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石巻支援活動4月20日 笑顔をつくる言霊


石巻。朝8時に県庁で待ち合わせて向かう。今回は、芸工大のM先生、元博報堂のK氏、カラオケサークル主宰のY氏ら4名。三遊亭京楽師匠の独演会の PAの支援と現状の把握が今回のミッション。交通はスムーズだった。会場の住吉中学校の体育館は避難所になっている場所。避難所の担当の行政職員は鳥取県職員の方2名と徳島から自治労職員の応援といった体制。鳥取県職員の一人はここで半月にわたって避難所に寝泊まりし、避難所運営に携わりその日に交代ということと伺った。この半月の時間は彼にとってきつかったろうが、彼自身にとっても、又鳥取県にとっても宝物の時間だ。改めて関西広域連合の行政マンたちの尽力ぶりに、拍手と、隣県の山形県も学ぶ必要性があることを実感。
  彼らとの調整をして事務所からもってきたスピーカーシステムをセッティング。その後、湊中、湊地域、などを視察する。がれきの危険地域の中のたっている湊中の武道館。ここははじめは泥とがれきで50CMぐらいは埋まっていたところ。そのがれきや泥を撤去し、今は床が徹底的に綺麗になっている。神戸元気村のメンバー、とーる代表の四万十塾が運営している湊食堂が毎日オープンしている。その日の炊きだしや中華丼。家やほとんど全ての財産を津波で流されてしまった方々。高齢の方も結構いらっしゃる。行ったその日の次の日は学校の始業式。22日は入学式と伺った。
 午後2時。住吉中にもどり落語独演会。2時半開演。この場所で炊きだしの活動を続けていらした横浜 徳恩寺の ゆうしんさんよりあいさつの後、三遊亭京楽師匠の登壇。約一時間独演会。避難所の中のそれぞれの生活の場所で聞き入る皆さん。遊んでいる子ども達、お休みになっているお年寄り。その場に居合わせた方々を惹きつけながら、表情豊かに落語がおこなわれた。日本伝統の落語の妙。改めて感服。
 終わると満場の拍手。その後、一人一人に京楽師匠がまわって握手してまわる。「とても良かったよ」「元気がでた」「ありがとう」と声がかかった。
  吉村氏とともに師匠を連れ周辺、門脇小学校を視察。まだまだ手つかずのところがたくさんあることを更に実感。師匠を東松島まで送る中で、神戸以来被災地支援に関わり続けている師匠と言霊で笑顔を生み出す落語の力、被災地支援のあり方、今回の被災地への思いなど諸々共有する。

その後石巻専修大学 石巻復興支援連絡会議へ。 静岡のまっちゃんら、また旧友たちに再会。昼に神戸以来ひさびさに再会した「団長」こと京都、大阪グループは問題を共有できる仲間が見つかるなどミーティングに参加して良かったとも。炊きだしの関係は、行政側が弁当に切り替える時期ということもあり今後の棲み分けが検討課題か。いずれにしても冷蔵保存できる冷蔵庫は必需品と感じた。仮設住宅に移る前の期間といえども数ヶ月はかかるだろう。
  今回ご一緒した4名。それぞれ現場で感じたことを今後どんなかたちにしていくか。帰りの車の中で、仮設住宅を木造でつくるユニットを開発している杉本先生に電話連絡。仮設住宅の建物や建て方には諸々諸課題がある。鉄製プレハブの仮設住宅は、快適性に先ず難がある。そしてほとんど使用した2年で使い捨てになっていたのが現状だ。今、被災者の雇用の問題は大きな課題。地元の雇用にもつながり、実際的に快適で、地域の資源である森林資源を活かし、使い捨てにならない仮設住宅。そのプロジェクトは大いに応援していきたいと共有。などなど。
   復興への道のりはこれからが勝負だ。
鶴岡着深夜1時すぎ。全然日帰り可能。隣県だからこそできることはまだまだある。