G8終了。うーむ。
結局、数値を示せないで終了のG8。フランスは原発利権。米国は石油利権。日本は、経済界に遠慮して、、、インド、中国は、経済成長を妨げられることをいやがり、、、。
月曜日、「シェルパ達の攻防」というNHKスペシャルのドキュメンタリーで改めてこの国益をかけた闘いの一部をかいま見ることができたように思う。
地球温暖化の危機感をどれだけ共有できているのか。ということ自体がすごく露呈した、そんな結果としての今回の「首脳宣言にG8としての「50年半減」の合意が明記されず終い」ということになっているのではないだろうか。
と思っている。
「地球がなくなったらどんな経済も成長しない」とデビッドブラウアーが説き、
そして、世銀のニコラススターン氏が
二酸化炭素(CO2)など温室効果ガス削減に向けて国際社会が行動を起こさなければ、地球温暖化による将来的な経済的損失は世界各国の国内総生産 (GDP)総計の約20%に上る。これは、第一次、第二次世界大戦の被害規模に匹敵する。
・温暖化対策を取らなかった場合、今後50年間で地球の平均気温が2〜3度上昇する。自然災害が多発し、今世紀中盤までに2億人が自宅を失い、15〜40%が絶滅の危機に直面する。
・今すぐに温暖化防止を始めれば、これにかかる費用は年間、世界のGDPの1%(約300億ドル)ですみ、経済発展と両立することが可能である。つまり「行動しないこと」のコストが、必要な対策のコストを圧倒的に上回る。
とスターンレポートを提示した。
その危機感をどれだけ共有した結果だったのか。
目標値も期限も明確に定められない。そうした「ゴール」も明確でない今般のやり方は、スウェーデンで学んできた「バックキャスティング」とは対極的なやり方だ。
日本が提唱しているセクター別アプローチはあくまで手段であって、「ゴール」を示すものではない。
サミットとは、毎回、妥協の産物で、セレモニーなのかもしれないが、地球の危機に直面した今日的な課題に、どれだけ貢献する結果を得たのか。正直言って疑問の方が大きいのではないだろうか。
さて、僕としては、低炭素社会を実現しながら、経済発展を果たしているスウェーデンの社会に希望を見た。
国の動きは、どうあれ、まずこの自治体で何をするかだ。僕らの進むべき道を真剣に考えたい。