鶴岡の水道水が改善されました。県議会への請願の成果。
朝、交通安全協会の皆様とご一緒しながらつじ立ち。
以前、昨年2008年の6月30日に山形県議会に提出していた請願。
庄内広域水道の水道水の悪化を改善するため、トリハロメタン値を下げるものであったが、請願の紹介議員になっていただいた笹山県議から「県企業局の担当者が岐阜県にまで調整方法を学びに行き、改善がみられたので、12月議会への請願の取り下げを」とのお知らせをいただいた。
本日、行沢にある企業局の浄水場へ行く。副所長、課長、担当の三名で対応してくださった。実際に担当職員の方が昨年6月の請願審議の後、21年3月に岐阜県の水道部を尋ね、調整の方法を学び、それを今年6月ぐらいから試験運用をしてきたとの事だった。浄水場の中で次亜塩素酸を注入する箇所は前、中、後の3カ所ある。これまでは前塩素をいれて0.2mg/lぐらいまで塩素濃度を上げてから凝集、沈殿をする手法だったが岐阜県の手法に学び、中塩素という濾過前の注入を多くし、前塩素注入をできるだけ止める手法をとることによってトリハロメタンを抑えることができたのだという。請願で指摘した平成一九年の9月には0.062という高い値をしめしたが、今年は、0.03まで抑えることができたとのことだ。
岐阜県では0.1の基準値の4分の1、つまり0.25mg/lに抑える努力がおこなわれているのだが、山形県でもようやくそれに準じる努力がおこなわれることになった。対応が幾分遅かったことはあるが、実際に岐阜県に職員が行き、学んできて実際に庄内の浄水場で活かしたことは評価したい。我々WaterWatchNetworkで提出した請願により、実際に庄内南部広域水道の水質改善、具体的に言えば、発がん性物質であるトリハロメタンの量を減らすことに貢献することができたことは一つの成果だ。
ただし、地下水が原水だったころはこれより10倍ほど低い値なのだ。水質悪化していることには違いない。そのあたりは妥協することなく、今後も見守り、チェックをしていきたい。
以下、当時提出していた請願だが、一定の成果を得ることができたということか。詳細は再度アップデートします。
2008年6月30日
請願趣旨
鶴岡市道田町21-29
ウォーターワッチネットワーク
鶴岡市議会議員
草島進一
趣旨
鶴岡で供給されている水道水のこの数年間の水質データをみると夏場、発ガン性が指摘されている総トリハロメタンの値が基準値0.1mg/lの2分の1を時には超える高濃度をしめしている。昨年19年度データでは、8月、馬場町で0.045mg/l,中山で0.053mg/l、11月、朝日、上田沢で0.050mg/lを示しており、地下水を原水とした櫛引上山添(かみやまぞえ)地域の0.003mg/lに比べて17.6倍も高い値を示している。このトリハロメタンの値は、より頻繁に検査をおこなっている広域水道朝日浄水場では昨年9月に0.062mg/lを記録している。
つまり、夏場、月山ダム原水からの水道水質が悪化している。
このトリハロメタンについては、岐阜県の水道事業体では、低減下対策がとられ、基準値の4分の1におさえる努力がおこなわれている。
そこで、トリハロメタン軽減策として以下の方策を提案し、請願するものである。
記
1)庄内広域水道でのトリハロメタンをせめて岐阜県水道なみ(基準値の1/4)に、軽減すること。