カテゴリー: 日記
訓練された無能力。
ちょっとおもしろいコラム(毎日新聞6月19日 余録より抜粋)
「杓子定規(しゃくしじょうぎ)」とは杓子の柄を定規に使うことだが、何がいけないかというと昔の杓子の柄は曲がっていたのだ。今はお役所仕事などの融通のきかないさまを表す言葉となったが、定規の狂いのせいで、払った保険料を払ってないといわれては国民はたまらない▲行政学者らにいわせると、役人の杓子定規とは「訓練された無能力」のことだという。いったん身につけた原則にこだわり続け、新たな状況の変化に対応できない役人にありがちな行動パターンを、米国の社会学者マートンがそう言い表したのだーーーー▲役人をめぐるマートンの指摘には「目標の転移」というのもある。こちらは規則通り仕事をすることが自己目的化し、公衆への奉仕という本来の目標が見失われることを指す。ーーーー
同感。「訓練された無能力」。僕が最も忌み嫌うものだ。こういう姿勢がみれると、怒りがわいてくる。皆さんもそうでしょう?
鶴岡市行政も段々と、そう指摘されないようにしてほしいものですな。(笑)
学童保育 他
仙台から羽後街道。車中泊から起きて車を走らす。
午前中ダムサイト予定地、赤倉温泉地域上流部に立ち、撮影。
で要人の取材と視察。あいかわらず生きた川はいい。
「持続不能な穴あきダムよりも、持続可能な旅館街の川辺の都市再生」と改めて主張したい。鶴岡に戻って、ダム湖畔のコンサートをちと拝見。コロラドやロシアの子供たちと地元の伝統芸能の共演はなかなか良かったし、天気も良かったのでその空間だけ見ていればまずまずだったのかもしれないが、どうも僕は、ダム湖の「死んだ水辺」の殺伐とした空間が好きになれない。特に僕は午前中に生きた最上小国川の清流のライブな水辺と比べてしまって、この感覚は今、どれだけ多くの方々と共有できるだろうか。地球温暖化チームGOGOのちらしもちょっとだけ会場で手渡すことができた。大人よりも子供たちが熱心に読んでくれていた。
午後6時から6小の学童保育「ゆりのき」の総会。今年の登録人数82名。学童保育の場が建っている土地の借用についての問題が一向に解決に向かわない。児童館構想も全く動きがない、などのことについて、懇親会も含めて、諸々有意義な議論。学童保育、児童クラブ、放課後児童館プラン。課題が多い。
ナイトバザール、キャンドルナイトに行く時間がとれず無念。
私の今回の一般質問
6月議会。今回の私の一般質問は以下の3点です。
1)災害時の要支援者マップについて
2)学校への地元材の机、椅子の導入について
3)公共工事の入札について
1)は、今年5月に起きた能登地震の教訓をいかに鶴岡でいかすかという視点で、地震当時、激震地の門前地域で4時間で安否確認できたということで大きくピックアップされた「要支援者(要援護者)マップ」について、導入を提案し、市の要援護者対策について問うものです。
2)は、山形森林環境税導入をきっかけに、大量にでることが想定される間伐材の有効活用と子供たちへの環境教育という効果を狙って、全国各地で10年にわたり、取り組まれている事例などを紹介しつつ、市としてどうかを尋ねる予定。
3)入札について、今回も、談合情報どおりの業者が落札し、97%という高い落札率なことを受けて、対策について問うもの。
以上のような質問を予定しています。13日の水曜日 午後3時半から4時ぐらいのスタートになると思います。よろしかったら、傍聴にいらしてください。また、インターネットでも傍聴できますので、よろしくお願いいたします。
鶴岡市 還付処理怠る。
鶴岡市、税還付怠る
2007年05月23日
∞市民税など2年近く 144人分、約191万円
鶴岡市で、国民健康保険税や市民税などの税額変更に伴う納税者への還付金が最長で2年近くも支払われずにいたことが22日、分かった。05年度分の市税で、144人分の総額約191万円。鶴岡市は同日から戸別訪問して謝罪し、還付金を払うことにしている。
同市によると、今年4月24日、温海地区の住民から「通知は届いているのに還付金が振り込まれない」と苦情があった。調査したところ温海庁舎市民福祉課税務班の男性職員が還付処理を怠っていたことが分かった。
国民健康保険への加入や離脱などで税額が変わった場合、税額変更通知書が届けられる。還付金があれば、普通は半月から1カ月で返還されるという。
対象者は国民健康保険税が111人で計159万円分、市県民税は13人計12万円、固定資産税、軽自動車税、介護保険料もあり延べ144人。1人当たりでは21万6300円から100円。総額には、還付が遅れたための加算金7万2300円も含まれる。
事務手続きを怠った理由について「担当者が未処理のまま抱え込み、職場内でもチェックできなかった」(総務部長)という。勤務実態も特に多忙ではなかった。
苦情は06年もあったが、この職員が対応したため表面化しなかった。市は職員の処分を検討しており、還付加算金も請求する。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー朝日新聞 山形版より転載ーーーー
この案件について未だ議会への報告や説明はない。
