記者会見ー決意表明
本日は八文字屋前短時間。午前9時半からの記者会見に臨む。
記者会見で述べた表明について、お伝えします。
もっと県民に力を。
山形の森・里・海・川を守り活かす。
環境・福祉・経済が調和し発展する。
「安心と希望が持続できる鶴岡・山形」へ
草島進一
2010年1月6日
私は、一昨年、「市民が主役の市政に変える」その志で鶴岡市長選挙に挑戦しました。しかし残念ながら信任されるには至らず、数多くの市民の期待に応えることができませんでした。ご支援いただいた皆様に改めて感謝申し上げます。
次を考えた際、応援してくださった市民の皆さんの声に応え、鶴岡市政をより良く変えるためにも、市政の川上でしくみを司っている県政での問題解決を図らねばならないのではないか。と考えるようになりました。
県政の政治構造の中で、議論にまだ反映されていない県民の声があるのではないか。今、真に県民に尽くす県政、県議会の姿になっているかという疑問がふつふつと湧いてきました。
浪人中の1年。市民活動や農作業のアルバイトをしながら市民の暮らしの現場で市民が抱えている諸問題を実感しました。又、庄内農文化交流推進協議会事務局として都市と農村の絆作りに関わりながら、地域の希望を創り出している構造も垣間見ることができました。そして、今後の更に強まる人口減少、超高齢社会を想定したとき、今こそ政治の場に参画して、発想の転換や問題解決のために力を尽くしたい。という思いが募り、それに賛同してくださる方々に背中を押していただきました。
鶴岡で取り組んだ水の問題、「広域水道事業」は、人口減少時代に更に矛盾が大きくなります。水道水質の悪化、料金高騰、既存水源の放棄をともないつつ今、問題解決が先送りされている状況です。今、更なるダム開発で山形の貴重な清流環境が破壊されようとしていますが、形式上の「検証」で真実を議論のテーブルに載せないまま、旧来の発想・しくみを継続しようとする県政が続こうとしているように思えます。
県政に旧態依然とした古い発想が続いていないか。「子どもにツケをまわさない」山形にするためにも、今こそ、これ以上、財政、環境、地域を「壊す」のをやめ、「直す」ことで未来を創る。発想の転換としくみの転換が必要ではないかと考えました。
希望ある未来の姿として、自然と調和し、人と人の絆が保たれ、持続的に安心して生きることができる社会。「環境・福祉・経済が調和し、発展する持続可能な社会」が私の目指すビジョンです。「環境と農林水産業、再生エネルギーなどの新産業重視の県政」であり、「福祉、医療、教育、重視」の県政です。
そのために、公共投資や行政サービスをより地域密着・市民起点・環境重視に変え、山形の資源である自然の力や、県民の絆の力を守り、とことん活かし、新たな経済・仕事をつくりだす新しいしくみが必要と考えます。‘
私の政治の原点は、阪神淡路大震災のボランティア活動です。震災直後から神戸に入り、「神戸元気村」副代表として、3年間活動しました。「炊きだし」などの緊急支援から、仮設住宅での孤独死防止のケアとして緊急通報の装置と独自のデータベースを組み合わせた「ベルボックス」事業や、全国からお米を集め、一人暮らし高齢者にお配りする「3ライス神戸」など、一人ぐらしのお年寄りのケア事業をおこなっておりました。神戸の仮設住宅の状況(高齢化率は,31.2%,特に単身高齢世帯は20.6%)は今後想定される超高齢社会のモデルです。市民の多様な、志の活動が力を発揮し、確実に笑顔をつくっていく現場で体験を積んできました。中越地震では中山間地域の高齢者支援が主な活動でした。NPOや社会起業、ボランティアなど、超高齢社会を踏まえ、県民がもっと力を発揮できる「新しい公共」の新しいしくみを山形にも充実させていかねばと考えます。
私は、新しい文化を生み出す「志をもつ市民の絆の力」を信じています。今の社会の閉塞感を打破し、新しい希望の社会をつくっていくためにも、また、県民と体温が通う県政をより確かなものにするためにも、問題の現場や市民のホンネに立脚し、 全国の市民活動や研究者のネットワークと連携しつつ、新しい視点や発想で、問題解決のために力を尽くしたいと考えます。いのち、環境、地域ならではの資源を重視し 経済を生み出す「無所属・市民派」として 県議会への出馬を決意いたしました。
何卒よろしくお願い申し上げます。