日本の洋上風力発電は岸に近すぎる!国会質問、2.25 院内集会他。
日本の洋上風力発電は岸に近すぎる!
日本だけ風車騒音に上限規制値がないのはなぜ?
2.25緊急院会集会を開催!国会質問が続いています。
関連記事
草島進一は、週刊金曜日2025.2月21日号に4P特集記事を執筆しました。ぜひご購読ください。
国会質問
2025.3.12 参議院予算委員会 川田龍平 参議院議員
2025.4.17 参議院国土交通委員会 木村英子 参議院議員
2024.6.4 参議院環境委員会 川田龍平 参議院議員
2023.5.16 参議院厚生労働委員会 川田龍平 参議院議員
日本科学者会議 2024.11.30 第25回総合学術研究集会開催。
2024.11.30 日本科学者会議 第25回総合学術研究集会 B6分科会「風力発電の課題を考える」報告
2025.1.24
山形県遊佐沖 15MW×30基 、秋田県由利本荘沖 13MW×65基が離岸距離2km〜5kmに
建設されようとしている問題について
主に
●風車騒音による健康被害
●国際的に保護されている渡り鳥への影響
●オーフス条約(日本は批准してませんが)の意図に反するの法定協議会
という問題 が存在する。
5分でこの問題をまとめたものです。
昨年11月30日、日本科学者会議 の総合学術研究発表集会で
風車騒音の研究者、野鳥の研究者とともに3時間のセッションをおこない、問題が
科学的に明らかな根拠を持って明らかになりました。
こちらは3時間を33分で概要をまとめた編集映像です。
全体はこちらになります。
2025.2.25 院内集会「洋上風力発電の持続可能な開発とは?」アーカイブ 4.18 公開!
山形県遊佐洋上風力発電事業 2025.1.31
事業決定した丸紅、関西電力、丸高らの計画
15MW×30基をH−Riskに入力すると、6300人が40.5dBに暴露。
「不眠症リスクが151人発生する!」とシミュレーション結果がでました。
遊佐洋上風車問題について。3月22日の説明会にて以下の質問をしました。
遊佐の湧水が湧き出す海辺の夕陽の風景が大好きな庄内人の一人として質問します。
●世界中の洋上風車を調べました。
国会の質問で、昨年6月4日あきらかになった事実として、環境省が認めたのは、
世界で、10MW以上の風車、10km沖以内に建てているものはない。
という事実であります。
遊佐 15WM30基 これを2km沖から5kmという沿岸の至近距離につくる。計画は、世界にどこにも事例のない非常識な計画。というのが事実。とおもいますがいかがでしょうか。
認識がまちがっていたら、見解ください。
次に科学的な見解として述べます。
風車の騒音の基準について。
デンマークは40dB、 英国41dB、日本でも41dBで不眠症リスクが5倍にあがるという疫学調査
●それを踏まえた、シミュレーションでは、この遊佐の風車では151人の不眠症が生じるという結果になります。
これは、科学です。否定するなら科学的に否定してください。
●鳥類について言えば、私達の鶴岡市には水鳥の保護地域であるラムサール条約湿地があります。
天然記念物であるマガン、オオヒシクイ、はくがん、シジュウカラガン
これが秋田の大潟村から新潟の区間 沿岸から5キロメートルまでの区域がルートになっています。
●用は風車騒音の観点からも、鳥類の研究の観点からも10km以上沖につくらないと、
不眠症による健康被害や、渡り鳥へのリスクが増大する。
とは昨年の11月30日、日本科学者会議での結論です
質問ですが、
世界にどこにもない、15MWの2kの離岸距離で
騒音による健康被害についても渡り鳥の影響についても問題を生じない。
という科学的根拠をしめしてください。
●もう一点、モノパイル、これ杭を「打ち込む 機関、英国でも相当問題になったという事例があります。
30基 15MW、何デシベル以上の巨大な 騒音で何日つづくことになるのでしょうか。
回答まで書き起こしできておりませんが、とりいそぎ、限定動画を共有します。
●丸紅担当がこの事業は世界で初の事業と認めた。
●くい打ちは3〜4ヶ月。dB値は示さず。
〇基本は科学的な回答は全くなし。
風力発電問題について、鶴岡市議会での質問を通じ、国の制度の問題があきらかになったことを踏まえて、国会質問として、参議院厚生労働委員会で2023年6月、参議院環境委員会で2024年6月4日 立憲民主党 川田龍平議員に質問いただきました。
草島は質問づくりに参画しました。
これまでの2質問で得られた成果は
参議院環境委員会2024にて
「海外で10MW以上の洋上風力発電で離岸距離10km以内に稼働している実態はない」
という環境省見解です。
動画
問題として、
●風車騒音の規制値について
風車先進諸国をはじめほぼ世界で41dB 38.5dBなど、風車騒音の上限規制値を定めているが、日本の規制値は
指針として「残留騒音+5dB」のみで上限がない。
この問題については、日本国内で1000人規模の疫学調査で41dBで不眠症リスクが5倍になる
と結論した疫学研究結果がある(元 国立環境研 影山隆之氏)がその論文が無視されている。
●陸上風車をはじめ、巨大化する洋上風車に対する騒音規制値を定める必要がある。
●洋上風力発電について
現行の促進区域、の離岸距離2km〜5kmは、10MW風車では世界に事例がない非常識であること。
●風車騒音問題では、遊佐の案件で250名の不眠症リスク。由利本荘の計画で1000名の不眠症リスクのシミュレーションが発表されている。(北海道大学 田鎖研究室)
●国際的に保護されている天然記念物 マガン、シジュウカラガン、オオヒシクイ を初め、コハクチョウなど日本海沿岸の渡り鳥の渡りルートと建設予定区域は合致しており、バードストライク、生息地の変更などが生じるおそれがある。
ラムサール条約指定湿地である。鶴岡市 上池下池、新潟市 佐潟 などに影響をあたえかねない。
●計画の策定の手続き、プロセスについて、法定協議会に参加できているのは、立地自治体の首長と漁業者のみであり、風車騒音の研究者も鳥類の研究者も席についていない。
国際的に批准されている「オーフス条約」に完全に違反している実態がある。
以上のような問題があります。
政策変革のポイントとしては、
●風車騒音の上限規制値を定めること。
●洋上風車の着床型の風車の促進区域を少なくとも10km沖以上岸から離すこと。
(浮体式にする必要がある)
●法定協議会を、環境NGO,風車騒音、鳥類の研究者も参画させるオーフス条約に批准したものにすること。
●EEZまでの洋上風力発電については、オーフス条約に批准したあらゆるステークホルダーが参画した上でのMSP(海洋空間計画)の策定が必須であること。
【関連記事】
朝日新聞 札幌支局 2024.11.1
●洋上風力は日本を救うのか、壊すのか。「情報屋台」 高成田 享 さん
●note(筆者)2024。6.2日本の巨大風力発電計画は、岸に近すぎる! これは持続可能な開発ではない。