05年度分の旧温海町の処理を怠ったことの問題ということだけれど、職場内でもチェックできない体制というのはどういうことなのか。監督が行き届かない環境になっているのはなぜなのか。チェックが必要だ。
地球が滅びたらどんな企業も成立しない。
14日の晩。よく災害現場で出会う仲間達10名とN財団のスタッフの方々と、諸々語り合う。能登の現場の異常さを結構みんなで指摘しあった。
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15日。丸ビルのホールにて。
地球が滅びたらどんな企業も成立しない。
ーーーデビッドブラウアーーー
この言葉を企業理念に掲げ、「社員をサーフィンに行かせよう」!?という経営論を出版した、パタゴニア創業者、イヴォンシュイナード氏のフォーラムに参加。
著名なクライマーであり、サーファー、カヤッカー、テレマーカー、鍛冶職人であり、環境保護に貢献してきた、起業家、イヴォンの言葉には、サスティナブルな企業、社会をつくっていくキーワードがいろんなところにあった。
雨ニモマケズ2
告別式。
弔辞を捧ぐ。
文章を考えていたら、いっぺんの詩が浮かび、弔辞の席で朗読す。
雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
丈夫ナカラダヲモチ
慾ハナク
決シテ瞋ラズ
イツモシヅカニワラツテイル
一日ニ玄米四合ト
味噌ト少シノ野菜ヲタベ
アラユルコトヲ
ジブンヲカンジョウニ入レズニ
ヨクミキキシワカリ
ソシテワスレズ
野原ノ松ノ林ノ蔭ノ
小サナ萱ブキ小屋ニイテ
東ニ病気ノ子供アレバ
行ツテ看病シテヤリ
西ニ疲レタ母アレバ
行ツテソノ稲ノ束ヲ負ヒ
南ニ死ニソウナ人アレバ
行ツテコハガラナクテモイヽトイヒ
北ニケンクワヤソシヨウガアレバ
ツマラナイカラヤメロトイヒ
ヒデリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ
ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
サウイウモノニ
ワタシハナリタイ
詳しくは、
https://blog.canpan.info/genkimura/ を。
本物の民主主義を!
福島の市民派議員のネットワークで
浅野史郎氏の講演会を開催するということで、急きょ郡山に参上することに。
都知事戦は残念だったけれど、姿勢は変わらず、談合問題、行政改革、などなど、様々示唆に富んだお話をうかがう。郡山は30万都市。林業の再生などは共通した課題。
色々有意義な情報交換ができた。
なせば成る2ー床板。
GW中と7日の数時間で、コモンズの住居部分の床張りがほぼ完成。3,4月中にいろいろできるだけ地元産の木材を検討して、森林組合を訪ねて歩いた。ホームセンターなどで売っているような、素人でもできる床板を材料として買えるところ。とあたっていくと、残念ながら、市内の森林組合では床材まで加工したものは手にはいらないとのこと。以前訪ねた金山町の森林組合に聞くと、モルダー加工した床材が手に入るということで金山杉に決定。5万円弱で購入。その場でカットしていただき、組合参事の方に、組み合わせ方もずいぶん丁寧に指導していただいた。都合5日間、飽きない程度に日々3時間ぐらいでじっくりと張り合わせ、フローリング釘を打ち込んでいった。
ところどころ「ほくろ」もあるけれど、ようやく完成。金山杉のフローリング。
杉の香りが最高!柔らかい杉の性質だから、硬いものを置けばぼこぼこになるかもしれないが、肌触りは最高。それもよしである。我ながら大満足。
床材だけでも、地元(すいません、金山ですが)の杉からつくられているのだということが日々実感できることはいいことだなあとつくづく思った。
「家全部を地元材で」は理想だが、せめてリフォームする一部だけでも地元材を使う。
なんていうのを地域の運動にしていってもいいかもしれない。
ホームセンターで売っている外材と比べても高いわけではない。今回使ったモルダー加工した板材のように、日曜大工素人も扱えるような材として地元材が販売されていたら、地元材ももっとシェアが伸びるのではないだろうか。
森林文化都市を掲げ始めた「鶴岡」だが、まだまだ地元の森と私たちとの関係は遠い。
材として、薪として、自宅や暮らしの一部分に「使う」ところから、その「関係性」が変わってくるのではないだろうか。
さて、これに何を塗るか。この健康な杉の香りを消したくないし、せっかくだから自然素材のワックスを塗りたい。AURO社のビーズワックスにしようかな。と考えている。
これからの問題は、現在塩ビの壁紙が張られ、薄汚れている壁と天井だ。今日、ある塗装店を訪ねると「そのまま塗装すると、可逆剤が反応してはがれてくる可能性がある」とのこと。
珪藻土を上に塗ってしまうのはどうかと思うのだが、、、。
憲法。
GWあけ。朝、八文字屋つじ立ちからスタート。
GW中、5月3日が憲法記念日で、今年、平和憲法が定められて60年ということもあり、テレビ、新聞で憲法の特集が組まれていましたね。
