持続可能な鶴岡ブログ

持続可能な鶴岡ブログ
トップページ > 持続可能な鶴岡ブログ > 災害ボランティア。さらにこれからが勝負。

災害ボランティア。さらにこれからが勝負。


気になるニュースが流れた。
この3ヶ月で活動したボランティアの数は42万人。117万人動いた阪神淡路大震災の3分の1。GW以降さらに減り続けているという。
 僕は阪神淡路の際、3年間現地に居残り活動をし続けた。被災住民のニーズは、次々と代わり、それに対処しながら、プロジェクトを立ち上げていった。これからは特に一人暮らしの方々へのケアが必要になってくる。ベルボックス、そして3ライス神戸。引っ越しのお手伝い。当時やっていた3つの仕事がそれらだった。
今回の被災地も仮設住宅にはいってからさらに必要な力がある。まだ震災から100日を超えたところ。
ボランティアはこれからが勝負だ。隣県で、日帰りでもいける山形の力のみせどころといっていいだろう。
今、「自立」などといっている場合ではないし、風化させていいわけでは決してない。
神戸の仮設住宅で発生した250名もの孤独死。中越地震の際はあの規模だから、孤独死をださなくて済んだ。でも今回はそれとは違う。孤独死防止のためにみんなで立ち上がらないといけない。


ボランティア足りない 参加のべ人数「阪神」の3分の1

2011年6月19日7時4分 朝日新聞

 被災地でのボランティア減少に歯止めがかからない。震災後の3カ月間に岩手・宮城・福島の3県で活動したボランティアはのべ約42万人で、同時期に約117万人が活動した阪神大震災の約3分の1。「もはや関心は風化したのか」という嘆きも聞こえてくる。

 各県のまとめでは、5月の大型連休には1日に1万人以上のボランティアが集まった。だがこれがピークで、その後は一貫して右肩下がり。震災3カ月の節目にやや上向いたが、学生ボランティアが増えると見込まれる7月まで再び減少傾向が続くと見られる。

 「ボランティアが足りません」。6月上旬、岩手県で活動する「遠野まごころネット」のメンバーは東京・中野でチラシを配った。だが被災地の写真パネルの前で足を止める人はまばら。「もう風化?」。事務局の佐々木祐季さん(25)はショックを受けた。連休後に訪れるボランティアはピーク時の3分の1。「今後は仮設住宅に移った被災者の心のケアも必要なのに。このまま先細りさせるわけにはいかない」

 ボランティア不足の背景には、現地へのアクセスの難しさがある。大都市で起きた阪神大震災と違い、今回の被災地は都市部から遠く、広い。宿泊施設のない集落も多く、安全面からテント設置や車中泊を認めない自治体も多い。

 そうした中でボランティアの確保に威力を発揮したのが、全国の社会福祉協議会などが出す「ボランティアバス」(ボラバス)。宮城県では5月末までに約600台のバスで計1万6千人が現地入りした。

 だが関西ではボラバス打ち切りの動きが出てきた。大阪府・大阪市・堺市の社協は合同で6回のボラバスを運行し、約240人を被災地へ送り込んだが、7日の便が最後に。車中2泊、現地2泊のボランティアは申し込み開始15分で枠が埋まる人気だったが「運行代や職員の派遣が重荷になった」。神戸市社協も3回バスを走らせたが「バス1台で60万円。天候によっては作業できず支援の効率が悪い」と運行をやめた。

 さらに問題を見えにくくしているのが、現地で被災者のニーズを把握してボランティアとつなげる「災害ボランティアセンター」(ボラセン)がうまく機能していないことだ。

 大勢のボランティアが詰めかけて混乱した阪神大震災の経験を踏まえ、3県で89カ所設置されたが、各地のボラセンに問い合わせて活動内容をホームページで発信する「ボランティア・インフォメーションセンター・兵庫」の高橋守雄センター長(62)によると、「ニーズはなく受け入れ休止中」「土日の活動はない」と答える消極的なボラセンが少なくないという。

 だが5月中旬に宮城県石巻市へヘドロのかき出しに行った堺市のボランティア40人は「引っ張りだこだった」。当初、ボラセンに割り当てられたのは3、4件。ところが活動中に他の被災者から「うちにも来て」と次々声をかけられ、3日間で20件以上にふくれあがった。

 がれきの広がる南三陸町のボラセン担当者は「人が足りず、ニーズが掘り起こせていない」と認める。

 神戸学院大の前林清和教授(社会貢献学)は「ボラセンがいまだに混乱してニーズを把握できていないのが現実なのに、世間ではボランティアはもう十分かのように見られ始めている。このままでは継続支援が立ち行かない」と危ぶむ。(机美鈴)

■行きたい人はここへアクセス

ボランティア・インフォメーションセンター・兵庫(神戸市中央区)

 被災各地の最新のボランティア募集状況をホームページで紹介。電話相談は月~金曜の9~17時。078・36  0・0068

不良ボランティアを集める会(神戸市長田区)

 岩手県へのボラバスを毎週運行。交通費・宿泊費1万3500円程度と食費は各自負担。日程はホームページで。問 い合わせは尾沢さん(080・1445・0547)

日本国際民間協力会(NICCO)(京都市中京区)

 大学生・専門学校生のボランティアをバスで派遣。寝袋や装備品は持参。バス・宿・食材・保険の代金はNICCO が負担。075・241・0681(月~金曜)

遠野まごころネット(岩手県遠野市)

 県外のボランティアを常時募集。宿泊は体育館を用意。募集要項はホームページで。0198・62・1001

南三陸町災害ボランティアセンター(宮城県南三陸町)

 基本はテント泊だが長期滞在者に一部避難所を開放。小回りの利くマイクロバス以下の車で来てほしい。080・2 055・1066(9~16時)