原子力 青森県六ヶ所村の問題 ーーー坂本龍一さんから
とあるMLにて辻信一先生 経由でメールが流れて来た。
青森、六ヶ所の問題。原発の問題からは山形、庄内はまぬがれているが、この原発の問題は、科学技術の最先端技術だ。日本はこの研究開発に膨大な予算を組んできた、しかしながら、そのリスクについてはきちんと示されていない。チェルノブイリの事故があって、僕らは改めてその危険性を再認識した。最先端技術には人間があつかう限界を超えているものが存在する。そして、僕らが住んでいる東北で、六ヶ所の問題が起きている。
改めて僕もこの原子力の危険性について再考し、アクションを興して行きたい。
www.stop-rokkasho.org
少し前に来た坂本さんからのメッセージを送ります。彼の呼びかけに応えて、行動を
開始しましょう。
辻信一
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坂本龍一です.
本日、みなさんの貴重なお時間を頂戴して訴えたいのは、青森県六ヶ所村にある
核燃料再処理工場による、甚大な放射能汚染についてです.
なんと、この再処理工場からは通常の原発から出る放射能の一年分が、一日で
出るというのです.美しい縄文の地と恵みをもたらす三陸の海が汚され、
その被害は何百世代先にまで及びます.
こんな異常なことがまかりとおっていることが、にわかには信じられません.
しかし、もっと問題なのはほとんどの人がこの事実を知らないということです.
これは大手メディアに責任がありますが、PSE法についてはあれほどリアクション
があったのに、もっと重大で命に関わるこの問題については、社会全体が奇妙なほど
静かなのです.そこでぼくはインターネットと音楽をもって世界にこのことを
知らしめようと思いました.
ぼくと、若い友人である日本人ラッパー、shing02は今、音楽を制作中です.
ぼくたちはその音楽をwebに載せ、人々がそれを自由にダウンロードし、
リミックスし、サンプリング、リサイクル、リモデルなどをして、再処理工場の
ことが世界に広まるように、クリエイティブコモンズのライセンスを取得するつもり
です.
幸い、友人のクリスチャン・フェネスが賛同し、音をダビングしてくれましたし、
また英国の有名なデザイナーであるジョナサン・バーンブルックはwebサイト
(www.stop-rokkasho.org)のデザインを引き受けてくれました.そこでは、
人々が音楽を聴き、ダウンロードをし、またビデオを見たり、六ヶ所再処理工場に
ついてもっと情報を得ることができます.
みなさんにもぼくたちと共に、音楽、写真、動画、美術作品、詩など、どんな
ジャンルでもけっこうですので、寄付していただくことを呼びかけたいのです.
そうすることによって、世界がこの問題を知ることになり、ひいては危険な
再処理工場が止まることを願って.ちなみに、ぼくたちにはどんな財政的な
基盤もありません.これは人々に気づいてもらうことを目的とした、
100%ボランタリーな活動です.
みなさんの貴重なお時間をさいて、これを読んでいただき、またこの問題を
考慮していただいたことに感謝して.
坂本龍一拝