在来野菜 原風景
今日は、在来野菜のフォーラムと、ダブルブッキングぎみですが、子供の読書を支える会の講演会があり、参加します。
それでは。のちほど。いい日曜日を。
◎在来野菜のフォーラムと、絵本作家 ましませつこさんの講演会。
どちらもとても有意義な会でした。
在来野菜のフォーラムでは、午前中、古庄シェフと山形大学の大学院生がパネラーになり、カブと大根についての研究成果を発表。地産地消弁当をかこみながら、昼の交流会。そして、漆山先生やアルケッチアーノの奥田さんらによるトーク。
それぞれのとりくみ、在来野菜の研究というのは、農学でもあり、民俗学っぽくもあり、これを広めるとしたら、もしかするとITやメディアアウトリーチの格好の素材でもありといったことでとても興味深く聞かせていただきました。また新庄や米沢からも在来野菜の発表があり、地域地域でいろいろあるもんだなあと思いました。
奥田さんがいわれた、2つの方向性。地域内向けには、子供達への教育としてこの在来野菜との接点づくりをすすめ、地域外向けには、在来野菜のPRをレストラン向けにおこなう。
ひとつの自然文化資源としてとらえての地域の再発見、教育、そして経済としての在来野菜をいかにとらえていくか。
農産物生産者の方に、カネだけではない、やりがいとしての交流を育み、そして地域に暮らす人に、この地域の良さを再発見する誇りへつなげる。
もっともっと光をあてていい分野だと思います。
なお、東北ハムのオーガニックハム、レバーペーストなどの取り組みには関心させられました。今度買ってみようと思います。こぴあのみで販売されているそうです。
しんけん工房。ハムとかソーセージのほとんどは添加物漬けなのでボクは敬遠しているのですが、これはいいかも。
http://www.touhokuham.co.jp/
在来野菜研究会 http://lavo.jp/zaisakuken/
◎「ましませつこ」さんの講演会にも、どうしても行きたくて会場を往復しました。
冒頭、会の代表者でいらっしゃる山崎誠助先生のごあいさつの中で、親しみをこめて「ましませっちゃん」と呼ばれた先生は、「絵本づくりと鶴岡」というテーマでお話ししてくれました。
「赤いそり」「わらべうた」といった代表作の生まれた背景。特に、ましまさんが、子供の頃に暗くなるまで遊んだという「山王神社」を紹介されたときは、一挙に親近感をもちましたし、また、吹雪の冷たさ、そりをひいていた鶴岡の雪の風景。そうしたものが絵本の源泉になっているのだなと感じ、そうした原風景っていうのは大事だなと思いました。
講演後、ちょっとお話をうかがいましたが、「赤いそり」にでてくるそりは、山王神社の階段のところで滑って遊んだ覚えがある とか。
子供の頃の「遊ぶ」体験、いろんなものに触れる体験。それこそが、大人になってからのクリエイティビティの力の源泉になるのかもしれません。
ましまさんの絵本を一冊、「ととけっこう よが あけた」を購入しましたが、一ページ、一ページ、なんかとても幸せなエネルギーが宿ってるんですよね。
http://book.asahi.com/navi/TKY200508250401.html
「赤いそり」や「てんさらばさら」、復刻なればいいなあという声もありました。
2つとも有意義でしたが、「原風景」「子育て」「教育」というテーマは偶然にも共通していました。欲張りましたが、それなりにきづきの多い1日だっと思います。
関係者の皆様、ご苦労様でした。