昨日のサンデープロジェクトは、朝日、毎日、読売の三大新聞の論説主幹がそろって憲法を論じるというなかなか興味深き内容でした。ご覧になったかたも多いのではないでしょうか。
「自衛隊も自衛軍も同じ。英語で訳せばディフェンスフォースなんだから」などと乱暴な発言をする読売新聞の論説主幹の発言には、恐れ入りました。
そんな姿勢で新聞をつくっているとすれば、読売新聞とは、国民をごまかして、ミスリードするメディアなのか。と疑いたくなります。
「憲法9条があり、「自衛隊」だったから、イラク戦争の時にイギリスのように最前線にでることなく、限定的な活動に終わったのだ。しかし、この間、自衛隊に犠牲者がでなかったのが、いわば、結果オーライだった。もしここで犠牲者がでたら、大変な事になっていたはずだ」「あれが自衛軍だったら、いきなり最前線にいくことになる」
という朝日の若宮氏の指摘は実に正しい指摘だったと思います。
他の番組としても、憲法について、NHKなどで興味深いドキュメンタリーが放映されていました。
その一本は、今年2月にも放映されたものということですが、GHQがつくった憲法の土台には、戦後のがれきの中で、超党派のリベラルな有識者で形成されていた憲法研究会でつくられた憲法草案があり、それをベースとしてつくられた事。それに、時の国会で、ワイマール憲法などを参考に、「生存権」などが加えられていたということ。要するに、「お仕着せ」の憲法などでは到底ない。ということ。
むしろ、国民の中で、戦争を憂い、また、それまでのひとにぎりの特権階級の人だけで動かし、差別や言論弾圧がまかりとおっていた国のありようを憂い、真の民主主義を叶えようと信念を持ち行動した日本の民がつくった憲法なのだということを克明に伝えてくれる内容でした。
そのドキュメンタリーでコメンテーターをなさっていた古関先生については、以下のHPでご覧いただきたいと思います。
http://www.magazine9.jp/interv/koseki/koseki.php
「米国につくらされた。米国がつくった憲法だから改正しなければならない」と安倍首相は指摘し、「改正こそ自民党結党のミッション」などと言っているようですが、果たしてそうなのでしょうか。
私は、ごまかし、まやかしの政治はもうこりごりだ。と思っています。
今日、国民投票法案の公聴会があったと聞きました。「最低投票率」について、自民党推薦の有識者は「最低投票率を設けると、ボイコット運動によって改憲不能になる可能性がある。民主主義?のためにも最低投票率を設けないほうがいい」と発言。
野党推薦の有識者 山口二郎先生は、「最低投票率」を設けるべき。投票しない民意も民意。憲法改正には、大多数の国民の意思を反映しなくてはいけない。と発言したとのことです。
ひとにぎりの人々の政治にするため、ひとにぎりの人々の動員による投票で憲法まで変えてしまおうという横暴がうかがえます。
さきのサンプロでの若宮氏の指摘。「憲法とは時の政府が、勝手な横暴ができないようにたがをはめるものなのだ」
安倍政権。憲法を変えて、「たが」を破壊し、「横暴」や「過ち」を繰り返す羽目になるような気がしてなりません。
連休中、1998年に主催した「地球のヒーロートーク」の映像を改めてじっくりと観ました。今は亡き、デビッドブラウアー氏や山下弘文氏の映像をはつらつとした笑顔、言葉。 あれから10年たちます。当時、ゴールドマン賞を受賞した、山下さんが、懸命に取り組んでいた諫早湾の干潟の問題もダム問題も、、この国では全く解決に至っていないのです。とっくの昔に、方向転換している国がたくさんあるのにです。
「ひとにぎりのひとたち」の横暴による巨大公共事業、それはダムも原発も、戦争も核兵器も全く同じ構造なのではないでしょうか。
政官業の癒着をより強固に、突き進むことが「美しい国」なのでしょうか。ハードパワーが「美しい」のでしょうか。
多様性や民主主義、国民に、自然を享受する権利も保障する懐の深さこそ、私たちの心を動かす「美しさ」をつくりだすのではないでしょうか。
真実の声に耳を傾けたいものです。
自然との共生
午前中 週末の準備。午後、政務調査費の関係書類提出。
午後5時から1中の歓送迎会。途中で「消える魚の生活環境」を出版した岡部さんの出版記念会 えるさんへ。250名ものなかなか盛大な記念会だった。山形県内で絶滅の恐れがある、まさにレッドデータといえる魚類を網羅し、多くの写真と生息環境が紹介されている。なかなかの逸品だ。この約30年で河川環境はダムや護岸工事で一変した。今、ようやく自然再生工事という新しい公共事業が始まっているなどと紹介があったが、実際は、まだまだ環境を破壊するダム事業も、護岸工事も終わっていない。
さらに生息環境が破壊されて消滅の危機にある魚類たちは多い。最上小国川の通称松原アユだって穴あきダムの影響でどうなるか、わからない。会に同席していた釣り出版社の編集者は、「小国川も河川改修が影響してか、サクラマスが今ひとつなんですよ」とのことだった。
そろそろ、ホンモノの自然との共生のために、政治をシフトさせなくてはならない。
その後、旧友でもある先輩と遅くまでひさびさに「飲む」(といってもコロナビール一本だけ。)