持続可能な鶴岡ブログ

持続可能な鶴岡ブログ
トップページ > 持続可能な鶴岡ブログ > 鶴岡市新文化会館問題。6月の市議会で示された事。

鶴岡市新文化会館問題。6月の市議会で示された事。


新文化会館について、6月市議会に示され、決定したことについて情報を得たものを改めてまとめてみます。前回、3月議会周辺では設計変更費用の内訳がなかなかでていなかったのですが、仮契約時に金額が確定したということでしょう。一部内訳が提示されています。

6月議会の議案に文化会館改築工事の変更契約についての案件が上程され可決されました。

●  平成29年5月26日付けで仮契約を締結

●  当初契約金額 78億8400万円

●  変更契約金額 6億221万7720円

内訳

インフレスライド額  1億8706万3560円
変更工事額      4億1515万4160円

変更後契約金額  84億8621万7720円

____________________________

変更工事額4億1515万4160円の内訳

▽将来負担額の低減等に係る変更  約3億5千万円

(3億8百万円)

●屋根下地の仕様変更

●重量増加に伴う躯体、鉄筋、基礎、杭などの構造変更

●各部取合いの調整

(4千2百万円)

キャットウォーク、地下ピット点検用歩廊、外部点検用フック等メンテナンス用設備を追加

▽安全性などの向上に係る変更  約9千7百万円

(4千8百万円)

天井取り付け下地を軽量鉄骨から溝型鋼材で固定する工法へ変更

(4千3百万円)

▽  地中障害による変更 約5百万円

●杭の再打設と基礎掘削中に障害になった埋木除去費用

●施工の合理化による変更  約3千7百万円減額

施工合理化、ガラス、サッシ等。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

この変更工事については以前示したように6回の指示書によっておこなわれている。あらためて指示書と設計図面をリンクしておきます。

指示書           

PDF鶴岡市新文化会館 設計変更に関わる工事指示書

設計図面(NEW)

①平成27年6月26日  第1号   33p

②平成27年7月16日  第2号      12P

③平成28年2月2日   第3号      116p

④平成28年7月11日   第4号     129p

⑤平成28年8月25日  第5号    1p

⑥平成29年1月30日  第6号    88p

当初設計図面(2014年8月 平成26年8月) 216P 

その指示書には金額の記載はありませんでした。しかし今般の内訳を見れば、●屋根下地の仕様変更●重量増加に伴う躯体、鉄筋、基礎、杭などの構造変更●各部取合いの調整等の3億800万円と、とても軽微とは言い難い3億円超の重大な設計変更工事がおこなわれていたことが明らかになりました。

変更の指示については27年6月からはじまっています。発注されて、1年満たない中での設計変更であります。この間、どのようなやりとりの中で設計変更が認められ、発注されたのか。指示書には金額の記載もなく、この一枚の紙だけです。いずれにしても、構造計算もやり直しをおこなっている、とても軽微な変更とは言い難いものです。

また、この間、座席数が変更になっていた事が解り、改めて役所担当者に尋ねました。

前文化会館は1240席ありました。今回もできるだけ1200席を確保すると言う当初の計画だったはずです。それが、途中で1168席と発表されて私もその数は把握していました。更に変更したかどうかを尋ねると、当初「1135になりました」と役所担当は応えました。聞けばそのうち15席は家族席とのこと。結局通常の座席は1120席ということでした。この座席数については、文化会館で興業する人にとっては重要な数字だと思います。以前の文化会館に比べたら120席も座席が少なくなるということですから重大な案件ではないでしょうか。

この座席の変更についても設計変更の際におこなわれたと担当に聞きました。

この事についても広報などでも知らされていませんでした。FB友の中村さんが色々指摘しておられ本日公開質問状を提出されたようです。

これを踏まえれば、この間の設計変更は、1事業について3億、全体で4億を超え、なおかつ座席数減という重大な設計変更ということにならないでしょうか。

こうした設計変更と工事が、発注して1年も経たずに、そして議会にも諮られずにおこなわれたということについて大いに疑問に感じています。更に調査していきます。