河川整備計画案でいったん予定されたダムが、知事の反対意見を受けて建設が凍結されるのは初めて。大阪、京都、滋賀の3府県知事は「計画に位置づける必要はない」との意見書を同省近畿地方整備局に提出していた。蒲島郁夫・熊本県知事が反対表明した川辺川ダムなど各地のダム計画に今後、影響を与えるのは必至だ。

 計画では、大戸川ダムについて、「治水安全度の向上も期待できる」として必要性は認めながらも、本体工事は「中・上流部の河川改修の進捗(しんちょく)状況と影響を検証しながら、実施時期を検討する」として、当面は凍結する方針を明記した。工事に着手する場合は整備計画の変更が必要になることから、改めて流域府県の知事の意見を聴く。

 ダムが建設された場合に水没する滋賀県道の代替道路については、流域府県の要望を受けて、実施を明記。「必要最小限のルートとなるよう見直すなど、徹底的にコストを縮減したうえで、継続して実施する」と引き続き整備する方針を示した。

 整備局が昨年6月にまとめた計画案では、大戸川ダムを含めた4ダムを盛り込んでいたが、昨年11月、大阪、京都、滋賀などの流域府県知事が計画反対の意向を表明。大阪府の橋下徹知事と滋賀県の嘉田由紀子知事は2月13日、大戸川ダムを計画に位置づける必要はないという意見書を正式に整備局に提出した。京都府の山田啓二知事も3月、同内容の意見書を提出した。

 政府の09年度予算では、地元知事の反対意向を受けて、大戸川ダム建設を前提とした事業費5億円の計上が見送られている。しかし、代替道路整備の予算も計上しなかったため、地元が反発していた。

 大阪府の橋下知事は「こっちの言っていることを100%というわけにはいかないし、国の事情もあると思うが、しっかりと地方の声をくんでくれた計画になっていると思う。代替道路についてもほったらかしにせず、事業を続けてくださる。本当にありがたい」と評価した。

 京都府の山田知事は記者団に対し「3府県の意見が認められたことは評価したい。これまで、公共事業はいったん決まったら立ち止まって考え直すということがなかったが、今回は立ち止まって考えることが可能になった。整備局の決定は一定の評価をしたい」と話した。

 近畿地方整備局の木下誠也局長は31日午後、記者会見し、「知事の意見には一定の合理性があった。(大戸川ダム建設の凍結の)決め手は知事の意見と世の中の声。地元の住民団体の要望などあらゆる人からの要望を踏まえた」と説明した。