後期高齢者医療保険 の補正予算に反対。
3月12日、3月議会本会議にて補正予算についての審議討論がありました。
「後期高齢者医療保険」、みなさんご存じですか?
とにかく、これはとんでもない悪のシステムです。
75歳以上の方から、更に年金から年7万5千円引かれるんですよ。
こんな医療制度、ヨーロッパ諸国では絶対に考えられないしくみです。
この発端は昨年6月の国会審議ですが、その際も、民主党をはじめ、野党から相当の反発の声があがっていました。自民、公明による強行採決で決定された医療制度改革によってできた制度です。私は、市民に一番近い自治体議会として、この矛盾を正面から正し、国にもの申すべきとして反対討論いたしました。
●一般会計補正予算のうち、後期高齢者医療制度にの補正予算について反対討論をいたします。
私は、先般の議会で山形県後期高齢者医療広域連合の設立について、反対をしております。その案件は、昨年6月に国会で与党によって不当にも強行採決された『医療制度改革』のひとつ、「後期高齢者医療制度」の設立のもと、出されてきた案件です。
「後期高齢者医療制度」は、2008年4月から、すべての75歳以上の高齢者から保険料をとる仕組みが導入されるというものであります。
年平均保険料7万4千円と試算しているようですが。介護保険料とあわせて、年金から天引きとなり、年金収入は減るばかりで生活が成り立つのかどうか心配です。さらに、保険料を払えない人に対しては、「短期証・資格証明書」を発行の対象とし、保険証の取り上げを可能としており。これでは、医療を受ける権利を奪われかねません。それが第一の反対する理由です。
第二に、「広域連合」が分権・自治に反する作られかたになっていることであり、直接の後期高齢者の意思反映の仕組み、情報公開の徹底などが明記されていない点であります。
以上、私は、今回の新たな後期高齢者医療制度の創設が高齢者の医療の質の低下を招く危険性がある。また、この制度が高齢者の皆さんに安心して医療を受けてもらえる制度となっているとは到底思えない。という国会での指摘を重く受け止め、反対をするものであり、社会保障そのものを切り崩し 医療制度改悪を押しつける制度は、住民の最も身近な自治体議会として、はっきりと拒否し、国政にもの申すべきと思います。よって補正予算について反対します。