カテゴリー: 月山
即身成仏といったら、、、
「祖父は三十数年前に即身成仏するということで、部屋に閉じこもっていた」と同居する孫の女性(53)は同署に対し、説明。同署は28日、加藤さんとみられる一部ミイラ化した白骨遺体を発見、最終的な身元確認を急いでいる。
加藤さんには現在も妻の遺族年金計約1千万円が支給されており、同署は詐欺などの疑いで捜査している。
ーーー部屋に閉じこもって即身成仏とは、、、即身仏のメッカ、湯殿山が在る地域に住む私たち庄内人としては、どうにも解せない感じがする。湯殿山で1,000日修行をした後、湯殿山 仙人岳界隈に土中入場した即身仏が庄内には6体も現存し、当時は相当数の即身成仏を遂げるための土中入場がおこなわれていたと聞く。
どんな信念で1000日(3年強ですぞ!)の行を行い、その後、五穀絶ち、十穀絶ちをし、絶食、最後には漆を飲んで土中入場したとのこと。どれほどの思いや願い、「成し遂げるための」意志とエネルギーがはたらいていたか。
今回の事件で、即身成仏って何?と思った方々は、ぜひ湯殿山でそれを成し遂げた即身仏の文化に触れて頂きたいと思うのだ。この10年間、毎年のようにこの地を訪れていらっしゃる鎌田東二先生(京都大学こころの未来研究センター教授)は、芭蕉の「奥の細道」の奥を、現世と神界との境目のような場所。すなわちこの湯殿山のことではないか。といらっしゃる度にお話されていた。
底知れない奥のある世界、湯殿山。やはり、私たち庄内人の宝物であり精神文化の拠点。ーー今年も8月15日の例大祭が迫ってきた。毎年恒例。私は、8月13日、午後7時からの柴燈祭に参加するために月山頂上に登る予定。。14日午前7時からの月山例大祭、15日11時からの湯殿山例大祭。
皆さん、柴燈祭は月山頂上でおこなわれる、とても幻想的なご神事。ご一緒しませんか
出羽三山 お田植祭
お田植え祭の取材をしました。出羽三山は農耕の神を祀る神社でもあり、農文化と密接に関係している。
実際の農文化と交わる一端を見せていただいた感がある。
本日はその後、県グリーンツーリズム協議会に参加。情報交換。
よりどころ
某企画で、2月28日、アルケッチアーノや羽黒山をひさびさに案内した。羽黒山。雪の中、杉並木の中にたたずむ五重塔。
しんと静まりかえった中で、圧倒的な存在感で迫ってくる。向き合って合掌していると、力がなんだか沸いてくる。
とらわれて、忘れていた元気と感覚をとりもどす。横浜生まれ、東京生まれのお二人も、雪の中、嬉嬉としてそんな感覚をかみしめているようだった。僕のよりどころはやはりこのお山だ。改めて感じた。
高速道路無料化。山形道が無料に。
昨晩のニュースから、高速道路の無料区間が発表された。
http://www.mlit.go.jp/report/press/road04_hh_000011.html
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山形新聞より。
前原誠司国土交通相は2日、全国の高速道路のうち37路線50区間を2010年度、実験的に無料化すると発表した。県内では4区間が対象となり、開通区間では山形自動車道の山形北インターチェンジ以東を除く全区間が無料となる。県内の開通区間171キロのうち無料区間は90.6%になる。自動料金収受システム(ETC)の利用や車種にかかわらず、すべての車が対象になる。開始時期について前原氏は「6月からの予定」と述べた。期間は11年3月末まで。
高速道路の無料化は、民主党が09年の衆院選マニフェスト(政権公約)に掲げた目玉施策の一つで、流通コストの引き下げや地域・経済の活性化が狙い。 10年度の予算は1000億円で、対象区間の総延長は1626キロ。対象外の首都高速と阪神高速を除き、供用中の高速道路の約18%に当たる。
県内で新たに無料となるのは東北中央自動車道の東根−山形上山(27キロ)と南陽高畠−米沢北(9キロ)、山形自動車道の酒田みなと−湯殿山(53キロ)と月山−山形北(42キロ)。主寝坂道路と尾花沢新庄道路、さらに地域高規格道路は現状も無料で供用されている。
