新成人のみなさまへ 今年も行動する年へ
1月11日、成人式。毎年恒例の街頭演説。会場の文化会館の前、商工会議所前にて演説す。今年の新成人は全国で一二七万人とか。
60年政権交代をしない国、日本は昨年、念願の政権交代をした。これまでの政治は、まさに、お任せ民主主義を強いてきた政治。市民の声は届かず、真実がテーブルの上にのらなかった。
昨年の8月の終わり、私たちは市民の手で政権交代を果たした。それから、ようやく、先進諸国並みの子育て支援対策、温暖化対策のための一九九〇年度比 25%削減。ダム事業の見直しをはじめとする公共事業の見直し、又、「事業仕分け」と、これまでの政権では考えられなかったことが打ち出され、新しい発想の転換と新しいしくみづくりが次々とおこなわれている。
この政権交代、革命の時代に、私たちがやるべきことは、本当の民主主義のための行動をおこすこと。今年、日本の本当の民主主義の元年にしなければならないということ。だと私は考えている。思えば、私たちが水道問題で、住民投票の運動をおこなった年から10年目にあたる。あのときを思えば、いかにこれまでの政治が市民の声に耳を傾けない政治であったかがわかるはずだ。一〇年前、この水の問題一つをとっても、人口が減少することが間近に見えておきながら政策の転換をすることなしに、ダムの水を導入し、「それをよし」としてここまできた。
私たちは、「今後、人口が減っていくと、水道料金はどんどんあがり、水質は悪くなり、、、。」といった事を当時ずっと訴え続けていたがそれを「一部の変わった人たちが、変なことをいう」という論調でこれまでにその問題があることさえ、伏せ続けてきたのだ。
こうした、「真実」や、市民の抱える問題を無視続けてきたのが、まさに自民党政権。これまでの古い政治だ。地方自治体はまだ、その古いしがらみ政治の力の方がまだ強いみたいだが、そろそろみんな気がつき始めている。前述したが、国の政治が大きく変わっている。その希望はあるものの、再びまた従来のお任せになってしまってはいけない。今度こそ、私たちが、市民が動き、これまでに足りなかったしくみ、これまで無視され続けてきたビジョン、新しい経済、市民事業、そうした政策を自ら主体となってやる時代にきているのだ。
僕も、今、政治家としては浪人中だが、今だからこそ取り組めることがある。今はその時間をいただいている貴重な時なんだと考えている。
今日は、1月11日、もうじき、1月17日を迎える。六〇〇〇名もの命を失った現場、がれきの中で、僕らがつくりだした動きは「ボランティア元年」という言葉を生み出した。そしてNPO法の制定。「あのとき」からできあがってきた日本の文化がある。「市民の力」を受け止め、それを存分に活かすしくみ、新しい職業としてNPOが選択できるといった社会の作り方についても改めてチャレンジを興したいものだ。
又、今年は、国連の定める 生物多様性年に。名古屋で国際会議が開かれるまさに、日本の生物多様性元年。鶴岡の自然の資源、自然の資本にもう一度目を向けていく、そんな年にもしたい。
そしてもうひとつ、改めて、持続可能な社会に転換する新しい社会インフラや社会システムを知恵を絞って構築していくこと。特に環境問題などを考えれば、そろそろ、これから10年、20年後をとらえ直してグランドデザインを描き直すことが必要なのだと考える。 僕自身も鶴岡の持続可能な社会の方向性を今まで以上に、多くの皆さんと共に描き、行動を興していきたいと考えている。
とにかく、今年こそ、みんなで、当事者として動かないとはじまらない。お任せ民主主義を参加型の民主主義へ。「動けば変わる」。行動の年にしよう。