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最上川流域委員会 


今、山形市 ホテルメトロポリタン3Fでおこなわれた最上川流域委員会からもどってきたところ。
ふう。
まず、会議がはじまる1時25分ごろに国土交通省担当者と県担当者に、今回の委員会についての公開質問状を提出する。

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今回の最上川流域委員会について以下、質問致します。

可及的速やかにご回答いただきますようお願い申し上げます。


1) 記者会見から2日後。マスコミ報道の次の日にこうした会議を設定されてもほとんどの県民が傍聴などの参加ができません。県民の川、最上川の流域委員会という重要性をふまえれば、県民参加ができる委員会の設定が望ましいと考えます。なぜこのような広報の仕方をし、流域委員会を開催されたのですか

2) 流域委員会構成メンバーの選定理由をそれぞれお知らせください。
3) 淀川流域委員会などではおこなわれている傍聴者の発言を禁じているのはなぜですか
4) この議論についての資料、議事録、などについての情報公開の手法をお知らせください。いつ、どのような手法で県民に知らされるのですか。

以上。

流域委員会。特に最上小国川の問題について、大久保 山形大学教授は、最上小委員会の報告をおこない、県はあいかわらずの説明。そして公聴会や寄せられた意見の説明を読み上げながらおこなう。また、昨日の夕刻にようやく会で提示する旨を了解した「意見書」については、読み上げず、一言触れただけの対応。

委員会の構成は次のとおり。

青木孝弘 最上川リバーツーリズムネットワーク 事務局長
阿部康子 水と暮らしを考える下水道の会 会長
     山形短期大学総合文化学科教授
池田勝良 山形県土地改良事業団体連合会 会長
大久保 博 山形大学 農学部 教授
大沢八州男 日本野鳥の会山形県支部 副支部長
風間 聡  東北大学大学院 助教授
佐藤五郎 米沢中央高等学校 教頭
柴田洋雄 山形大学 理事 副学長
高野 公男 東北芸術工科大学 教授
東 英生 山形の野生動物を考える会 代表
本間義一郎 山形県内水面漁業共同組合連合会 代表理事会長
水戸部 知巳 (財)山形県企業振興公社 プロジェクトマネージャー
水戸部 浩子 をんな川会議 代表幹事

ちらほらとご存知の方もいらっしゃるでしょう。

委員会の意見としては、野鳥の会の大沢氏が、穴あきダムの環境への影響について真っ正面から問いかけるところからはじまった。県は、「影響は少ないと思われる」などと主張し続けたが、様々な環境への悪影響がある事が表沙汰になった。
 野生動物を考える会 代表の東氏は、ダムを容認し、野生動物に影響のないように環境整備をなどと主張した。
内水面漁協の代表理事、本間氏は、沼沢組合長と、流域小委員会とで交流や意見交換などがあるかなどと再々にわたり質問。漁協組合連合会の中では、最上小国川ダムの件はしっかりと議論されていないというような発言をされた。
水戸部知巳氏は、再三にわたり、「水などのダムではなく防災のためのダム。早く結論をなどと主張。とにかく早くダムをつくれという主張であった。
水戸部浩子氏は、「ダムに反対しているのは外部の人たちだけ。地元の人の意向を尊重するべき」などと主張した。この方は、庄内日報紙に、「月山ダム物語」というのを連載し、国土交通省の予算で「月山ダム物語」を出版した庄内日報の論説委員でもある。
   公共事業を論ずる委員会などで、結構こういった主張をされる方がいる。「地元の意向」というが、この人がいう地元とはどこなのだろう? 税金を使って豪華なパンフを使って誘導する国、県の意向を鵜呑みにしている地元の人たちではないか。
 結局自分の考えを放棄して「地元の意向を尊重する」などと言っているにすぎない。全くの無責任論である。そして、本当の現場が見えていない。
「月山ダム物語」も、水源の切り替えに悩む鶴岡市民の苦悩などはそっちのけで、国土交通省のダム工事をおこなう人々のみの主張で書いた、書籍だった。
また、「ダムに反対するのはきまって外部の人たちだけ」などといかにも迷惑そうに主張したが、全国的にも有数の清流である山形の川の治水論について、全国的なレベルで、恥ずかしくない最新のデータ、技術、知見にもとずいて、「真の治水策」を議論をすることに、何の問題があるのか。そして、地元に、こうした本質的な議論を通じて、全国的に評判の悪いダムではない、町の持続可能な振興も考えた治水策を求めている方がどれだけいらっしゃるか、こうしたいつも「指定席」に座っているような方々にはわからないだろう。

   とにかく、こういった人の主張が、最も本質的な議論を遠ざけ、議論を瑣末なものにするものと感じ、非常に頭にきた。もういいかげんにしてもらいたい。

   それと、河川工学者大久保、風間 両氏であるが、「小委員会で徹底して議論してきたので、後戻りするような議論はこの場にふさわしくない」などの主張をした。また、「様々な環境への問題については、十分にモニタリングするし、最終的なダムの設計には、この委員会とは別の専門委員会をもうけて設計するし、そこで十分に配慮するから、この場で、もう一度環境の影響について議論することは、やめたい。 風間氏は、「大久保先生は、とにかく今回まとめに苦労してきた。」などと擁護し、とにかくダムに依らない治水について、再度議論される事を拒むかのような主張を続けた。県は、河道改修、放水路、ダム案とで徹底協議した結果、穴あきダムというものになっていることを主張した。

   今回、委員長に東北芸術工科大学 教授の高野公男氏、副委員長に米沢中央高校教頭の佐藤五郎氏が選任された。高野氏は、最後に「参考資料」として添付された、8月11日の意見書について、「一定の見識のある方から提出された意見書である。」としてこの意見書に書かれた諸問題について。また「真の治水」について議論することはやぶさかではない旨の話をした。それに対し、大久保氏は、「真の治水について議論することはこの会にふさわしいと思うが、具体論をもう一度やることは疑問」と、最上小国川の真の治水策を検討するのは疑問 のような姿勢をとった。

   第一回流域員会では、結論はでなかった。傍聴席にいたダム推進派の住民とおぼしき方々は残念そうに立ち去った。県は、11月ぐらいにはまとめたいなどと当初言っていたが、水戸部氏や大久保