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綴れ織りの作品展。遠藤虚籟


   昨晩、丙申堂でおこなわれる綴れ織りの会場設営へ、遠藤虚籟のすばらしい綴れ織り「水辺」は最高!必見です。みなさん、ぜひ足を運んでください。
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   鶴岡の工房 きょうから初の展示会

「絹のまち」再生めざす

 鶴岡出身の綴織(つづれ・おり)工芸作家、遠藤虚籟(きょ・らい)(1890〜1963)の技術を受け継ぎ、「絹のまち鶴岡」再生をめざす女性たちが17日から、旧風間家住宅「丙申堂」と「釈迦堂」で初の展示会を開く。

 綴織は、京都の西陣織など花鳥、風物、人物などを絹糸で織り出したもの。書や絵、写真が自由に表現できる。遠藤虚籟(きょ・らい)は荘内中学を中退、画家をめざしたが、京都の綴錦織の技法を学んだ。日本美術工芸展に入選、帝展で特選となり無鑑査になった。1944年に鶴岡に疎開し、52年まで釈迦堂や天沢寺(丸岡)などで制作を続けた。

 同市西荒屋で農家レストラン「知憩軒」を経営する長南光さん(62)らは、綴織を学ぼうと91年に修業を始めた。京都の織元を訪ねるなど研修を重ね、昨年3月には、仲間3人と天沢寺境内に工房「つるおか綴(つづ)れ 虚籟庵(あん)」を立ち上げるまでにこぎ着けた。

 工房は、地元産の絹にこだわり、地産地消型商品開発として県の農商工連携ファンドに採択された。養蚕農家や製糸メーカーと手を結んで、新製品の開発を進めてきた。

 展示会には、奈良・薬師寺の聖観音像を3カ月かけて紡いだ作品、サクラをデザインした帯、スカーフや懐紙入れ、名刺ケースなど小物類など会員の作品30点、虚籟の壁掛け「水辺」など6点、虚籟の弟子で、千葉県館山市の和田秋野さん(101歳)の作品も展示する。

 「虚籟・秋野の心を紡ぐ つるおかの綴織展」は17〜25日、同市馬場町の丙申堂と釈迦堂で。入場料300円。18日午後1時半、晩年の虚籟を知る和田修二・名古屋女子大教授の講演も。問い合わせは知憩軒(0235・57・2130)へ。