県内の高速道路は90%以上が無料区間となるが、いずれも県境区間は含まれない。県内で唯一の県境の開通区間である山形自動車道の山形北以東は対象外。高速道路整備率がいまだ50%で、47都道府県中44位の低水準にある本県にとって効果がどれだけあるかは不透明だ。無料化による財源不足が今後の高速道路整備に影響することも懸念される。
県高速道路整備推進室は「利用者にとっては良いことだと思うが、地域の活性化につながるかどうかは長い目で見ていく必要があるのではないか」とし、例えば無料化が影響し、内陸−庄内間を結ぶ高速バスの便数減少などが懸念されないかを見ていく必要があるとした。
ETC利用の乗用車と二輪車に限って地方圏の休日(土日祝日)の通行料を上限1000円とした大幅割引で、渋滞があまり起きなかった路線を中心に選んだ。
無料化導入に伴い、上限1000円など現行の割引は終了する。今後は無料化に加え、走行距離が長くても一定以上の通行料は徴収しない上限料金制が導入される。乗用車2000円、軽自動車1000円などとする方向で検討しており、馬淵澄夫国交副大臣は「できるだけ早く提示する」と述べた。
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ETCでも土日や通勤割引などが適応外になっていた庄内ー山形間のストレスは解消されるということか。
新聞コメントのとおり、どんな影響がでるのかをしっかり吟味したい。
開始時期ーGWに間に合わせてくれるかと思ったら、6月からなんですね。ふむふむ。
いずれにしてもこれを好機ととらえて、観光戦略を組むべし、である。
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岡野弘幹 奉納演奏
3日の柴燈祭、14日の月山本宮祭、15日の湯殿山本宮祭、16日の出羽三山奉納演奏。映像スタッフとともに山駆けをし、心からの奉納演奏をしていただいた岡野弘幹氏。その音は、月山の自然と溶け込み、その美しさを際立たせていた。16日の奉納演奏は舞踏家の森繁哉先生と共演。水や大地とつながる、アグレッシブで神秘的な舞台で、心動かされた。
岡野氏は「これまで世界各国の50以上の聖地といわれるところで演奏をしてきた。神社の奉納も数知れない。でもここの出羽三山、特に、湯殿山のご神体の前は、なんだか特別に、地球そのものを感じた。そしてこの月山、出羽三山の修験道の世界は、アメリカのネイティブのナバホ、ホピや、オーストラリアのアボリジニと同様の、なにかとても純粋な自然と一体の信仰、自然=神の源泉を感じる。と語った。
岡野さんとの出会いは、神戸の震災ボランティア「神戸元気村の畳7畳ステージ」がはじまりだったが、11年前、神戸から戻る直前、「新しい、祈りをともなった祭りを行うことで、日本を再生しようという岡野さんに再会し、そのとき、鎌田東二先生に出会った。 僕は漠然とだが、そのとき、「月山を開きたい」と思った。そしてその思いを岡野さんと、帰郷してすぐに縄文フェスティバルで出会った、星野山伏に伝えた。そしてそれは一つの強い意志となり、99年「月山炎のまつり」が生まれた。
あれから10年、星野山伏は松聖となった。岡野さんはさらに世界中の聖地での演奏を続け、日本の神・仏、地球、自然と交わり、音を進化させている。MCの暁子氏も御子修行に励んでいる。当初は山伏修験の事など何も知らなかった僕は3度の峰中をした。当日、PAを奉納したいと関わってくれた康くん、そして、快くこの奉納舞台を受け入れ、協力してくださった出羽三山神社の皆さん、、、16日の奉納演奏は、なにか、これまでの僕らの動きの集大成のようでもあった。
岡野さんが今回、ここ出羽三山の大地に向け、放たれた音は、聖地であるこの三山の場を輝かせ、そして、僕らを包み、ここにある大事なものを僕らに気づかせ、勇気と希望を与えてくれた。
11年前から月山やこの地に思いを傾け続け、創作をし続けてくださっている岡野さんに感謝。
これからも、この絆をより深め、この出羽三山や鶴岡をを輝かせていければと思う。
なお、今回の奉納演奏や月山を撮った映像は後にDVDとして制作され販売される予定です。こうご期待。
柴燈祭ーー月山頂上
本日は月山頂上で柴燈祭がおこなわれます。午後7時に柴燈護摩に灯が灯されます。以前は、この頂上の灯が灯されるとき、庄内一円で松明をまわして「おしょれさま」といって迎え、そしてその火を家庭の祭壇にともし、御盆を祭るのだと聞いています。
