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6月一般質問2)学校への地元材の机、椅子の導入について


●●学校への地元材の机、椅子の導入について


草島
森林面積は、新市全体の73パーセントの鶴岡市で、森林再生の取り組み、地元の杉材を中心とした林業の振興という取り組みとして、市では、「つるおかの森再生構想」を掲げ、努力していることは認識しております。
 特に杉の人工林で間伐が進まず、森が荒れ、保水力を失っている現状であり、そうした森、山を再生する取り組みは、今、急務であると考えます。、その解決策として、今年から県が導入したやまがた緑環境税によって間伐が促進されることになります。こうした間伐により、多くの間伐材がでてくることが想定されます。

 間伐材の現状はその9割が、切り捨てられたまま山に放置されている。いわば切り捨て間伐になっていると聞きますが、これは若い木の成長に妨げになったり大雨で流れ出る危険もありますから、できるだけ搬出し、できるだけ高価値で切り出した材が循環するしくみを考えることは大事なことであります。
 そのため、地元杉材いわば「鶴岡杉」の活用について、住宅利用はもちろんですが、その角材をとった後の端材を集成材として利活用をすすめるなど、あらゆる可能性を見いだし、地産地消を進めなければならないと考えます。

 学校への地元木材の机、椅子の導入の事業は、このような森林、林業再生と、学校教育環境の改善を目的とした、ウッドワーク協会という全国の市民や木工業者でつくる会により、学校家具のジス規格をパスした統一規格のものをつくり、地域によって檜、杉、唐松など地元の木材を扱う森林組合と各地域の地元の木工業者が、協同の組織などををつくって生産し、小中学校で導入、活用しているというものであります。全国で、15県、特に林業活性化に力をいれている地域でこうした動きがあり、この10年で約4万台ほどの実績があるとの事です。導入時にキットで納入し、親子や子供たち又、地域の方々がボランティアで協力して組み立てを行う。また、調整しながら、小学校6年間を通じて同じ机を使って、モノを大事にするココロを育んだりということを導入された学校ではおこなっているようです。 

 現状、鶴岡市内の小中学校の椅子、机は、そのほとんどが、大手事務機メーカーなどによる南洋材の集積材にパイプのものであります。 今後、市では小中学校2校づつの改築計画を進めるとの事ですが、その際、備品についても入れ替えを考えているものと思います。
 その機会に、これまでの慣例の発想を転換し、地元材の机の導入をされてはいかがでしょうか。

 間伐材の有効活用として、地元の木材の可能性に気づき、職人の業にふれ、そして、木の香りやぬくもりを感じ、加えて、南洋の森林伐採の問題やウッドマイレージ。木材の地産地消を子供達に考えさせる、非常にいい教材だと思います。
 この地域ならではの自然を使った環境教育として、私はとても有効なものと考えますが、 特に、まずは、上流に温海杉の森を抱える鼠ヶ関小学校の改築にあわせて、検討してみていただけないでしょうか。
この方策についての当局の見解を求めます。


●教育次長
地元材を活用した机、椅子の導入について、お応えします。
本市の学校におきます、児童用生徒用、椅子、机の整備につきましては破損や損傷の度合いにより、年次的に入れ替えをおこなうこととしています。また学校改築時には、購入からも相当数年数が経過していることから、損傷度が著しいため、すべて更新をおこなっている状況でございます。
で購入に関しましては、学習活動の多様化への対応や、児童生徒が生き生きと学習や生活ができる環境に配慮し、安全で、かつ耐久性があり、環境にたいし、負荷の少ないグリーン購入法適合製品で、文部科学省で定めているジス規格品に限定するとともに、児童の身長差を補うことも可能となる可変式タイプの仕様で、天板は、ぬくりもり感のある木目調の製品を購入しております。

地元材を活用しての机、椅子の導入についてのご質問でございますが、地元材の杉材を使った完成品が、現在使用しているものと、同程度の安全性、耐久性、使用感、適切な価格を備えれば具体的に検討することは可能かと思われますが、
課題となる点もいくつか挙げられます。
一点目は、地元産、杉材が、強度、耐久性から、机、椅子の素材として最適材でるか。
2点目は、地元で製造ラインが確立され、需要に応じた生産が可能であるか。
3点目は、学校建設時の整備となれば、特に数量も多く、製造に要する期間が必要とされ、希望納期に対応できるか。
4点目は、コスト面で、2,3倍の価格差があり、財政的負担が大きくなること、納入にあたりまして、地元の個人、企業で対応が可能かどうか、実態が把握できていないことなどの課題などから、現実的には大変難しいのではないかと考えられます。
県内外で導入されている先進事例もおありだとうかがいましたので、関係機関等から情報等収集するなど、今後の研究課題にさせていただきたいと思います、。

で、ご提案ありました、鼠ヶ関小学校の件でありますが、旧温海町では、新企画のスクールセットを中学校には校舎建築時の平成12年度に配置いたしました。小学校につきましては、平成15年度、新入生より年次的に配置し、卒業まで自分のものとして使うスクールセットであることを説明し、大事に使わせております。現在、小学校1年生から5年生までに新企画のスクールセットが配置されており、あと1年で、温海地区の全学年に配置されることから、鼠ヶ関小学校につきましては、新たに更新するものではなくて、同等のものを配置したいと考えておるものであります。環境教育との関わりにつきましては、現在、どの学校におきましてもその重要性を認識し、ほとんどの学校で総合学習の時間を使いまして、作物の栽培、水質調査、森林保全に関わる学習、ゴミの分別、クリーン作戦、省エネなど、多様な学習をおこなっております。また、農林水産部と連携して、油戸地区の学びの森や、温海地域のきづなの森で、各校の児童が下刈りや、肥料の散布をおこなったり、湯野浜小学区、西郷小学校では、児童が保護者や地域の方々の協力をえながら、マスの保全活動をおこなうなど、森林や、地域の資源を活かした体験活動も、環境教育の一環としておこなわれております。

このたび、ご指摘いただきました事項につきましては、地元の森林保全について考える動機付けともなり、環境教育に取り組んでいく上での視点となると思います。今後とも、環境学習や、森林