庄内空港リモート化 説明会にて。
本日は午後1時から庄内空港リモート化の説明会がおこなわれました。国土交通省が説明。現在の庄内空港は、管制については東京管制部で遠隔でおこない、管制塔に運航情報官がいるレディオ空港。現在、空港管制塔にいるのは6名の運航情報官。運航する一機に対して運航情報官1〜2名がパイロットに情報提供をおこなっている。リモート化は現場にいる運航情報官を廃止して仙台空港から遠隔で情報官がパイロットとのやりとりを行うようにするもの。
国からは、「空港の運用時間外においても24時間運用されている飛行援助センターから情報提供が可能」などのメリットが語られ、「移行後も提供する情報の内容に変化はない」と説明がありました。
「現場の管制塔からの目視と、遠隔のテレビモニターでは情報量が違うし、これまで現場に6名の情報官がいたからこそできたことがあったのではないか?」と私は質問。他、昨年末のオーバーランの調査報告もでていないまま進めるのか?冬期の風雪などの関係でパイロットが緊張する空港と聞いている。安全確保のためにもリモート化は拙速ではないか。などの質問がありました。
国側は「運航情報官とパイロットがやりとりする情報は、現場に情報官がいる場合でも目視情報を伝えているわけではなく、現場に情報官がいる場合と遠隔地で行う場合とで全く違いはない。」
「レディオ空港からリモート空港への切り替えで、欠航や引き返しが増えた事例はなく、切り替えに反対された事例もない」
「現状のレディオ空港は全てリモート空港へ以降する方針」
と答弁。
6月議会中に唐突にでてきた庄内空港リモート化。県議会では全会一致で現状維持を求める意見書を7月3日に提出しました。今回の説明は「問題は全くないのでご理解を」というもののようでした。大分理解は深まったものの、現地に経験値を積んだ情報官がいる場合と、遠隔でモニターと計器を見ている場合とではやはり違う気がしますし、本当にリスクが増えることが全くないといえるのか。パイロットの安心度に全く違いがないのか。改めて調査しなければ納得まではいかないと思いました。冬のダウンバーストで「いなほ号」が飛んでしまう事故が発生した、庄内ゆえ、慎重に判断しなければならないと考えています。