山形県議会初議会報告と水のアンケート
鶴岡市民の皆様へ。
7月15日号の鶴岡タイムスに、私、草島進一の県議会レポート みどりの山形通信、はさみこませていただいております。5月臨時会、6月定例議会の委員会での質疑模様、また、東日本大震災 支援についての提言や吉村知事の卒原発宣言についての姿勢、など、諸々とりあげおります。
中に、水源切り替えから10年として、、水道事業についてのアンケートを盛り込ませて頂いております。
紙面には、ファックスか郵便として募集といたしましが、メール でもを受付をおこなっております。xz皆様、どうぞご協力いただきますよう、よろしくお願い申します。s.kusajima@gmail.com
今、事務所には続々とファックスでのアンケートをいただいております。どうぞよろしくお願いします。
また、7月24日 午前10時から 第3コミュニティセンター ホールでおこなわれる、ケンジステファンスズキ さんの講演会についてもお知らせをさせていただきました。デンマーク在住のステファンさんから、 環境先進国デンマークの再生可能エネルギーへのとりくみをご紹介いただく画期的な機会です。
ぜひご参加ください
月山の八合目までの道路を考える。
出羽三山地区観光開発促進規制同盟会 総会
午前11 時からの会合。昼食をとってからの現場視察で8合目までバスで行き、危険箇所、路肩不十分の箇所を視察。これからの登山客のピークを迎える7月終わりまでの期間、数多く のマイカー、観光バスがのぼり、すれ違いが難しくなる。渋滞が予想されるピークにはシャトルバスを六合目から山頂まで動かしている。
この問題をいかに解決していくか。現地をみて、道路拡幅の課題があることを再確認。
又、同席した市町議会議長、県議の先輩らとシャトルバス運行をビジターセンターから動かすことも視野に入れて考えはじめねば等といろいろ話し合った。
環境省管理下の特別保護区域であるので、開発は最小限にとどめなければならない。が、今回見た危険箇所はなんとか整備を検討したいところ。 今後、混雑時には、マイカー規制をし、シャトルバスのみの運行にする上高地のようなやり方も一案だろうと思う。渋滞で3時間も5時間もというよりはいい。
みなさんは如何思います? ご意見募集します。
ちなみに、僕は、以前、小学校の時に親父と月山に登った帰り道、直前にいたバスが転落した事があります。何十年に一回の転落事故だったと思います。今まで走っていたバスが目の前でふっと消えた と思ったら、次のカーブの道に頭をどすんと付けたバスの姿。怪我人が多数いたと思われ、当時、携帯電話もなく、親父の車を飛ばし急いでふもとのお土産物屋さんに伝えたのでした。はじめは本気にしなかった方々がバスからの無線などからの連絡もはいり大騒ぎに。鮮明にその日のことを覚えています。
いずれも、道幅は狭く、側溝への脱輪(僕も一回やったことが)、すれちがいの際の接触など、気をつけないといけない道です。登山の皆様はまずはお気を付けて。公共交通 鶴岡駅前からの庄内交通バスで行って、帰りは湯殿山側に下りるなどをお奨めします。二倍楽しめます。
今年は月山ご縁年。12年分の御利益がありますよ。
吉村知事の卒原発 宣言。応援します。
7月11日、12日と議会報告の文書づくりでドタバタ。ようやく校了。7月15日の鶴岡タイムスに挟み込まれます。アンケート付きです。ぜひご覧いただきご意見を。
●7月12日、13日でおこなわれている全国知事会
吉村山形県知事が滋賀県の嘉田知事とともに「卒原発」を共同宣言するとのこと。
この動きには、私もおおいに賛同する。
具体的な宣言内容については、新聞で知る限り。とにかくクリップしてお知らせすることとする。
プレスリリース送って欲しいなあ。
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全国知事会が開幕 東北6県共同、復興特区実現求める 山形新聞より
2011年07月12日 13:43
地方を取り巻く課題を2日間の日程で話し合う全国知事会議が12日、秋田市で始まった。岩手、宮城、福島の被災3県をはじめとする東北6県の知事が、福島第1原発事故の一刻も早い収束や、被災自治体の自主性を尊重した復興特区の実現を求める共同アピールが示されたほか、山形、滋賀両県知事が「卒原発」を提言する。
