鶴岡市新文化会館 96 億 7600 万円 !? を問う。ー草の根通信320より
鶴岡市新文化会館 96 億 7600 万円 !? を問う。
草の根通信3.20 より。
近況をまとめ、簡易印刷で発行している草島進一の草の根通信 3.20号では 新文化会館問題についてピックアップしています。
現在介護現場で勤務中の草島です。仕事の合間を縫って議会のネット傍聴、友人の傍聴メモなどをまとめて情報を整理。
この間、このブログにも記載してきましたが、3月10日に「鶴岡持続可能社会研究会」代表として市に公開質問状を提出するなどしてきました。
先ず第一弾の問題抽出です。
以下、PDFです。どうぞ印刷してご覧下さい。
県議会議員選挙後、鶴岡市内のデイサービスの介護職 として福祉の現場に身を置いて1年半。
予算倍増、更に 8 億もの追加予算で疑問の声が沸いて いる鶴岡市文化会館の問題をピックアップします。
国の史跡、藩校致道館を呑み込むような、異様な 建物が姿を現しています。「あの異様な屋根の形は 何?」「滑り台?」「城下町にふさわしいの?」等、 市民の皆さんから驚きの声があがっています。また、 ここにきて 8 億 400 万円もの増額!当初予算 45 億の 2 倍以上の 96 億 7600 万円の金額とはとんでもな い!の声が広がっています。 この文化会館建設事業は、基本設計時では 45 億円。 その後、入札不調で建設費が膨れ 78 億9千万円を H26 年 8 月臨時議会で議決。H26 年9月 30 日に 78 億 8400 万円で落札(99.9%)され、H29 年8月 31 日までを工期とする工事が進められてきました。
新たな増額 8 億 400 万円の内訳は
設計変更による工事と追加工事 5 億 4000 万円
外構工事費 7700 万円
物価の高騰などのインフレ・スライド 1 億 8700 万円
市は設計変更分の追加工事 5 億 4000 万円について 1)屋根の下地をボードから、軽量コンクリートへ 変更。2)釣り天井の除去。3)今後の付帯工事等 を議会で示しました。
私が驚いたのは、先ず 5 億をも超える設計変更追加工事が完成直前の今になって示されたこと。更に、屋根下地は H27 年 6 月に設計変更し工事着手と、1
年半以上も前に工事に着手していた事です。議会で
当初の設計のミスではないか?等の指摘がありましたが、市は「設計者に責任はなく、増額は不
可抗力」などと応えました。又、工事金額の内訳は 差し控えるとの事でした。しかしながら屋根部分が 難工事で現場で施行方法の検討が生じたことを市は 示し、結局デザイン重視の設計が高額増額の原因で ある事は確かと感じました。 私が問題視したのは、1 億 5 千万円以上の工事契約は地方自治法や条例で議決が必要とされているの に、設計変更の際に議会や市民に説明もなく、工事 が先行されていたこと。
3 月 10 日に公開質問状を提 出しました。友人の市長経験者等から「余りに不透明」「裁量権の逸脱、濫用では ?」との声がありました。 ただでさえ増額を重ねている施設なのに、数億を 超える設計変更工事を議決もしないまま進めた、そ の説明責任は極めて不十分で、とても増額は認めら れません。市長の責任は重大であり、議会のチェッ クは甘すぎると感じています。 鶴岡市新文化会館は本体工事 86.9 億円、(1168 席)延床面積m²単価 110 万円。一席あたり 744 万円。 先日 69.8 億円で落札された山形駅西口の県の文 化会館 (2001 席)m²単価 44.7万円。1 席あたり 349 万円。全国初の大型木造建築で音響も抜群で大 変評価が高まっている南陽市文化会館。本体工事 60 億円(1403 席) は、m²単価 102 万円。1 席あた り 428 万円です。鶴岡市新文化会館は、他と比べ高 額な文化会館である事は明らかです。
今後の市民負担ですが、建設費は合併特例債を活 用し市民の実質負担は 29.5 億円との見込み。又、 維持管理費用は年間 1 億 4 千万円。
これが未来世代にずっとかかってくる市民負担となります。
何がおかしいか。更に調査を進めて参ります。