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カテゴリー: 日記

マタギ文化 


つるおかユースホステルの森の人講座。東北芸工大の田口先生によるマタギ文化についてのレクチャーがあり参加。「狩猟」と「自然保護」について貴重なご意見をいただいた。現在の狩猟法が現場に即していないということ。マタギ文化について、私たちは正しく認識しているだろうかという問いかけ。中山間地集落の生き残り策のためのマタギ文化の保護政策。未来ビジョンの黄金律はない。しかし、これこそ現場の真実をとらえ、方策を考え続けることが大事。6月にはマタギサミット、芸工大で開催されるとのこと。楽しみだ。

内川などの自然、クライミングボード


朝、八文字屋 つじ立ちからスタート。つもった雪のところに登っていたらズボリと埋まり、道行く高校生たちに笑われました。明日からのセンター試験、自分を信じて頑張ってほしいものです。午前中諸々資料整理など。河川アダプトの意見公開会。内川、苗津川にサケの産卵場所があるなど、いろいろと貴重な取り組みについて伺うことができた。
 山形県内の河川アダプト事業への取り組みは195ほどと聞いた。なかなか盛り上がっている。もっと河川に親しんでもらう事が大事だと改めて感じた。プラットホームをつくる県の市民活動への理解が試される事業だろう。

午後、藤島の新しい産直施設楽々。市役所 そして、気分を変えて、藤島体育館のクライミングボードの講習を受けてみた。今日、申し込んだのは僕だけ。屋内練習場の壁 にあるクライミングボード。シューズとハーネスは貸してくれる。女性のインストラクターの方が1から教えてくれた。
 ハーネスをつけて、クライミングボードの突起をつかんだり蹴ったりしてよじ登る。
しばらくすると、鶴岡から熱心に通い続け、今はボルダリングにはまっているという男性や、酒田から通っていて、目の前でするするとオーバーハングのところまでいってしまった女性。また、村山方面から通っている女性が現れ、熱心に練習をしはじめた。
 はじめての僕はインストラクターの方にビレイ(確保)していただいて登ってみる。結構大変。2メートルちょっとのところで次の手がでない。力もはいらず、宙づりになる。藤島地区のこの体育施設だが、2名の専属のインストラクターが常時いる。トレーニングセンターは、鶴岡のそれとほぼ同人数の利用者がいる。10万人の旧鶴岡と1万人の藤島で、利用者数が同じとは。と愕然とした。インストラクターの方々は結構健康と体力づくりのところを結構熱心に学んでいらっしゃって、専門家といえる。藤島文化スポーツ財団ということで専属スタッフを雇用するかたちになっているが、直営とかになってしまった時、専門員の方々を確保することはむずかしくなるのだろう。

クライミング用のハーネスは、屋根の雪おろしの時の命綱に最適というか、命綱といったら、これしかないだろうと、その場にいた皆さんと話題になった。



雪害の防止


19日午前中から夕方にかけて朝日村地域の雪の状況を見に行く。大網、注連寺。寺のとなりにある母屋はほとんど1階部分が雪で埋まっている。「今年はいつもより全然早い。11月にはじめに降った時から根雪になっている。こんなことは最近ないよ」との事。気になる雪おろしだが、聞けば寺も母屋も屋根に上がることはないのだそうだ。
先週末のような一時気温があがるときなどにストーブを2階などで焚いて自然落下させるのだそう。ただし注意しなければならないのは窓が割れたりしないように板をはめたりすることを忘れないこと。だ。昨年、中越、塩谷地区での「雪掘り」で行ったときの事を思い出した。1階が完全埋没。2階から出入りするのは当たり前といった集落の文化が中越では当たり前のようにあった。朝日村地区などは同様の文化がある。