会議冒頭で全国知事会長の山田啓二京都府知事は「国政の停滞は、行政に大きな遅れをもたらしている。こういう時こそ地方政府は現地現場の声を踏まえ、この国の在り方をただすべきだ」とあいさつし、政府の震災対応や原発事故対応の遅れを批判した。
共同アピールは、原発事故で日常生活や産業全体への影響が深刻化、長期化していると指摘。避難者の生活再建を強く求めた。被災地の規制緩和などを行う復興特区については、自治体が権限と責任を担う地方分権時代にふさわしい制度づくりを求めた。
吉村美栄子知事らによる卒原発の提言は、放射性物質の健康や環境へのリスクを考えた場合、原発への依存度を徐々に下げることが望ましく、再生可能エネルギーの導入が必要としている。
このほか一体改革では、社会保障サービスの財源としての地方消費税の拡充や「国と地方の協議の場」の活用など、国との交渉の進め方について意見交換する。
朝日新聞より。
「卒原発」共同提言へ 山形・滋賀知事、政策転換訴え
山形県の吉村美栄子知事と滋賀県の嘉田由紀子知事が、12、13日に秋田市で開かれる全国知事会議で、原発依存からの脱却と太陽光など代替エネルギーへの転換を訴える「卒原発」を共同提言する。原発の安全性に不安が広がるなか、国に対しエネルギー政策の転換に向けた規制緩和や財政措置を求め、他の都道府県知事にも賛同を呼びかける。
提言は、電力供給の約3割を占める原発の即時停止は「現実的でない」としつつ、放射性廃棄物の処理や放射性物質の環境リスクなどの問題点を指摘。「原発への依存度を徐々に少なくし卒業できるような『卒原発』が望ましい」と主張する。そのうえで、太陽光や風力、水力、地熱などの再生可能エネルギーの導入を加速するため、国に対し法的な規制緩和や財政的な支援を求めている。
両知事が提言を出す背景には、原発が集中立地する福島、新潟、福井各県に隣接する県内の住民に不安が高まっていることがある。
吉村知事は6月、福島での原発事故を受けて「安全性、コストの面で原発は今までのような有効なエネルギーではない」と表明。風力や太陽光発電などの導入を進める考えを示した。嘉田知事も、関西の水源である琵琶湖の一部が原発30キロ圏内に入ることなどを踏まえ、「できるだけ早くハイリスクな原発をやめるべきだ」と主張してきた。
朝日新聞が5~6月に実施した原発政策に関する全国知事アンケートでは、47都道府県の知事のうち吉村、嘉田両知事だけが、将来的な原発のあり方について「やめる」と回答。両知事は今月8日に電話で会談し、共同提言を出すことで合意したという。(千種辰弥、中野龍三)
滋賀・山形の2知事、「卒原発」共同提言へ 全国知事会で 日経webより
秋田市で12日開幕する全国知事会で滋賀、山形両県が原子力発電から自然エネルギーへのシフトを目指す「卒原発」を共同提言する。両県とも隣県に原発が立地しており、福島の原発事故を機に安全性などが議論される中、女性知事同士が原発依存からの脱却で同調。国に規制緩和などを求めるとともに、他の都道府県知事にも賛同を呼び掛けることになった。
「エネルギー政策の確立に関する滋賀県・山形県の共同アピール」では「電力需要の約3割を賄う原発の即時停止は現実的でない」とした上で、放射性廃棄物の処理の困難さや健康リスクなどを指摘。原発依存度を徐々に下げ、将来はなくす方向が望ましいと訴える。同時に太陽光や風力、水力、バイオマス、地熱など再生可能エネルギーの導入を促す施策や財政的支援を国に求める。
「卒原発」は滋賀県の武村正義元知事が6月に大学での講演で使った言葉。嘉田由紀子知事は直後の会見で「ニュアンスとして私の考えに近い。段階的に原発に頼らないエネルギー政策を作りたい」と説明し、以後は原発から撤退すべきだという考えをこの言葉を引用して語っている。
滋賀、山形両県ともソフトバンクの孫正義社長が提唱し、13日に秋田市で設立される自然エネルギー協議会への参画も表明している。
最上小国川についてー真実を議論しよう。
7月8日、本会議。福島県からの自主避難者の受け入れのための予算。また、被災者の為の観光ツアーへの補助を7月15日までの期限を8月30日まで引き延ばすなどの予算の補正が追加提案され、全員賛成。東日本大震災特別委員会の提言、国への意見書をまとめて、提案をおこない、6月県議会は終了した。結局3時をまわる。僕はその後、9日の神室の自然を守る会の20周年での講演のための情報整理を9日午前中までおこなう。

