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ポスト311の政治が踏まえるべき事。


福島第一原発事故の事故調で昨日、菅直人 前総理が語った最後の部分。菅さんのブログにも記されている。これは、ポスト311の日本社会をつくる我々政治に携わるものが絶対的に踏まえるべきことだと思う。
日本社会の病気の象徴である「ムラ」構造を解体すること。これは原子力ムラも「ダムムラ」「河川ムラ」も同様だ。とにかく、科学を政治がねじ曲げて平気でいるような状況を二度と作り出してはならないということだと考える。

以下、菅ブログより抜粋

<原子力ムラの解明と解体>
ゴルバチョフソ連首相は、「チェルノブイリ事故は我が国体制全体の病根を照らし出した」と回想録で述べています。福島原発事故についても同じことが言えます。
戦前、「軍部」が政治の実権を掌握した過程と類似。
東電と電事連を中心に、原子力行政の実権を次第に掌握。批判的な専門家や政治家、官僚は「ムラ」の掟によって村八分にされ、主流から外されてきた。それを見ていた、多くの関係者は「自己保身」と「事なかれ主義」に陥っていた。私自身の反省を込めて言う。
 現在、原子力ムラは今回の事故に対する深刻な反省もないまま、原子力行政の実権を握り続けようとしている。
こうした戦前の軍部にも似た「原子力ムラ」の組織的構造、社会心理的構造を徹底的に解明し、解体することが原子力行政の抜本改革の第一歩。
 原子力規制組織として、原子力規制委員会を作るときに、米国やヨーロッパの原子力規制の経験者である「外国人の委員」を招聘することも改革の一つ。