 「周りが雪で完全に囲まれると倒壊のおそれもあるのでショベルカーで掘るしかない」と聞いた。今年はいつもより早めにやることになるだろう。との事。
 さらに田麦俣へ。道路の雪の壁はますますすごい。おばあさんお一人で玄関の雪除けをしている姿。「今年はもう3回雪おろしやった」とうかがった。「この雪がいやで嫁は鶴岡市内に嫁いでしまった」とも。その後、鷹匠のMさん訪問。玄関先に雪山。
お茶の間でご夫婦にいろいろお話をうかがう。とにかく冬は雪おろしが大変。昨年は結局9回雪下ろしをしたが今年はもう4回やった。田麦地区。今26世帯。年に1世帯か2世帯ずつ山を下りているのだそうだ。その大きな理由がこの雪の対応。高齢になってくると雪おろしができない。いちいち業者委託したりすれば、毎回5万円から10万円ぐらいかかる。そんな事には対応できない。結局、自分で除雪、雪おろしができなくなれば山をおりるしかない というのが現状のようでもある。「今年は、講演会を通じて鷹を見に来てくれた学生達が1回雪おろしを手伝ってくれたので良かった」とのこと。
 以前、田舎暮らし、山暮らしに憧れて、大網地区にアトリエと別荘を持ちたいと相談した陶芸家の方がいらっしゃったそうだが、冬の家屋の維持の委託にいくらかかると相談したところ、約100間年相当といわれ、断念したという話もうかがった。

 田麦俣の多層民家も維持するには雪の対応が大事。年に何度か招集がかかり、村の人総出で雪おろしをしているそうだ。以前は雪おろしツアーを旧朝日村で企画したのだとも聞いた。
 帰り際、除雪作業をしている人を見たがみなさんご高齢の方々ばかり。若い人は昼間会社に行っているから当然なのかもしれない。70歳を超えても屋根の上にあがるのは日常だ。中越でもやったのだけれどそこに一緒にのぼって作業するボランティアがあってもいい。昨年、僕らはボランティア保険では対応できないといわれ、僕らはAIUの別個の保険を手配してこの作業をおこなっていた。
 お話をうかがううち、田麦俣でも屋根の上にのぼった時に、雪を滑らせて落とすためのタキロンに足をのせて、地面に落ちて亡くなった人がいるというお話や、屋根の上から谷へ落ちてしまった方の話しなどもうかがった。
 作業にはよほどの注意が必要。でも、高齢者一人でのぼってまた事故という事態は防ぎたい。かといって業者に委託しさえすればいいというのでは、生活がなりたたない。
 
 地域のコモンズ(きずな)はとても強いものがある中山間地だが、これからの雪害防止施策をどうするのかは、大きな課題であり、新しい仕組みが必要なのではないかと感じた。

●本日、羽越本線運転再開 25日ぶり。
受験生もたくさん利用している鶴岡→酒田間。物流の貨物列車も今日からなんとか動き始める。なによりだ。ただし、今回の事故と犠牲を教訓に突風対策をしっかりと講じられなければならない。
再び、犠牲者のご冥福と負傷された方々の一日も早い回復を祈念します。
 





神戸をいかすために。


コモンズより、ヒューザー小島社長の証人喚問を見ながら書いています。
耐震偽装の問題。今朝も書いたとおり、神戸とつながっている問題だ。この「拒絶」しまくる姿勢。いちいち相談する態度。全くみじん誠意も感じられない。
こういうとんでもない人が、まさに人災を引き起こすのだ。

