◎市長(皆川治) 草島進一議員さんからの総括質問に対しまして順次お答えをいたします。荘内病院の質問につきましては、病院事業管理者から答弁をいたします。
初めに、和食展についてお答えをいたします。
6月16日まで開催をしております和食展につきましては、大勢の方から来館をいただいており、5月31日時点では、議員からもありましたように、約4,000名となっております。
これまで、より多くの方々から観覧していただけるよう、市内の小・中学校や観光施設等へのチラシの配布、SNS、新聞等での周知を図ってまいりました。また、国登録無形民俗文化財となった笹巻づくりの製作体験や食のアンバサダーによる郷土料理の実演等を併せて行うことで誘客につなげているところでございます。
さらなる観覧者の増加に向け、会期後半の連携事業を記載したチラシを庄内一円の小・中学校、高等学校、大学、近県自治体等へも配布するとともに、鶴岡ふうどガイドが企画した学校給食発祥の地を巡るツアーなども実施してまいります。
次に、立命館大学食マネジメント学部との連携協定についてお答えをいたします。
議員御提案のとおり、食文化創造都市を発展させる上で、多面的な側面から食について考えることは大変重要なことであると認識しております。
本市では、平成28年にイタリア食科学大学と、平成29年には辻調理師専門学校と食に関する連携協定を締結しておりますが、立命館大学食マネジメント学部との連携につきましては、まずは学部のカリキュラムの状況や、既に協定を締結している市町村との連携状況等を研究してまいりたいと存じます。
次に、観光戦略の助言やアドバイスをいただく戦略アドバイザーの採用についてお答えをいたします。
議員御案内のように、観光上の戦略アドバイザーとなり得る有識者を活用し、観光事業者を支援する取組は大変重要と考えております。
本市では、インバウンドを含めた観光振興を下支えする取組として、令和6年度は外国語対応ガイドの育成に取り組んでいるほか、DEGAMによる会員向けのセミナー、また観光振興に係る講演会の開催などを検討しております。こうしたことも含め、戦略アドバイザーとなり得る有識者を活用した講演会の開催などにより、引き続き観光事業者を支援するとともに、我々観光の行政関係者のスキルアップも重要だというふうに考えておりますので、しっかり取り組んでいきたいというふうに考えております。
次に、夏の観光に向けた海のトイレに係る対策についてお答えをいたします。
海水浴場の公衆トイレについては、観光誘客を進める上で計画的に洋式化に取り組む必要があるものと認識しております。
令和5年9月定例会でも御答弁申し上げておりますが、本市では、市内49か所にある観光地公衆トイレについて、設置年数や利用頻度を考慮し、順次改修に取り組んでいるところです。このうち、改修の優先度の高い湯野浜海水浴場の2つの公衆トイレのうち市整備の北側公衆トイレについては、国庫補助等による財源確保を含めまして、洋式化に向けた検討を引き続き進めてまいります。また、県整備の南側のトイレについても、鶴岡市重要事業要望において、事業化に向け、山形県に対し改修を要望しているところであります。
次に、コンポストペレット化の意義についてお答えをいたします。
この事業は、国土交通省、上下水道基盤強化等補助金のうち、汚泥再生利用推進事業により実施するものであります。
本市におけるペレット化については、令和2年度にコンポスト利用者や製造事業者であるJA鶴岡から、農作業の効率化のために必要があると要望を受けて検討をしてきたものであります。
ペレット化する意義につきましては、現在のコンポストは、散布する際に労力が必要である上、専用の散布機が必要などの課題があり、コンポストのペレット化によって既存の肥料散布機が活用できることで農作業の大幅な効率化が図られることから、利用者には大きなメリットとなると考えております。
次に、PFASの問題についてでございますが、昨年6月定例会の草島議員さんからの一般質問において、本市コンポストの安全性について答弁をしております。以降、昨年の10月にも分析調査を実施しまして、昨年5月と同様、PFASは検出をされていないところでございます。本件については、国の動向も踏まえつつ、引き続き安全性の確認について継続してまいります。
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