慶応先端研を紹介するパンフレット=162万7千円
昨日一般質問でとりあげた、9月1日の広報に挟み込まれている、慶応大先端研を紹介するパンフレットだが、
ヒアリングの際「あれ、いくらかかっているの」と尋ねると、企画調整課 高橋氏は「100万円ぐらい」と応えていた。
そして、本日、再度聞きに行くと「160万ぐらい」と応えた。「正確な数字で教えてよ」と正してはじめて「162万7千円」という数字がでてきた。誤魔化したかったのだろうか。「100万円ぐらいじゃないじゃないか」と僕。
今朝、街宣していたら、差し入れをいただいた方から、「あのパンフレット、公費を使って私学 の宣伝をしているようでおかしいと思います」とのお言葉をいただいた。ふむ。そういう見方もあるなあ。
説明責任をとるはずの時期に、とにかく役所に都合のいいことしか書いていないようなパンフレットを広報する。僕は、「これは説明責任じゃなくて、情報操作じゃないのか。」と昨日の一般質問で質した。
こうした先端研の詳しい説明は、広報上では特に合併後、はじめておこなわれたものだ。まず第二期に突入する前に、これからの市民負担と目標について説明されないといけなかったことだが、それは全くなかった。そうして今になってこんな説明をするなら、「これまで9年間、毎年、3億、4億諸々、あわせて50億円もの市民の皆さんからの負担をしていただき、この先端研に投資してきました。その分、住民サービスを我慢していただき、ありがとうございました。おかげでこんな成果が、、」とまず冒頭に書かねばならなかったのではないだろうか。
こうしたことが一切説明されないのは、「役所に都合のいい事だけを並べた情報操作の広報といえないだろうか。議場でも述べたように、「成果」もあいまいだ。産業面では、格安の家賃のインキュベーション施設に2つのベンチャーが立ち上がったに過ぎないし、毎回発表されている年29億の「経済波及効果」も、あくまで統計的なシミュレーションに過ぎない。
土地など含めると現段階で50億以上ともいえる「市民負担」について、はじめの成果目標も明確でない。そして自分の任期末になっても 最後まで「負担」を知らせないまま、「結果責任」どころか、説明責任さえも果たそうとしない。これは、どう考えてもフェアじゃないように思えてくる。
皆さんはどう思われますか。