避難所の風景を変えたい。
避難所の風景を変えたい。
今回の中越沖地震の現場に3回通っている、僕の気持ちの根底にはこれがあります。
これまで、元気村ネットワークとして民間ならではでできる災害支援のかたちとして、
●避難所へ、着替えやプライバシーを守るためのテントの設置。7/19
●全国、メーカー等から約150張りのテントを集め、被災者に手渡す、テントプロジェクト7/29
●暑くてゆっくり休めない避難所の対策として、キャンプ用のベッドを設置するプロジェクト7/29を展開しています。
「冷たい、ほこりまみれの体育館の床の上に毛布を敷いて雑魚寝。」
この風景はほぼ12年前の阪神淡路のときと全く変わりません。徐々に、仮設住宅入居までの期間は短くなってはいますが、今回も、ほぼその状況で2週間が経過し、早い方でもあと少なくても2週間14日、今と変わらない状況でいなければならないといった状態です。
地べたにござを敷いて、それに布団か毛布。そうした中で、身体が痛くなっている という声も聞きました。又、今回はじめての夏の被災で、「暑くて眠れない」という声も多く聞きます。7/28には避難所の体育館の外の階段で休んでいる人もみかけました。
この状況をなんとか少しでも改善をしたい。そんな思いでテントを手渡したり、キャンプ用のベッドを試したりしておりますが、このキャンプ用ベッドについては、アメリカの被災地では必ず被災者に毛布と一緒に支給されるものだということです。
このベッドは、折りたたみができ、収納しやすく、使うときは布一枚が約50センチぐらいの高さに広がるかたちになっており、半ばハンモック状で涼しいということで、よく軍隊などで使われているものです。実際、日本の自衛隊の皆さんも使っています。
このベッドを20個被災地へ持ち込み、避難所の一カ所に設置して皆さんに試していただきました。そうしたところ、ご高齢の被災者の方々にも「これは楽だ、実にいい」ととても好評で、当初のテント配置の際から意見交換をしていた、現地の災害対策本部の山田市民生活部長さんも、とても喜んでくださり、ご理解をいただきました。「8月1日現在、約1000名の避難民がいる。できれば全員にいきわたるようにしたいものだが」とおっしゃっていただきました。
私は8/1、以下の提案書を泉田新潟県知事宛に提出いたしました。
ご提案書
7/31/07 12:36 PM
泉田知事 様
「夏の避難所生活を改善するキャンプ用ベッド活用のご提案について」
私は、「神戸元気村」の副代表を3年、「中越元気村」代表、今般も当初から活動している災害支援NGO、「元気村ネットワーク」の 草島進一と申します。現在鶴岡市議会議員をしております。(無所属無会派です)山形県鶴岡市道田町21-29 在住です。
今般の中越沖地震については、元気村ネットワークでは、7/19日に、柏崎市にはいり、避難所のプライバシー対策にテントを体育館などに4張り張るところから活動を開始し、また、車中泊の対策として、キャンプ用テント集め、29日には150張り市民に提供するなどの活動をし、避難所の生活を改善するための活動をしております。
特に避難所の暑さ対策や、地べたに布団を敷いている状況の生活を改善しようと、29日にキャンプ用ベッド(別紙写真参照)20基を避難所(田尻小学校)にいれ、実際に使っていただいたたところ、被災者にとても好評であり、柏崎市 山田信行 市民生活部長様もこの有効性を認めて下さっています。31日午前11時30分、確認したところ、「今、避難している方々全てにいきわたるようだったらありがたい」との声をいただきました。なお、31日、田尻小学校で実際に使用なさった皆さん、ご高齢の皆様からも、「気持ちよく眠れた」「これはなかなかいいわ」などの声をいただいております。
このベッドは、米国などの災害の際には、真っ先に被災者に毛布とともに支給されるものです。
仮設住宅の建設は急ピッチではじまっておりますが、いずれにしても現在避難されている方々は、あと少なくとも2週間は今の暮らしを続けなくてはなりません。暑さやほこり、プライバシーの保たれない中で体力的にも、精神的にも限界を迎えている状況を私達はひしひしと感じています。
つきましては、この夏の避難所でできるせめてもの対策として、このキャンプ用ベッドを現在、柏崎市内で避難している約1000名の被災者全員に手渡すことができるよう、義援金の使途としてご検討いただけないものでしょうか。
おいそがしい中とは存じますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
災害救援NGO 元気村ネットワーク 草島進一 090-4388-3872
山形県鶴岡市道田町21-29 stern8@mac.com
http://blog.canpan.info/genkimura/
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今、国会議員の皆さんにも働きかけております。
元気村ネットワークのHPを更新しました。
これまでにやってきた事などが、ご覧になれます。どうぞご覧ください。
中越沖には今週末の土曜日夜に出発予定です。相乗りでボランティアに行かれる方を募集します。
http://www.gassan.jp/genkimura/