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行政顧問制度に反対討論。採決 反対4 賛成33 退席1


11月臨時議会 草島進一の反対討論。


古い官僚密室政治をただし、新しいまちにふさわしい、あたらしい政治へ。住民自治の鶴岡へかえていきましょう。の声に応えて頂きました、鶴岡市民2922名の代表者として、又、次の世代のための責任ある政治をミッションとする「みどり鶴岡」として、一般会計暫定予算補正予算の内、「行政顧問制度」について、以下の理由から反対討論します。

この行政顧問制度設置の話しは、11月2日の市長記者会見ではじめて発表になったものであります。
私は、この問題について、インターネットのホームページに記載し、また、街頭にたって、この問題のおかしさを訴え、日々、市民の皆様からのご意見を頂戴してまいりました。

市民の方々からは相当数、苦情をいただいております。
「月、何日、何時間働くかもわからないのに、月給30万円とは、何事か」
「民間企業で月30万円を得ることが、どれだけ大変なことなのか、わかっているのか」
「市町村合併は、市長や議員などの特別職を減らすこともひとつの財政のスリム化の要素だったはず。市民の立場で発言する議員を減らして、選挙も経ずに、特別職を増やすことになる。合併の意図として提示されていた特別職の廃止をして無駄を省くということに矛盾が生じるのではないか」
「これはそもそも合併協議の時に話し合われていないといけない問題なのではないか」ということ。などです。


私もこの件について、様々な自治体の事例を調査しながら、この新鶴岡市で掲げる「行政顧問」制度の異常さを再認識させられました。

当局は、自分たちに都合のいい事例のみ、拾い集めているようであり、効果についてなどお伺いしましたが調査していないようで答弁もれされておりましたが、鶴岡市と同様の規模で多くの市町村が合併する、石巻市、広島県三次市では、「行政顧問」「参与」などとして旧町村長がポストにつくなどということは一切ないのであります。「行財政改革の趣旨として当然であり、とても市民の理解を得られるものではない」との姿勢であります。三次市には行政担当者も視察にいっているのに、何を学んできたのか、疑いたくなります。

また、鶴岡市の行政顧問と類似した例として 平成17年4月1日、42万の人口になった富山市では、非常勤特別職として、「旧6町村長」などから市長が委嘱する、特別参与としてのポストが設けられておりますが、月額1万7000円の報酬で条例で定められております。

こうしたところと比較すると、いかに、鶴岡市で設けようとしているこの制度がおかしいか、明らかになります。
当局は、何を基準に、「行政顧問」などというポストを設け、非常勤で月額30万円などという基準にしたのでしょうか。また、これだけの重要な委嘱について、条例も設けないで定めるのでしょう。いろいろ質問しましたが、全く本質的な答えをいただいておらず、市民の理解を得られるものではありませんでした。私も甚だ理解できません。


 市町村合併については、今、真に改革型の合併なのか、それともただ、特例債目当てで大きくなるだけの合併か、行政の姿勢によって2分されるともいわれています。
真摯に、新しい時代にふさわしい、住民自治のためのまちづくりのために、行政情報の公開、共有をこころがけ、市民との協働を努力し、住民本位の自治を実践しようとしている自治体になるか、ただ、表面的には改革とか、再構築とかいいつつも、実際には、上意下達の密室政治を拡大し、住民との意識のずれを拡大する、ますます住民の声がとどかない自治体になるかということです。

昨日の市長の弁明では、また本日の答弁でも「時間がないから、手っ取り早く情報をえるために、こうした行政顧問の制度が必要」とのことですが、果たしてどうでしょうか。私は、まずこの新しくなった鶴岡市でやらなければならないのは、まずは、この歴史の峠ともいうべき現時点での住民の声に耳を傾けることであり、旧町長さんたちの声に耳を傾けることではないと思っています。これまでの施策でよかったのか、いかに現状を評価し、どんな要望をもっているのか、住民満足度調査や、行政評価システムの導入をし、問題や課題を明らかにし、オープンな議論の中で、協働型で解決策をはかっていく。これが真の行財政の再構築だと思いますし、改革の姿勢と考えます。

この、旧町長などを非常勤で月給30万円で雇用する行政顧問制度は、制度自体、多くの市民の不信を買う制度であると思いますし、これまでも、市民の率直な声がとどきにくかった密室型の市政を、ますます助長するしくみをつくりだすことになるのではないかと思います。

これが、改革型の市政でしょうか。これが、新しい時代の市政にふさわしい制度でしょうか。
市長が合併協議会の当初から言及しつつも、具体的内容を全く明らかにしない。行財政の再構築がきいてあきれます。

新市のまちづくり。まさに出だしが大切であります。

行財政改革が目的の合併とするならば、最もおこなってはいけない事をやろうとしているのではありませんか。

私は、市民の意識から大きく逸脱したこの「行政顧問」制度の撤回を求め、この補正予算に断固反対します。

新しい市政にふさわしい、真の改革を支持するみなさんの賛同を求めます。

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共産党とみどり鶴岡の僕が反対討論。新政クラブ神尾氏、黎明公明クラブ川上市賛成討論 連合加賀山氏討論なく退席。

採決の結果 反対4。賛成33 退席1 という結果でした。これが鶴岡市議会の実態であります。

みなさんの声をお寄せくださいませ。