「環境にやさしい」とあるが、果たしてどうか。
以下の最新型の穴あきダム 益田川ダム の映像を見ていただきたい。
http://www.youtube.com/watch?v=1rdpQpKxxmU
担当者からのヒアリングでは、もともと「環境にやさしい」ダムとしてつくったわけではない。
http://www.youtube.com/watch?v=ybxoNYqcNLQ&feature=channel_video_title
また、河川工学の権威、元京都大学防災学研究所所長、元淀川水系流域委員会 会長 今本博健
先生の小国川、赤倉温泉周辺を視察してのコメント。
「たった3案を6回審議しただけ。私ならもっと真剣にダムに依らない方法を考える。」
http://www.youtube.com/watch?v=Hk8OksUab90
政権交代直後に、菅直人 現総理は、以下のようなコメントを長良川でおこなわれたフォーラムに送ってくださった。
http://www.youtube.com/watch?v=IgKtUHG0ZIU&feature=related
私は、これまでおこなわれてきた最上小国川の治水の議論では、まだまだ真実がテーブルの上に乗っていないと強く感じている。全国共通、国土交通省にとって都合の悪い事にできるだけ蓋をしたまま計画を進めようとしている事を改めて感じる。
真実の議論はこれからだ。
東日本大震災特別委員会での質疑
7月4日、東日本大震災特別委員会
7分間の質疑をおこないました。
質問原稿メモを掲載します。
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私は、3月11日という日を日本を持続可能に社会に変える大きなターニングポイントとすべきと考えております。山形県で成し遂げるべきは、一つは吉村知事も表明されましたが、脱原発とエネルギーシフトであり、そしてもう一つは、市民活動、NPOと真に協働できる「あたらしい公共」を育める行政にシフトすることであると考えます。後者についてご質問もうしあげます。
東日本大震災の3月11日からもうじき4ヶ月になりますが、
私の認識は、被災現地の被災者の状況は、「危機的な状況が日々続いている。」ものでございます。
この暑い中、避難所で冬に配られたままの毛布にくるまってお休みになっている方々がいらっしゃる。そして仮設住宅にはいったけれども、中には食料品を買うのも難しい方など、いのちを維持することも厳しく、中には孤立し、神戸で3年間で約250名発生した、孤独死、あるいは、自殺などの危機に直面している方々がいらっしゃいます。
その中で現地では多様な災害NPO、NGOやボランティアが刻々と変わる被災者のニーズを踏まえ次々と行政の発想を超えた支援方策を開拓し、被災者の命を救い、笑顔を作り出しています。
こうしたNPOの役割を認識し、それと協働してこそ、行政的にも効果的な支援ができるということは、「ボランティア元年」と認知された16年前の阪神淡路大震災以降、中越、また、今般の東日本大震災でも日本社会が、学び続けていることであると考えます。
今、被災地でのボランティアの減少が懸念されています。私は、今後の被災地支援として山形のボランティアはむしろこれからが勝負だと。これから更に隣県へ、日帰りが可能な山形県民の力の発揮のしどころだと考えています。
そして、県行政は、今後の支援方策を進める上で、又、県としての防災力を高める上でも、もっと被災地現地、現場の直接の現場の実態、ニーズを踏まえることが必要であると考えます。
そこで、より効果的な県の支援をおこなうためにも、被災者に寄り沿って活動するNPOと連携や支援のしくみ、いわば、協働のプラットホームをさらに充実すべきと考えますが、見解を伺います。
また、農水の常任委員会でも一部申しましたが、山形らしい支援のあり方として、今後新たな義援金を山形の農産品に変えて、県職員がNPOと協働して御用聞きをおこないながら仮設住宅入居者などに手渡しをしていくなど より現場に密着した、長期的なソフト支援のプロジェクトを、ご提案申し上げます、ご見解をお伺いします。
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最後の提案については、2004年中越地震の際、私も中越元気村の代表として現場で活動していた折、仮設住宅の方々が「長野からこんなものが届いたよー、うれしーねー」ととても評価していた、当時の長野県の支援活動を参考にさせていただきました。
