震災特別小委員会の審議。山形で想定される地震について
本日は議運傍聴からはじまり、震災特別小委員会、その後、山形大理学部 長谷見晶子先生による講演「本県で想定される 大規模地震について」が開催され参加。
震災特別小委員会は、本会議の中の委員会に提出する調査報告書案について小委員会内で審議するもの。
調査報告の中、今後の「ボランティア NGO と恊働についての項目が設けられ、支援や恊働の充実が記載されていた。先般提出した委員会へボランティア、NGO関係者を招聘しての意見聴取は実現できなかったが、こうした一文に反映されていた。
審議過程の中、職員派遣、支援のあり方、さらにNGOやボランティアとの恊働の意義などについて、委員外発言を認めていただく。
支持待ちではなく、ご用聞きにいかにできるかが、当初から問われていた。静岡県などでは、被災地の中で場所を決め、県として職員を派遣をして現地本部を置き、独自のリサーチをおこなって支援活動を続けている。
そして被災者の方々にもっとも密着しているNGOやボランティアの動きと恊働することによって、より迅速に効果的な支援の形になる。要は県として独自のリサーチをNGOやボランティアの動きと恊働しておこなう仕組みをつくったらどうか。という旨の提案をした。
本委員会では7月4日に質疑の日が設けられている。私も 7分以内で質疑の予定。
午後、長谷部先生の講義を受け、質疑。
今般、津波被害では甚大な被害を受けたが、木造建物の損壊は少なかった。ことについて木造家屋に大きな被害をもたらす周期1秒前後の揺れは地震の規模の割に少なかった など先生は答えられた。
今回の地震波の周期は0.1~1秒の短い波がほとんどで、木造家屋に壊滅的な被害をおよぼす1秒前後の周期の地震波は少なかった。ということは先生をはじめ、地震学者の多くが言及しているようだ。
私は、「地震で危険箇所というと「活断層」があるかどうかということで、なければ安全ということで原発、ダムがつくられてきた。学者によっては活断層がなくても危険な場所があるという方もいらっしゃるようだが、先生の見解は。と質問した。すると先生は「どこでも危険だ」と一言。
終わって、名刺交換の際、神戸大の石橋先生の事に触れたら、長谷部先生は「石橋先生がおっしゃっておられたとおりになった。とお話された。
以前、石橋先生の講義を聞いた際、多くの原発立地地域に活断層があることがわかってきた。原発が数多くたてられた時代には今ほど地震学は充実できていなかったから無理もないが、しかしいずれにしても危険。
浜岡だけでなく全国どこの原発をとっても、今の地震の活性期には危険といっていい。と指摘されていた。
今後、日本どこをとっても、地震のリスクが高く、原発立地に完全に安全なところは実はなかったのではないか。しかし、電源三法をつくり、補助金のアメで自治体をつって、この地震大国なのにもかかわらず54基も原発をつくってしまった。
この60年続いてきたまさに政官業学報の構造を検証し、これから、いかにまともな社会にするか、知恵と力を絞り出すときだ。
明日は朝一番で名取市に向かい、午後 法事