1.17 神戸 から19年
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そして動いて、僕自身が現場の空気と避難者や共に行動する人との出会いで僕自身が変化した。日々、150日ものテント暮らしの中で、太い今が流れていた。次々とプロジェクトをつくり、避難者の笑顔が生まれるまで没頭した。3ライス神戸に、ベルボックス、復興支援ライブ、諸々、諸々、あっという間の三年間だった。六〇〇〇人を超える犠牲者の現場に立って、産み出した「ボランティア元年」という文化。改めて当時アエラの編集部にいらした外岡さんに感謝申し上げたい。
何かにとりつかれたように、みんな一生懸命だった。何のマニュアルもないところでゼロから1をつくりあげてきた。これが欲しいな なんて思っていると、その関連の人が偶然現れたり、奇跡の連続だったようにも思える。二週間ぐらい、ほとんど寝ることも忘れ覚醒状態で打ち込んでいた日々。
僕はその日々から新しい命を頂いた気がしている。そして今もなお、「神戸が活かせているか{がこの日が来る度に問われる。2014年1.17 あれから19年だ。絶望が町を覆っていたあの日々に光を確実にもたらしたあの活動は、今、生きているか。進化を遂げているか。NPO、NGOの文化、市民社会の文化は発展しているのだろうか。そして今、僕は神戸を活かせているのか。改めて問われる。
信念をもって、ひたすらに持続可能な社会づくりに邁進するのみだ。