http://www.pref.nagano.jp/keiei/kouhout/chuetsuj/gienkin/shito.htm
僕は、独自にリサーチをおこない、支援物資を決めて、直接手渡しで支援する長野のこうした活動を通じて、多くの職員がNPOらとともに考える事になったと思うし、僕は現場を共有してこそ、行政も市民も同じ場で考え、動くことができると感じています。
農林水産常任委員会 「山形産品パック」
農林水産常任委員会 質疑をおこなった。
項目としては、は
1)被災地への支援として、さくらんぼキャンペーンの次のかたちは? さくらんぼキャンペーンなどでの義援金の収益を、山形産品にかえて被災地へ届ける「山形産品パック」を提案。
2)内水面 漁協 「鮎」の放射能検査について。7月1日からの解禁日PRとして、県のトップページへ。
3)環境保全型農業 県としての環境指針の枠をつくってはどうか。ネオニコチノイド農薬の問題を如何に把握しているか。
4)荒廃森林 全体の13万ヘクタールからすると、これまでの緑環境税の成果はどうか。
など。詳細は、後日、記載します。
本日は月山山開き。卯年ご縁年、開山式にいきたいのはやまやまだが、本日も景気、雇用対策特別委員会。
月山に誓う。本日も新しい希望の仕組みづくりのための議論を徹底しておこなうこと。
本日田中優さんの講演会。脱原発、エネルギーシフトの山形へ。
昨日の本会議 総括質問。吉村知事は、再生可能エネルギーに力を入れていく方針を改めて発表。
大歓迎だし、僕も尽力する。
で、本日。私も十数年来、おつきあいをいただき、エネルギーシフトや環境問題の先達である、田中優さんの講演会が山形市でおこなわれます。
一度聞いた方も、そして聞いたことがある方も、3.11以降、寝る暇もなく日々動き回っている田中優さんの貴重なお話を聴く機会。そして、これも中越地震で大変お世話になった感動のアーティスト、まーちゃんのライブも。
お聞き逃しなく。 6月28日 場所 山形テルサ 午後7時から。
僕も、平議長就任Pの後に駆けつけます。よろしく。
24日から26日。電力自由化への一歩。
24日、議会から戻ってB会館の件で打ち合わせ。その後、三川、藤島川付近の田んぼの冠水地域へ。
小さなポンプも組み合わせて水を昨晩から徹夜でくみ上げ続けていたという消防団の方の話を伺う。
赤川も両側の岸辺が水没。月山ダム事務所に貯水について伺う。この増水を受け止めているため、33%が55%になっている。全部止めているわけではなく、維持水量で流しているとのこと。
25日午前6時、名取市閖上地域、仮設や支援センターなどで打ち合わせ 鶴岡2時に戻る。3時より小松章三先生の葬儀。鶴岡の芸術家であり、気骨ある美術の先生であり、鶴岡の銘喫茶店 檸檬館の店主 だったの死を惜しむ。弔辞で読み上げられた石原吉郎が心に触れる。今年の銀座のシロタ画廊での個展が最後の作品展。その際は鶴岡から作品と一緒にタクシーで画廊までいったのだと伺った。先生、月山から、私達の信念と行動をお守りくださいますよう。合掌。
26日資料整理。くじら号(愛車)再びドッグ入り。またも出費!と思いきや、プラグ関連接続部接触不良と判明、エンジン直る。夜 てんつくマンの講演会へ。今回make the heaven の代表者として名取、石巻の活動を共にした一人でもある彼の自伝と今の原発災害や被災地の話。そして、今進めているアクションが。
それは、送電線の国有化を願う請願署名ということ。僕も趣旨に賛同。2008年5月、鎌仲監督とともにスウェーデンに行き、ストックホルムのナチュラルステップジャパン代表、高見幸子さんのところに行って「うちは電力を風力発電だけの電力だけ買っているのよ。原発からの電力は買っていないの。」といわれて愕然。その後、一緒に訪れた、パーリビンさんのところで、「え、日本は電力自由化してないの?それは問題だ!」発言に。
パーさんの電気自動車には、これも風力発電からの電力しか使われていなかった。彼の家の暖房は、地中熱ヒートポンプ。「電気は暖房に使わない」「電気にもきれいな電気と汚い電気がある」は彼らの常識だった。
この「普通」の事を日本でもやろうという趣旨がこの署名には見られると思い大賛同!。
おかしなしくみをかえることこそ、今、僕らがやらねばならないこと。
