湯浅誠さんの講演会
世界を股にかけて、海峡を泳いでわたる、チャネルスイマー、 五十嵐憲さんが、今年は、北海道 焼尻島から羽幌間を横断するということで、壮行会に。
その後、楽しみにしていた年越し派遣村 村長の湯浅誠さんの講演を聞きにいく。現場の声を元に、貧困の真実を語りかけてくる。そして、社会の問題の軸をあぶり出してくる。雇用保険でカバーできない。そして生活保護でもカバーできない。結果、滑り台のように「貧困」におちていく。その結果、4つ、1、自殺、2、犯罪、3、ホームレス、4NOといえない労働者 という状況に陥ってしまう。4のNOといえない労働者が増加するために労働条件がどんどん引き下がっている。年越し派遣村は、こうした「すべり台からおとされた人に階段をつくっていったのです。と話しておられた。シェルターと総合相談。そして緊急小口貸し付け、生活保護、アパート、そうした本物の階段をつくっていくこと。
竹中、小泉の偽りの構造改革の中で、この社会が何を失ってしまったか。教育課程、企業福祉、家族福祉、公的福祉から排除され、その結果、自分自身の存在価値や将来への希望を見つけられなくなる、自分自身からの排除に陥る。貧困スパイラル。これを救うために自治体のセーフティネットとして何が必要なのか。とても大事な示唆をいただいた講演会だった。社会のイノベーションたる、本来の先駆的なNPO法人としての文化を見せていただいたようにも思えた。
神戸での活動の時、代表の山田の意向もあり、しばしば大阪の釜ヶ崎の炊き出しの応援にいったものだ。被災者救援と貧困に陥っている人の救援は、社会システムにかけているところを市民の力で解決していこうというところで同じなのだな。と考えさせられた。湯浅さんが発する真実の日本の問題を受け止め、行動をおこしていきたい。