吉村知事 再選にあたり。
吉村知事が再選。予想はしていたが、無投票再選だった。
私は吉村知事を支持し応援していたので、先ずはおめでとうございます。とお伝えしたい。
農林水産業の再生、トップセールスに加え、全国の知事の中で、嘉田知事とともに二人だけ、「卒原発」を唱えて再生可能エネルギーに力を注ぐ姿勢を大きく評価している。
しかしながら、私はこれまで、小国川ダムの問題などについて反対の立場で討論にたってきた。
これまで全国のダム問題の理不尽と、小国川流域の現場の皆さんとここ8年間ぐらいおつきあいさせて頂いて、絶対にダムなどつくってはならない場所だから、そして、こうした「ダムありき」の構造は、「原子力ムラ」と同様の構造で、これを打破することこそ311の教訓なのだ。と考えてきたからだ。
間違いなく、小国川ダム問題は、生物多様性の山形戦略、そして持続可能な開発への転換への砦だと考えている。
知事には、より流域の住民の真の声に耳を傾けて頂きたいし、良識ある科学者の声にもう一度耳を傾けて頂きたいと、そして、滋賀県で嘉田知事が成し遂げようとしている「流域治水」「総合治水」の流れをぜひお学びいただき、河川ムラ、ダムムラに支配される構造をなんとか打破して、真の治水を叶えていただきたいと思う。
昨年は、評論家、佐高信先生に出会えたことが、大変大きな励みとなった。9月に新庄で「最上小国川ダム問題を考える」と題して講演会を開催することができ、多くの方々にこの問題の真相をお伝えすることができたと思う。佐高先生は、「荘内日報」「サンデー毎日」にこの問題を執筆して下さった。そして、年末には、元朝日新聞論説委員の高成田享さんと佐高先生とご一緒に登壇していただき「なぜ知事はダムにこだわるのか!?」シンポジウムを開催することができた。
その中でご発言をいただいた高成田さんは。集会の後、WEBマガジンJBpressで、「ダムの建設を中止して、赤倉温泉の再活性化プラン作りに切り替えれば、大きな話題になるとともに、全国から渓流を楽しんだり、「脱ダム」の視察に来たりする人々でにぎわうだろう。自然と共生する思想は、もはや時代が共有する考え方で、民主党も自民党も第三極もないはずだ。」と書いて下さった。
自然と共生、そして真に住民の生命と財産を守るには。これまでの発想の転換が必要な時なのだと考えている。
僕は、吉村県政のいいところは徹底的に応援して伸ばしていきたいし、同時に正さねばならぬことは、はっきりと正していく。それが真の県政発展につながると考えるからだ。
是々非々で、ひたすらに、自然と共生し、持続可能な社会へ進む政治をとりくみたい。