中間とりまとめについて その2
この中間とりまとめについては、新党日本の田中康夫代表も以下、コメントを発表している。
http://www.nippon-dream.com/?p=403
また、元京大防災研所長 京大名誉教授の今本博健氏は、
「従来の枠組から進歩があるとはみえない。ダム建設では、これまでも堤防の拡幅などダム以外の治水対策と比較したうえで、建設を決めてきている。これまでのダム以外の治水対策は単に形式を整えるためだけのものが大半だが、今回、その反省があるのかといえばそうでもない。ダムかダム以外の対策を選ぶための対策も、ダム推進派の多い首長が中心に進めるとなれば、変化がないだろう。ダムによらない治水を実現する本当の議論になるとは思えない」と7月4日朝日社会面でコメントしている。
山形の随一のアユの清流、最上小国川、穴あきダムの議論が今後どうなっていくか、注意深く見つつ、アクションを起こしていきたい。
八ッ場ダムの件も、色々事情を聞いてみると、ダムから受水する首都圏の利水計画の根拠である水需要予測が、でたらめだったことが明らかになっている。要するに数十年前に計画された過大な水需要予測のまま、計画が進んでいるということのようだ。これは月山ダムと広域水道の問題で、水需要予測が大きく外れて今、水道料金の高騰など、鶴岡市民を苦しめている我が水問題の教訓が全く生きていないのだ。
これまで、ダム事業がおこなわれた地域では、そのダムによって、どのような益が地域にもたらされたのか。また、益というよりも不幸がもたらされたのか。検証が十分でなかった。だから、まだまだ発展途上国のように河川の開発が進んでしまうのだ。一時はダム推進国筆頭だった米国でも、EU諸国でもダム撤去が進む時代。
ダムについては、利水面では、月山ダムと鶴岡の広域水道を教訓として考え直すべきであるし、治水面でも真の治水対策としてダムによらない治水を徹底して考え尽くすことだ。