憲法草案 97条削除の問題 伝統、国柄、義務規定はいれないのが近代立憲主義国家では常識
伝統、国柄、義務規定はいれないのが近代立憲主義国家では通例。
憲法 97条を削除する憲法草案は、人権を基本的に最高法規で確保しないことを宣言しているようなもの。
このこと事は、以下の
参議院憲法審査会の水島朝穂先生の発言 をご覧頂ければ明快に論拠がわかります。
当日の議事録
http://www.kenpoushinsa.sangiin.go.jp/keika/img/pdf/189-270304.pdf
水島先生のレジュメ
http://www.asaho.com/jpn/bkno/2015/0316.html
伝統、国柄とかについては、韓国、英米独仏 近代立憲主義国の憲法には、国柄などははいっていない。
また97条については、
「11条は人権の総論として存在する。97条は人権の場所にではなく、最高法規の場所にあって、97条、98条、99条の3箇条によって憲法は最高法規としています。つまり97条は目的。つまり98条で最高法規としての目的は97条の人権の保障にあるのだ。だから公務員は憲法を尊重し擁護する義務があるのだ。という立て付けになっている。だぶった表現は11条と97条ある決して位置関係からすれば、無意味なものであるどころか、さきほどの言葉を借りれば、アイデンティティーの本質が97条の最高法規のトップ条項にある。ということを強調しておきたい。つまり97条を削除する憲法草案というのは人権を基本的に最高法規で確保しない憲法を考えているのか。と悪口がでてきてしまうような内容である。
昨日の日曜討論。
自民党稲田議員、そしてそれを受け日本の心、、、の和田議員が 「現行憲法11条と97条の条文が全くかぶっているため、削除したもの」といった論にたっているようであります。
これこそ勉強不足であります。みなさん誤魔化されないようにしましょう。