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赤川 流域を科学する


17日。午後、先週から参加している山形大学の講座「赤川流域を科学する」へ。
 汚染度をBODを軸として判断することはよく知られているが、今回講義をされた石川助教授のチッソ濃度を軸として、川の環境を考えるスタンスはなかなか興味深かった。海に排出される赤川のチッソ濃度は、基準値の1は超えないものの0,8mg/lなのだそうだ。このチッソは、主に、下水道などから流れ込む。鶴岡市全域でだいたい48mg/l。それが下水道の浄化により32mg/l。その後赤川に放流されて、希釈されて0,8mg/lとなるとのこと。
その希釈要素について、森林と水田を石川助教授は掲げた。

赤川流域の水田面積は11.9%、森林面積は706.7km2 、82.5%。併せて94.4%の森林と水田によって、Nが浄化されているとのこと。

Nの希釈には、伏流水も原因しているのでは?と質問。地下水の中で、脱チッソもおこなわれるということで、それも否定しないとのこと。

N(チッソ)を軸に環境汚染を見ていく視点。6月4日。僕らはカヌーを使って赤川流域のパックテストをおこなったが、その項目の中にも硝酸性窒素濃度、亜硝酸性窒素濃度についての測定があった。パックテストで見ていく分のみでは、流域による大きな差は見られなかったが、N濃度を正確に測定し、汚染度や環境影響を見ていく視点。そして森林、田圃の「希釈水」という機能。なかなか興味深い話だった。