シビックコア
シビックコアのまちづくりの発表会へ参加。
シビックコアというのは中心市街地の官庁街の事。これを16,17年と市民参加のワークショップでやってきたことの成果発表と今後の方向性について考えるといったもの。要は、国の合同庁舎の建設を旧庄内病院の跡地の利用とからめてどういうかたちで展開していくべきかという事を中心としてのプランニングだ。ワークショップから2つの案が提示された。
通りから眺めることができる金峰、母狩、月山などの山。こうした景観を大事にすること。カソリック教会、丙申堂、などの門構えをいかす。庁舎をセパレートにしてガラス面のある通路でつないで眺望を考える。など、様々な提案がでていた。
一言コメントさせていただいた。 人口減少、右肩さがりの時代にふさわしいサスティナビリティをいかに実現していくか。そのためには、建物自体についても維持コストや光熱費の問題なども考えていいだろうし、その配置などに太陽光などをいかに大事に考えていくか、また、つくった後で「ムダ」なものといわれないように、シンプルで違和感のないものにするか。など、特に考えないといけないと思っていたからだ。
モニュメントの件などを例にあげればわかりやすかったかもしれない。
芸術工科大学の小沢先生のコメントに、人口減少時代、またコスト意識、非開発、発想の転換。という言葉がでてきていたが、もうすでに従来の意識で公共建築物をつくる時代ではないと思う。徹底的に住民の参加のプロセスを踏むことが大事だし我々自身の税金をつかってやる事業なのだというコスト意識と評価の視点がもっと必要なのではないかと感じている。ワークショップのとりくみはいいと思うが、中心部のこれからのあり方、「合理的で美しい」まちづくりとは、どんなつくり方がいいのか、もっともっと細部にわたって、より多様な議論を求めたい。