県知事との夢みらいトークで発言。
酒田市公益文科大ホールでおこなわれた「県知事と語る夢みらいトーク」に出席して会場から発言しました。
3点、問題提起をしたい。
1つは、全国で最も高い水道料金と悪名高き、水道問題の事。2001年の10月の広域水道への切り替え以降、鶴岡市民の水道をめぐる環境は一変している。「水道が高くなって、まずくなった」「ペットボトルを買って飲まざるを得ない」など。多くの市民の声がある。私が不思議なのは、県が施策をすすめておきながら、住民の声をもとにした事業の評価をしていないということだ。住民の声に耳を傾けていない。
そこでこの5年間をへた現状の水道のモニタリング調査を実施してほしい。
2)ダム事業の陰で、赤川扇状地の地下水資源が無視されている現状がある。月山からの赤川扇状地には、52年から55年まで東海大柴崎先生と山形大との共同で調査し、当時のシミュレーションで25万トンの持続性補給量があるとされる水源がある。
これが現在、県や庄内支庁のビジョンで無視されている現状である。
「食の都」を支えるのはおいしい水だ。これこそ、ここならではの資源であり、こうした資源を無視していることは許されない。地下水源について県としても水収支を再調査するなどし、有効に生かす姿勢をみせてほしい。
3)最上川の環境にも影響することなので、ここであえていうが、
最上川の上流に最上小国川という川がある。
この川は、年間鮎つりに3万人の人が訪れ、150万匹もの鮎が天然遡上する川で、最上川とともに私たちの財産。特に、ここでとれる松原鮎は全国に誇れる山形ならではの食の文化だと考える。
ここに県は今、穴あきダムとうことを計画しているが、これは、まさに従来型の公共事業の構造そのものだと思う。
また、流域小委員会の持ち方も、先日ある紙面に「清流・最上小国川に無用なダム建設を推進する非民主主義的な会議の現状」として紹介されていますが、こうした旧態然とした公共事業のやり方だ。知事は改革断行といっているが、公共事業の姿勢は変えないんですか。ということだ。
長野では「ダム建設費用全体の約80%が国庫負担。されど国からの手厚い金銭的補助が保証されているから、との安易な理由でダム建設を選択すべきではない。よしんば、河川修復費用がダム建設より多額になろうとしても、100年、200年先の我々の子孫に残す資産としての河川の価値を重視したい」という趣旨の脱ダム宣言をおこなった。私は、こうしたスタンスこそ、こども夢未来宣言につながることであり、ここならではの環境資源を未来に手渡すことができる方策だと考える。
山形県内で、ダムのない中流河川はこの小国川一つ。せめてこの一本の川にこそ、ダムによらない治水を実現してほしいと思うがどうか。
—————————————————————————————