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鶴岡市水道ビジョンって何のため?




鶴岡市水道ビジョンについて話し合う 水道事業経営審議会を傍聴。
水道ビジョンについては、数名が質疑。
広域水道の受水費の低減について、県のインナーマニフェストでは、平成21年までに10%引き下げることとされていた。今年11月に調整会議がおこなわれたが、それによると平成20年から下げられるように検討するとのこと。そのスケジュールであれば来年の12月にも新料金が策定され、20年4月県議会で決定されればそうした低減が叶うのだとの水道部長の説明。
 
 また、水道工事契約関係については、1千万円以上の工事について、予定価格事前公表 型の指名競争入札をおこない、17年度は3件落札。落札率は73.71%。1千万円未満の工事については、予定価格を公表しない指名競争入札をおこない、入札32件、落札率92.31%とのこと。 


さて、水道ビジョンだが、最も気になったのは最後の資料についている「給水量と給水人口の実績と予測」のグラフである。実績でもここ10年減少の一途。そして予測もずーっと減り続けるのだ。H28だと給水人口は12万1千人。給水量は現状より100万立法メートル以上も減少する。つまりは、県から買おうとする水はどんどん余る。そして人口は減る。これは何を意味しているかといえば、水道料金をつり上げ続けるしかないということだ。

水道ビジョン策定の後、今後の財政見通しという表が出され質疑がおこなわれた。
この表を見て僕は唖然とした。平成20年から平成28年までの「料金収入」の値が一定で見積もられていたからだ。人口が減少するとビジョンに示しておいて、こうした財政見通しには、それが反映されていないのかと疑問をもって、委員の議員のお一人に質問していただく。答えは、「概算ですから」とのことだった。

うーむ。これまでも広域水道の問題の質問において、「給水量は微増する」などといってきた経緯がある。しかし実績は10年間減少の一途なのだ。

水道事業は、この人口減少、給水量減少の現実にいかに対処していくかが大きな根本課題だ。やはりこうした時代の見通しを立てず、広域水道とダム事業を行い、膨大な負債を抱えている現実を受け止め、政策の失敗としての国、県、市の責任分担という視点で負担を考慮すべきではないだろうか。ま、再三指摘しているけれども。

あとは、まずは、現状の水道水について、市民満足度の把握を絶対におこなうべきだ。