人のいのちにかかわることが、私利私欲のために軽んじられる。
とんでもない話しだし。今回、僕も注目していた証人喚問。
疑惑の解明に全然なっていない。


神戸、福井、中越の経験から、現場を通う中で書いた文章がある。
この思いももう一度、再確認し、このワンステップも踏み出したいと考える。



2004年12月23日(木曜日)読売新聞 論点 災害ボランティア 調整役の専門家が不可欠

●新潟県中越地震の発生から二ヶ月がたつ。現地で活動する災害救援ボランティアの数はこれまでにのべ約5万人に上るとも聞いた。私もその一人だ。阪神大震災の時、被災地で数人の仲間と「神戸元気村」を結成し、会社員を辞めて救援活動に三年間没頭した。
その経験を生かして、当時の仲間と、地震発生翌日には小千谷市に入り、避難所そばに活動拠点「中越元気村」をつくった。刻一刻状況が変わって、命が失われる危険が迫ってくるのが被災地だ。犠牲者を一人でも減らすため、行政とはまた違ったやり方で柔軟に対応し俊敏に行動するというのが「元気村」の信条。車内泊によるエコノミークラス症候群の犠牲者が出始めたころ、全国からキャンプ用テントを700張りほど集めて、ペットも一緒に暮らせる「テントプロジェクト」を展開した。
 避難勧告が出ている地域の住民に一時帰宅が認められた時は、同行して冬支度の手伝いをする「村おこし隊」を組織した。
 いま「元気村」はこうした様々なプロジェクトごとに自発的に集まった人々によって運営されている。地域住民に信頼される人間関係を築きながら、スタッフはテント暮らしを続けつつ、24時間体制で取り組んでいる。
 「ボランティア元年」といわれた阪神淡路大震災から間もなく10年の今年、各地で豪雨や台風、地震の災害が相次ぎ、ボランティアの出番が増えた。
 7月の新潟、福井豪雨災害では家屋の床上50センチを超えて堆積した泥をバケツリレーで運び出すボランティアの姿がクローズアップされ、災害時のボランティア活動が再び注目されることとなった。そうした中、被災地のボランティアの活動の課題も段々と見えてきた。ボランティアが効率的に作業できるようにコーディネートする専門家の必要性である。
 大規模な災害では、地元の社会福祉協議会が中心になってボランティアセンターを運営するようになった。しかし、災害によっては、経験やノウハウが不足し、外部のNPO(非営利組織)との連携や共存が有効なケースも少なくない。災害の種類や土地柄などに応じて、迅速にかつきめ細かくボランティア活動をコーディネートするには、それを職業としてやれる専門家が絶対的に必要だ。
 神戸での救援活動の後、米国カリフォルニア洲バークレーのNPOでインターンを経験した。そこでは「ボランティア・コーディネーター」という職業が立派に成り立っているころを知った。さらに、そうした専門家が、災害発生時の指南役として社会的に位置づけられ、米国のFEMA(連邦緊急事態管理庁)のスタッフに登用されるなど、政府とNPOの間の人事交流も盛んだと聞いた。
 また、日本では災害時の義援金は多くの場合、被災者への直接給付に充てられるが、現場で活動するNPOのプロジェクトに使われる例が珍しくない。行政とNPOの「協働」では情報をいかに共有するかが課題だが、こうした資金面での後方支援も、災害救援のボランティア活動を活発化させていくことは言うまでもない。
 新潟の被災地に雪が舞った。今後、雪害対策の取り組みが本格化する。仮設住宅の住民支援は超高齢社会のモデルであり、山間地での活動は中山間地の集落の生き残りを左右する。ボランティアにとってこれからが正念場だ。


雪の犠牲


神戸行きの準備をしていたが、昨晩の市内(旧羽黒町)での雪の犠牲者のニュースに、この雪害問題にとりくむべしとして出張をとりやめ、昨晩の事故現場に。

寒鱈まつりとどんど焼き 小貫博堂


銀座通り、寒鱈まつり。天気に恵まれ、まずまずの人出でなにより。旧体育館駐車場から、銀座通りまで歩く道すがら、読売観光などの観光客のみなさんの群れと一緒になる。
年末に中越にもちつきに行った共同ファームのお餅ブースのところで、中越、小千谷 塩谷地区の小民家再生の支援Tシャツの紹介をした。
 目の前で困った顔をしている子供連れとおじいさん。赤いキムチ鍋のはいったお椀をかかえている。「たら汁と思って、たのんだはずなのに、、、」とのこと。あそこの黄色いはっぴのところだったら、間違いなく鱈汁だしおいしいと思いますよ。とお伝えする。ありがとう、それじゃいってみます。もうこれは食べれないからいいや とキムチ鍋のはいったお椀を椅子においたままにして行ってしまいました。
 20件ぐらい、いろんな鱈汁づくりのチームが並ぶわけだけれど、キムチ系で困惑されるのはちょっとどうでしょうか。以前も塩鱈で鍋をつくる業者がいて、お客さんの苦情があって、改善された事があった。
 キムチ鍋も僕は大好きだしおいしいとは思うのだけれど、このイベントに何をお客さんは求めてくるかを考えれば、ちょっとどうか。
 鱈汁は食べて、その上で、というのだったらわかる。おもちも雑煮もきりたんぽもキムチもということだったら。「鱈汁だよ といってキムチ鱈汁がでてくればそれはちょっと問題かもしれない。
 案内係の鱈汁コンシェルジェがいてもいいかもしれませんね。
とにかくイベントは、やる側はやる側で手一杯。いかにお客さんの立場になれるか。十分すぎるほどの案内が必要。特にそこへはじめて訪れる人が多くいる場合は無論。日々、ブラッシュアップしていかなければなりませんね。
自省もこめて。