呼びかけ人の一人にもなっていこうと考えています。
詳しくは、http://maketheheaven.com/japandream/
へ。
震災特別小委員会の審議。山形で想定される地震について
本日は議運傍聴からはじまり、震災特別小委員会、その後、山形大理学部 長谷見晶子先生による講演「本県で想定される 大規模地震について」が開催され参加。
震災特別小委員会は、本会議の中の委員会に提出する調査報告書案について小委員会内で審議するもの。
調査報告の中、今後の「ボランティア NGO と恊働についての項目が設けられ、支援や恊働の充実が記載されていた。先般提出した委員会へボランティア、NGO関係者を招聘しての意見聴取は実現できなかったが、こうした一文に反映されていた。
審議過程の中、職員派遣、支援のあり方、さらにNGOやボランティアとの恊働の意義などについて、委員外発言を認めていただく。
支持待ちではなく、ご用聞きにいかにできるかが、当初から問われていた。静岡県などでは、被災地の中で場所を決め、県として職員を派遣をして現地本部を置き、独自のリサーチをおこなって支援活動を続けている。
そして被災者の方々にもっとも密着しているNGOやボランティアの動きと恊働することによって、より迅速に効果的な支援の形になる。要は県として独自のリサーチをNGOやボランティアの動きと恊働しておこなう仕組みをつくったらどうか。という旨の提案をした。
本委員会では7月4日に質疑の日が設けられている。私も 7分以内で質疑の予定。
午後、長谷部先生の講義を受け、質疑。
今般、津波被害では甚大な被害を受けたが、木造建物の損壊は少なかった。ことについて木造家屋に大きな被害をもたらす周期1秒前後の揺れは地震の規模の割に少なかった など先生は答えられた。
今回の地震波の周期は0.1~1秒の短い波がほとんどで、木造家屋に壊滅的な被害をおよぼす1秒前後の周期の地震波は少なかった。ということは先生をはじめ、地震学者の多くが言及しているようだ。
私は、「地震で危険箇所というと「活断層」があるかどうかということで、なければ安全ということで原発、ダムがつくられてきた。学者によっては活断層がなくても危険な場所があるという方もいらっしゃるようだが、先生の見解は。と質問した。すると先生は「どこでも危険だ」と一言。
終わって、名刺交換の際、神戸大の石橋先生の事に触れたら、長谷部先生は「石橋先生がおっしゃっておられたとおりになった。とお話された。
以前、石橋先生の講義を聞いた際、多くの原発立地地域に活断層があることがわかってきた。原発が数多くたてられた時代には今ほど地震学は充実できていなかったから無理もないが、しかしいずれにしても危険。
浜岡だけでなく全国どこの原発をとっても、今の地震の活性期には危険といっていい。と指摘されていた。
今後、日本どこをとっても、地震のリスクが高く、原発立地に完全に安全なところは実はなかったのではないか。しかし、電源三法をつくり、補助金のアメで自治体をつって、この地震大国なのにもかかわらず54基も原発をつくってしまった。
この60年続いてきたまさに政官業学報の構造を検証し、これから、いかにまともな社会にするか、知恵と力を絞り出すときだ。
明日は朝一番で名取市に向かい、午後 法事
災害ボランティア。さらにこれからが勝負。
気になるニュースが流れた。
この3ヶ月で活動したボランティアの数は42万人。117万人動いた阪神淡路大震災の3分の1。GW以降さらに減り続けているという。
僕は阪神淡路の際、3年間現地に居残り活動をし続けた。被災住民のニーズは、次々と代わり、それに対処しながら、プロジェクトを立ち上げていった。これからは特に一人暮らしの方々へのケアが必要になってくる。ベルボックス、そして3ライス神戸。引っ越しのお手伝い。当時やっていた3つの仕事がそれらだった。
今回の被災地も仮設住宅にはいってからさらに必要な力がある。まだ震災から100日を超えたところ。
ボランティアはこれからが勝負だ。隣県で、日帰りでもいける山形の力のみせどころといっていいだろう。
今、「自立」などといっている場合ではないし、風化させていいわけでは決してない。
神戸の仮設住宅で発生した250名もの孤独死。中越地震の際はあの規模だから、孤独死をださなくて済んだ。でも今回はそれとは違う。孤独死防止のためにみんなで立ち上がらないといけない。
