自然農 地球の声に応えた生き方。
YH 旧平田町で自然農業に取り組む佐藤秀夫さんを囲んで色々話しをうかがった。
田植えをしてから、雑草が生える前に、除草機を朝からかける。7haの田圃、朝4時から日暮れまで毎日毎日、6月半ばのとんぼがでてくる時まで。とにかく除草機をかける。気がつくと大体7kぐらい体重が減っている。そうしてそれからは、ほとんど田圃をいじらない。田圃一反部から100万匹ものとんぼが飛び立つ。雑草は生えっぱなし。
秋、収穫すると昨年は120%の収量を記録。
この米は、東京青山のナチュラルハウスの一番目立つところに平積みにしてあった事を僕は覚えている。
大体通常の米の値段の倍の値段で一定なのだという。
佐藤さんは、決して多くつくろうなどと思わないことにしているという。とんぼがたくさん飛び立つような田圃にすること。そうすれば、地球や宇宙の進化とつながるから。
と淡々と話す佐藤秀夫さん。田圃のとんぼを増やしたら、森が再生する。
そうした復元はこの数十年破壊し続けてきた人間に対して、しっぺ返しを続けてきた地球が、「おやおやたまにはいいことやるねえ」とようやく目を向けてくれる。
そうして、その営みを起こした人に対してようやく手をさしのべてくれる。
以前、青森で無農薬でりんごをつくっている木村さんの番組があった。あの凄さと共通の凄さを佐藤さんに感じた。すごいのだけれど、淡々と自然なのだ。
田圃の再生=湿地の再生。そして地球のリストアだ。
「地球の声に応えよう。私たちはそのために生まれてきたのだ。」
どこからか、いつか聞いたデビッドブラウアーの言葉が聞こえてきた。