6小学区の新年の集い。いろいろご意見、激励ありがとうございました。
藤沢周平記念館の構想については、結構みなさん、言いたいことがあることを再認識。

5時半からは荘内神社のどんど焼きにお札などを納めに。するめ、昆布をあぶるのははじめて体験。なかなかいいものです。
その後「荘内の美術家たち」展に。小貫博堂先生がはじめた新派美術展からはじまる「教育絵画展覧会」。荘内中学の生徒の作品とともに、東京美術学校(今の東京芸大)の作品、美術学校所蔵の名画を展示した、画期的な展覧会。
それを興した小貫先生の志と行動に、その功績を僕らは再認識し。改めて大いに感謝したい。

今回の展覧会は、小貫先生の作品と教え子である地主悌助氏、太田義一氏の作品の展示だが、どれもすごい力のこもった。小貫先生の日本画は由良の白山島のスケッチ、地主氏のおだやかな色調の初春の月山。それに、「ものを良くみよ」と教えてくれる石、工具などの作品。太田義一氏の最上川の船着き場の作品が印象的だった。また行こう。

コモンズにて


1日、情報整理など。ある方の口コミでコモンズに来訪者若干名。感謝。



旧朝日村地区など取材


午前中など資料整理 除雪体制などについて、朝日村の地区のしくみなどを取材。豪雪地帯を抱えているとあって、いろいろ参考になった。福祉課の方で高齢者、一人ぐらし世帯への対応を聞くと、7000円×3回の支援制度があるとのこと。鶴岡の場合は1万円×1回。朝日村の大鳥地区などではすでに3回から4回ゆきおろしをしているそうなので、これでも、業者委託するしかない人にとっては、なかなか大変だろう。業者は4社。それにシルバー人材センターが並列で業者の一つとして紹介されているところも旧鶴岡市内と違うところか。



除雪対策費補正について


昨日の補正についての詳細

除雪対策費
現計予算額 632269千円
追加補正額 300000千円  財源 特別交付税

除雪関係経費
関係予算額  604341千円
執行済み額  460984千円 1/6現在

残額 143357千円

降雪状況 鶴岡公園 81
     藤島庁舎前 85
     羽黒庁舎前110 手向 164
     櫛引庁舎前 100 たらの木代 175
     朝日 立岩 175 大網 262    
     温海 庁舎前 10 関川 240


●各家庭の雪おろしなどについて
市では、現在23社の土建業者を紹介している状況。

●高齢者、一人暮らし ついては社会福祉協議会。これまであがっていたニーズの内、17件、今週末に社協、市役所ボランティアで対応するとのこと。

除雪対策費用の財源は、普通交付税で国から補助がある。
毎年約1億円ほど。通年であれば市の除雪費用は3億円ぐらいで、一般財源から2億円ほどの支出があるとのこと。
今年の場合は、とても対応しきれないため、補正を組み対応。補正分は、特別交付税を見込んでいる。とのこと。しかし、特別交付税がどれだけ市に割り当てられるかは定かではない。

東京にて


N財団K氏にご挨拶。災害ボランティア、除雪、元気村の件など。
森林の保全のボランティア活動などについてうかがう。
kさんのブログ。
http://blog.canpan.info/makezu/
ヒューマンシールド神戸 吉村氏のブログ
http://spaces.msn.com/members/chikyunikki/

神戸の時に「ボランティア元年」と、朝日新聞アエラで紹介された元気村の活動。
まさに異質な個性のつながりからきらきらとしたクリエイティブが生まれ、元気なエネルギーあふれる活動が次々と生み出されていった神戸。
その文化をどうするか。

その後、渋谷などで友人と会い、文化村でおこなわれていたポーラ美術館収蔵の印象派の絵画展へ。モネの透明感あふれる水辺の絵などに感動。倹約しようと深夜バスで鶴岡へ。