一般質問その2 地域資源の活用について
2)地域資源の活用について
草島
合併して1年。 私は、この地域の新たな価値を発掘、成長させる、地域経営をおこな上で、この時期に合併した新市がもち得ている地域資源を、今の価値観をもって徹底的に掘り起こすということは、非常に意義があることではないかと思います。
地域資源とは、広大なブナ林や地下水資源をはじめとした自然資源、文化財、農業資源などここならではの有形の資源。又、現存の行政施策、NPOなどが独自に取り組んでいるもの、まあ、この地域の市民が担う営みの中で、価値に値するすべてであるとも考えます。
合併当初から、市長説明や答弁で、特に、行政内部の調査、研究、調整という言葉をよく耳にしました。環境、福祉、教育、観光、いろんな施策の側面で、地域資源の洗い出し、調査と研究がおこなわれているものとは思います。
そこでおうかがいします。
▽今年度、各地域の支所には、政策企画室というのがおかれ、それぞれ2名づつの担当者が配属されております。ここにおいて、各地域のニーズや、活性化策などの調査がおこなわれ、地域振興策を立案するとの事をうかがっております。
まず最初に、この「調査」の内容。現時点での様々な地域課題を抽出されているんだろうと思いますが、各地域での進行状況について、おうかがいします。また、来年度予算に繁栄しようとしているものなどもあると思いますが、各地域のとりくみの状況についておうかがいします。
▽また、観光施策の面ではでも、今回パンフレットは作成されたわけですが、更なる地域資源の掘り起こしといった面から、どのような取り組みの現状なのかをうかがいたいと存じます。
総務部長
地域資源の活用につきまして、答弁をさせていただきたいと存じます。
ただいま、調整をすすめておる、調査事業につきまして、ご質問ございましたけれども、この地域振興計画策定事業につきましては、合併新市におきまして、各地域の多様性が全体的にいっそう高度に発揮できるように、各地域で築きあげてまいりました、地域の特性や地域固有の資源を活かしまして、各地域の充実発展のために、明るく前向きに取り組んで頂ける柱となる、中長期的な振興方策の策定を目指しまして、本年4月から各庁舎で、政策企画室を設置いたしまして、検討作業を進めているものでございます。今年度におきましては、自然や歴史、文化、産業施策などの各地域における地域資源や地域特性、また、地域の実態についての統計データ等からの現状の調査、分析作業を進めているものでございます。
で、その後、各地域において、重点的に取り組んでいる、対象分野でありますとか、政策課題につきまして、職員によりまして、KJ法での検討でありますとか、あるいは、学識者、関係する方々からの聞き取り調査などをおこないまして、検討を深めているところでございますが、具体的な振興方策の検討作業ということで、今、進めさせていただいているところでございます。
で、具体的な内容につきましては、まだ、検討、調査段階ということで、今後、内容をつめていくことになりますので、改めて市議会のほうにもご報告を申し上げ、ご指導賜りたいと思っておりますけれども、現在、各庁舎において、どのような分野を対象にして検討をおこなっているかを若干ふれさせて頂きます。
藤島庁舎におきましては、これまで重点的に取り組んで参りました、エコタウンプロジェクトにつきまして、これまでの取り組みの検証をおこないながら、さらなる充実、推進にむけた振興方策ということで検討を進めております。
羽黒庁舎におきましては、豊かな自然環境と、出羽三山や門前集落など、そうした文化的景観の保全、創造と出羽三山の信仰文化でありますとか、農村文化などを活用いたしました、国際的な文化交流の推進を課題といたしまして、検討を進めております。
櫛引庁舎におきましては、多くの果樹産地といたしまして、そうした特性でありますとか、500年あまりにわたって保存、伝承されてまいりました、黒川能などを地域資源として活用した振興方策の検討を進めております。
それから、朝日庁舎におきましては、本市の中でも、特に豪雪地帯であるわけですが、克雪、利雪、楽雪対策 について、検討するとともに、広大な森林の活用、再生について、課題として検討をいたしております。
温海庁舎におきましては、温海地域の特徴的な資源であります、海を活かした地域の活性化と、あつみ温泉の魅力作りをテーマといたしまして、検討を進めているところでございます。
これらにつきましては、まだ、政策企画室内部の検討ということでありますので、今後、予算編成を通じまして、よく庁舎の考えをお聞き致しまして、更に検討を深めて参りたいと思っております。それで、来年度ということでありますけれども、ただいま申し上げました、具体的なプロジェクトの検討すべて完了いたしまして、来年度から、直ちに事業実施という状況ではないわけでありまして、来年度も引き続き調査検討をおこないながら、熟度の高まったものから、実施に移していくと、いうことになるのではないかと考えておりまして、各庁舎におきまして、事業の抽出、課題の明確化でありますとか、それに伴うプロジェクトの実施時期などのそれぞれ異なってくることもあると考えております。で、来年度の具体的な実施内容につきましては、ただいま申し上げましたけれども、各庁舎の政策企画室で作成した企画内容でありますとか、予算をベースといたしまして、今後も十分検討させていただきたいと思っておりますので、今しばらく時間を頂戴したいと考えております。以上です。
商工観光部長
観光面における、地域資源の洗い出しについて、ご質問ありましたのでお答えを申し上げます。合併後の鶴岡には、海や山、川などの豊かな自然環境を活用した自然体験やスポーツ体験。また、農業や漁業などの体験。農作物や果樹などの収穫体験、さらには、長い歴史と文化の中から生み出され、受け継がれてきた伝統工芸品などの制作体験や、山伏の修行体験など、多種多様で魅力的な観光素材がございます。
近年の旅行形態は、ご案内のとおり、団体旅行から少人数型旅行へと変化しておりまして、これに加えて、単に名所旧跡を見て回るいわば、物見遊山的な旅行から、温泉入浴やトレッキング等の健康志向、食や文化をからめた生活、歴史文化の探求等、各種体験的な要素をもった旅行などの人気が高まっております。
こうした