クリスマスの日に、次の世代にあなたは何を手渡しますか。
10時の閣議で来年度国土交通予算決定概要が発表された。
http://www.mlit.go.jp/page/kanbo01_hy_001894.html
水管理・国土保全局【PDF形式】 には以下のように。
http://www.mlit.go.jp/common/000186708.pdf
(4) ダム建設 【国費: 1,084億円】
検証を進めているダム事業については、基本的に、新たな段階に入らず、地
元住民の生活設計等への支障に配慮した上で、必要最小限の予算を計上。
検証の対象としない事業のうち、継続的に事業を進めることとしたダム事業
については、可能な限り計画的に事業を進めるために必要な予算を計上。また、
川辺川ダムについては、生活再建事業を継続するために必要な予算を計上。
八ッ場ダムについては、対応方針を「継続」としたことを踏まえ、生活再建
事業の他、本体工事の準備に必要な関連工事を進めるための予算を計上。
また、補助ダム事業については、今後、個別ダムの検証の動向を可能な限り
見極めた上で、適切に対応することとする。(実施計画において確定)
とある。さてはて。
日本屈指の清流、最上小国川を破壊するダム建設予算はどうなることやら。
いずれにしても、今、科学者の方々から突きつけられている指摘や反論に対して、真相を明らかにして頂きたい。まずはそれからだとおもいます。
諸々の論証により、そして更に、、「今、何を大事にすべきか」という昨今の時代背景で、単に、「生命と財産を守るといってダムやればいいんだ!」という建設の根拠、大義が完全にどっかいっていると思うのは私だけでしょうか。僕は、本当に住民の「生命と財産」を守るのは、ダムじゃない。と考えます。
2万本近い清流があった、どこにも川の民が存在した、この日本で、この数十年でどんどん本来の自然や野生を失ってきてしまった。もうダムのない川は小国川と数本しかありません。ダムをつくられたために川の土砂循環が失われ、海岸線はテトラポットだらけになりました。
すでに土砂で埋まって使い物にならなくなったダムが日本国内にもでてきました。
コンクリートが老朽化して危険なダムもでてきました。
撤去にいくらかかるのか。全く計算にはいっていません。
上甲晃先生が、先般の講演でお話されていました。
「このままでは、私達は次の世代に廃棄物と借金しか手渡せない」 と。
ここを変えるのが、政権交代だったのではなかったのか。
少なくとも僕は、こうした思いであの政権交代を応援していました。
八ッ場も、現場の検証をよーく確かめていると、でたらめ、いかさまなんですよ。
人口が急激に減少する日本で、首都圏だって同じこと。そこだけ水需要が増えるんでしょうか。
それと、ヒ素入りの水を東京の人達は飲みたいんでしょうか。
小国川の事についても、温暖化で、関西以西のアユが採れなくなっている事を伺った事があります。そんな中で東北のアユはアドバンテージがある。でも太平洋側は3.11でダメージを受けています。小国川のアユの種苗アユは今年、岩手の気仙川で放たれています。
こうした生命の源を、わざわざ、私たちの手で破壊してしまって良いのでしょうか。
私は、吉村知事を応援する立場におりますが、この案件だけは絶対にゆずれません。
むしろ応援する立場だからこそ、ダムをつくらせてはならないと考えています。
真に持続可能な山形を実現するためには、エネルギーの事と同時に、この大きな難題を乗り越えて
いかねばならないからです。
ダム問題も大多数の方々は無関心です。だから、古い政治がまかりとおってしまうんだと思います。
でも、今、私達が行動を興さないと、次の世代により良い未来を手渡せません。
「山形の食の文化、アユの文化」を失いかねない。まさに文化の消失の危機なのです。
ぜひ、多くの皆さんに考えて頂きたいと思います。
今日、クリスマスイブ、いい、日をお過ごし下さい。
そして、ちょっとだけ考えて欲しいのです。次の世代に何をプレゼントできるのか。を。