富山型共生型デイサービスについて
山形県議会2月議会がつづいています。本日3月2日の一般質問、高橋啓介議員(社民)が富山型デイをとりあげてくれました。「富山型・共生型デイサービス」については、2年前の昨年度25年度のこども若者支援特別委員会で県政の場では私が初めて真っ正面からとりあげ、各委員のご理解も得つつ昨年度の特別委員会の政策提言書に盛り込まれたものです。
今年度26年度のこども若者政策特別委員会の場でも、更にこの「富山型デイ」を取り上げ、この間、厚生労働省も認め、制度が全国化していく中での「基準該当」条件が緩和され、普及しやすくなっている事などを示し、県内での普及をうながしました。
そもそも市議会時代、長野県の田中県政下で推進されていた、「宅幼老所」に興味を覚え周囲にもその可能性を打診し、県議会での初年度に長野県の施設を視察していました。そして富山が先例らしいという事も受け、25年度、富山型デイの全国大会に出かけ、そして富山型デイの創始者である惣万さん、西村さんらの「このゆびとーまれ」を視察、大会の場で、富山型デイのネットワークの皆さん、にぎやかの阪井さんらに出会い、「赤ちゃんからお年寄りまで、障害の有無関係なく、誰をも排除せず受け入れる」という理想に向けて邁進し、制度を自らつくってきたたくましさ。そして、それを全面的にバックアップして展開しようとする富山県の知事をはじめ、行政各位の姿勢に圧倒され、感服しました。
その場には「ミスター介護保険」山崎史郎さんや大熊由紀子さん、厚生労働省の老健局長もいらっしゃり、日本発の優れた制度として評価していました。行政のタテワリ構造を超え、市民が切り拓いていく 何か災害ボランティアの文化とも通じる世界を覚え、これをなんとしても山形鶴岡に普及させたいという思いにかられ、提言を続けている次第です。
私としては、この理念や生き生きと活動している介護の現場を市民、県民にお伝えしたく、これまで、富山型デイ にぎやか「阪井由美子」さん、また制度面で、なごなるの家 代表で元富山市議の志摩愛子さんをお招きし、学習会を開催してきました。
また、これまで富山県、長野県の他、静岡県での富士の里共生ケア、事業、滋賀県での同様の事業、そして、東日本大震災後の被災地で普及が進む現場として石巻市の共生型デイサービス施設を視察し、現場のご担当者から意見聴取をしました。
本日の質問に対して、健康福祉部長は「高齢者施設に障害者を受け入れることができる制度などの改正のより、県内でも普及が可能であり6箇所で同等のサービスがはじまっている。今後制度を周知していきたい」との答弁でありました。鶴岡に4箇所、温海2件、朝日に一件、あります。それぞれ視察しているのですが、それぞれ有意義に機能しているようではありますが、もっとその特性を活かした事業にならないものか。と考えています。また、新規で事業を興したい方々へ、富山を参考に支援制度がつくれないものかと考えているのです。
なんとなく今年度冒頭に僕が行った質問に答えたのと同様の答弁だったようにも思えますが、富山県の支援方策に習って、積極的に進めてほしいと考えています。だいぶ議会、当局の間でも認識は拡がっているようにも思えていますが、今後も本質的な普及に向けて提言をしていきます。