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清流小国川を守りたい。



昨日、最上小国川の流域委員会の傍聴。東京からきたフォトジャーナリストUさんと共に、赤倉温泉、小国川漁協の鮎の放流などを昨日、今日にわたって取材した。
  鮎ほど、川によって味の違う魚も珍しいと聞いた。ダムのできた川の鮎は、泥を食むし、とにかくまずいのだそうだ。ダムのない天然河川、小国川の鮎は絶品と至る所で評判だ。
  これこそ、山形セレクションに加えるべきなのではないかと思えるぐらい、評価されている。
日本という国では、4000もの大規模ダムをつくり、数えきれないほどの砂防ダムをつくってきた。おかげで、数多くの川が死んだ。
  長良川河口堰を筆頭とするダム反対運動によって、河川法がかわり、流域の市民が、河川の計画に参画し議論することが法律にもりこまれた。

○1997年の改正時の概要にはこうある。河川整備計画(具体的な整備の計画)
ダム、堤防等の具体的な整備の計画について、河川管理者が地方公共団体の長、地域住民等の意見を反映させて定めます。

これをふまえて、ダムを作る際など、住民参加をはかるための委員会を設けることが定められている。流域委員会などである。しかし、この流域委員会も、未だに反対する側のリーダーが入っていなかったり、有識者といわれる先生方がすべて推進派だったり。といったことがまだまかり通っている。今回のこの小国最上川の流域委員会。平成13年の流域懇談会から今にいたるまで、先ず、その構成メンバーが推進派9、反対派1。つまり、漁協組合長一人だけが反対。ほかの住民代表や有識者がすべて賛成、ダム推進派ということできているのだ。
    懇談会から傍聴をしていて、反論するのは沼沢組合長だけ。ほかの委員は、とにかく、多目的ダムをつくってくれ、洪水防止のためにダムつくれ、ダムつくれの大合唱。傍聴に行くたびに沼沢さんが気の毒になってしまうほどだったし、いまどき、こんな懇談会や流域委員会の持ち方はなんなんだ?と疑問がふつふつとわいてくるのだった。

  今回、長野や他県の河川流域委員会の取材などもされているUさんは、「これほど、低調な議論をしている流域委員会は珍しいですね」と思わず口にしていた。「そうでしょうね」と僕はうなずくしかなかった。第一、この河川に対して最も現場をよく知り、漁業権を有する漁協が抜けたままおこなわれている会議などということは考えられないのだ。実にナンセンスきわまりないのだ。

  今回、「穴あきダム案で」というところに落ち着いたなどと発表されているが、とんでもない。これは決して流域の民意を反映したものではない。

   漁協を抜きに、こんな案を策定する流域委員会のナンセンスを、みんなで笑いたい。

Uさんと河原を歩いていると、つがいのヤマセミがつぃーっと飛んだ。僕が川で鮮明に見たのは12年前の釧路川以来だ。

小国川にダムはいらない! 子供たちに、ダムのない、いい川を残したい。