年頭 名刺交換会にて
仕事始め。名刺交換会 グランドえるさん。会場一杯の人。
「官から民へ」と市場経済を動かし続けてきたフリードマンが昨年亡くなり、そして米国で民主党が中間選挙で圧勝した。サッチャー、レーガン、日本では中曽根あたりを手始めに小泉で強固に進めてきた市場主義、自由主義経済が今ぐらついている。安部政権はそのたそがれ状態で引き継いでいる。相当、厳しいだろう。今年はこうした体制が大きく変わっていくかもしれない変革期。とは加藤紘一代議士の言葉。
今日の安部首相の年頭あいさつ。「美しい国元年」とはよくいうものだ。
「美しい」とはどういうことなのか、米国追従で格差社会を加速することが美しいことなのか。教育基本法を強行採決し、防衛庁を防衛省にして、憲法を変え「戦争できる」国家にすることが美しいことなのか。
諫早湾も長良川も、ゲートを閉じたまま、生命が消滅しヘドロが堆積している。そんな事が美しいことなのか。ホワイトカラーエグゼンプション? 美しいのか?
全く僕の心には響かない。とても美しさは感じられない。反民主主義、ファシズム、情報操作ほど醜悪なものはないではないか。
岩波、世界の1月号に、コロラド ボールダー在住のジャーナリスト、宮前ゆかりさんのルポの中で、シンディシーハンの反戦運動がピックアップされていた。
「平和な手段による直接行動で、本来の民主主義のシステムを取り戻す必要がある」
と彼女は主張し、野宿して大統領との面会を求め続けた。そして世界中から何千人もの人が集まるキャンプケーシーが生まれた。とのこと。今やイラク戦争反対運動の中心人物だ。
二大政党制の米国。民主党優位とはいえ、それだけでは民主主義を取り戻すことはできない。アメリカの未来はグラスルーツ(草の根)の精神にかかっている。「人民による人民のための政府」を甦生する一般市民たちの底力に希望を託したい。と宮前さんは結んでいる。
政府が自由主義経済、軍事大国のお手本と崇めているような米国でもそうなら、日本ではどうか。政権交代を求めるのはもちろんだが、それにしても、そのためにも、一般市民たちの底力が本当に必要なんだと思う。一人でも動き出せば、確実に変わる。
もう、間違いを続けていてはいけないのだ。
「動けば変わる」
市民の底力を存分に発揮し、変革を実現す。そんな一年にしたいものだ。