ボランティア足りない 参加のべ人数「阪神」の3分の1
2011年6月19日7時4分 朝日新聞
被災地でのボランティア減少に歯止めがかからない。震災後の3カ月間に岩手・宮城・福島の3県で活動したボランティアはのべ約42万人で、同時期に約117万人が活動した阪神大震災の約3分の1。「もはや関心は風化したのか」という嘆きも聞こえてくる。
各県のまとめでは、5月の大型連休には1日に1万人以上のボランティアが集まった。だがこれがピークで、その後は一貫して右肩下がり。震災3カ月の節目にやや上向いたが、学生ボランティアが増えると見込まれる7月まで再び減少傾向が続くと見られる。
「ボランティアが足りません」。6月上旬、岩手県で活動する「遠野まごころネット」のメンバーは東京・中野でチラシを配った。だが被災地の写真パネルの前で足を止める人はまばら。「もう風化?」。事務局の佐々木祐季さん(25)はショックを受けた。連休後に訪れるボランティアはピーク時の3分の1。「今後は仮設住宅に移った被災者の心のケアも必要なのに。このまま先細りさせるわけにはいかない」
ボランティア不足の背景には、現地へのアクセスの難しさがある。大都市で起きた阪神大震災と違い、今回の被災地は都市部から遠く、広い。宿泊施設のない集落も多く、安全面からテント設置や車中泊を認めない自治体も多い。
そうした中でボランティアの確保に威力を発揮したのが、全国の社会福祉協議会などが出す「ボランティアバス」(ボラバス)。宮城県では5月末までに約600台のバスで計1万6千人が現地入りした。
だが関西ではボラバス打ち切りの動きが出てきた。大阪府・大阪市・堺市の社協は合同で6回のボラバスを運行し、約240人を被災地へ送り込んだが、7日の便が最後に。車中2泊、現地2泊のボランティアは申し込み開始15分で枠が埋まる人気だったが「運行代や職員の派遣が重荷になった」。神戸市社協も3回バスを走らせたが「バス1台で60万円。天候によっては作業できず支援の効率が悪い」と運行をやめた。
さらに問題を見えにくくしているのが、現地で被災者のニーズを把握してボランティアとつなげる「災害ボランティアセンター」(ボラセン)がうまく機能していないことだ。
大勢のボランティアが詰めかけて混乱した阪神大震災の経験を踏まえ、3県で89カ所設置されたが、各地のボラセンに問い合わせて活動内容をホームページで発信する「ボランティア・インフォメーションセンター・兵庫」の高橋守雄センター長(62)によると、「ニーズはなく受け入れ休止中」「土日の活動はない」と答える消極的なボラセンが少なくないという。
だが5月中旬に宮城県石巻市へヘドロのかき出しに行った堺市のボランティア40人は「引っ張りだこだった」。当初、ボラセンに割り当てられたのは3、4件。ところが活動中に他の被災者から「うちにも来て」と次々声をかけられ、3日間で20件以上にふくれあがった。
がれきの広がる南三陸町のボラセン担当者は「人が足りず、ニーズが掘り起こせていない」と認める。
神戸学院大の前林清和教授(社会貢献学)は「ボラセンがいまだに混乱してニーズを把握できていないのが現実なのに、世間ではボランティアはもう十分かのように見られ始めている。このままでは継続支援が立ち行かない」と危ぶむ。(机美鈴)
■行きたい人はここへアクセス
ボランティア・インフォメーションセンター・兵庫(神戸市中央区)
被災各地の最新のボランティア募集状況をホームページで紹介。電話相談は月~金曜の9~17時。078・36 0・0068
不良ボランティアを集める会(神戸市長田区)
岩手県へのボラバスを毎週運行。交通費・宿泊費1万3500円程度と食費は各自負担。日程はホームページで。問 い合わせは尾沢さん(080・1445・0547)
日本国際民間協力会(NICCO)(京都市中京区)
大学生・専門学校生のボランティアをバスで派遣。寝袋や装備品は持参。バス・宿・食材・保険の代金はNICCO が負担。075・241・0681(月~金曜)
遠野まごころネット(岩手県遠野市)
県外のボランティアを常時募集。宿泊は体育館を用意。募集要項はホームページで。0198・62・1001
南三陸町災害ボランティアセンター(宮城県南三陸町)
基本はテント泊だが長期滞在者に一部避難所を開放。小回りの利くマイクロバス以下の車で来てほしい。080・2 055・1066(9~16時)