出羽三山 岡野弘幹 奉納演奏
8月16日(日)、午後5時から、出羽三山神社 奉納特設舞台で、大阪の音楽家、岡野弘幹氏の出羽三山奉納演奏があります。参加無料 ぜひ、みなさん、出羽三山に感謝と再生の祈りを込めた、奉納演奏、お見逃しなく。
http://www.gassan.jp
http://www.tenkoo.com/okanohiroki/
■ 岡野弘幹 出羽三山 〜羽黒山、月山、湯殿山〜 奉納
8月16日(日) 17時〜
於 羽黒山出羽三山神社(特設ステージ)
雨天決行・入場無料
【 祭礼行事 ・ 岡野弘幹音霊奉納 】
8月13日19時 月山神社本宮柴燈祭(月山神社本宮 ※)
8月13日 6時 月山神社本宮祭(月山神社本宮 ※
(続いて)岡野弘幹奉納演奏(月山神社本宮 ※)
8月14日11時 湯殿山神社本宮祭(湯殿山神社本宮)
(続いて)岡野弘幹奉納演奏(湯殿山神社本宮)
8月16日17時 岡野弘幹奉納演奏(出羽三山神社特設ステージ)
※月山神社は月山(1984m)山頂にあります。
「柴燈祭」「月山神社本宮祭」への参列には、登山の用意・頂上小屋への宿泊が必要となります。月山登頂については、出羽三山神社HPをご参考に事前の計画をおすすめいたします。
羽黒山出羽三山神社・湯殿山神社へは車でのアクセスが可能です。
アクセス、出羽三山の詳細は…
出羽三山神社HP http://www.dewasanzan.jp/
奉納演奏のお問合せは webmaster@tenkoo.comまで
主催:聖地巡礼出羽三山プロジェクト
協力:出羽三山神社、月山炎のまつり
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川喜田二郎先生 月山移動大学での教え。
川喜田二郎先生の訃報。
1999年の夏。議員になってまだ右も左もわからなかった一年目の夏、第一回の月山炎のまつりを終えて直後に参加した「月山移動大学」。ほぼ2週間にわたって、テント生活を続けながら、地域の資源と向き合い、点メモを書き、ラベルに書いて、融合させる。まとめる時、グループの中であーでもないこーでもないと、ずいぶん悩み、決断する。数百のラベルをどんどんまとめていき、最終の数枚までまとめる。そのプロセスの中で、全体像がつかめてくる。そうしたKJ法を川喜田先生に直接ご教授いただく、貴重な機会だった。そのとき、僕らのチームは鶴岡周辺の「元気」を探し求めていた。その中で僕がフィールドワークで偶然出会ったのが、「梵字が流れてきた」という梵字川と、三森山のモリ供養だった。そのまつりでの大地や水、自然とつながる祈りの風景に向き合い、取材した。そのおかげでずっと通わせていただいている。
先生は、当時80歳手前だったか。はじめ、「え、先生もテントに寝泊まりするんですか」と驚いた。どしゃぶりの中でも、日射の厳しい日差しの下でも常に明るい笑顔で前を向かれ、発想と決断を続けておられた。本音と建て前ではなく、現場主義で徹底して本質、真実を探る先生の姿勢にまず僕は心を動かされた。羽黒のキャンプ場。先生や参加した仲間とキャンプで一緒に寝泊まりや食事をしながら、地域の資源に向き合い、この地域の「価値」について徹底的に議論をし、考え続け、過ごしたあの日々は今も鮮明に覚えている。庄内全域から集まった、真実に真摯に向き合おうとする優れた行政マンたちとの出会いも貴重だった。
最終となった移動大学を、月山の地でおこなっていただいた川喜田先生に改めて感謝申し上げたいし、今、もう一度、あのときみんなでKJ法で作り上げた「鶴岡の構想」をかみしめ、そしてあれから10年たった今を踏まえ、もう一度いかに組み立て直すかを考えたいと思うのだ。そして、立場や多様な価値観を活かしつつ、日々寝食をともにし、時に夜通しで徹底的に議論し考えを融合させ、最終の判断までに至る、KJ法の真の姿勢を今こそ、再び活かさねばならないと考える。月山ー庄内の精神文化や自然資本の営みにじっくりと向き合っておられた、先生の志にも応え、先生も納得するようないいまちをつくらねば。と改めて思う。
「真心と風土、それを大事にすること。」その後、鶴岡にいらしたときのOB会でお話いただいた時の言葉だ。
謹んでご冥福をお祈りします。先生もこの鶴岡のゆくえを、どうぞ見守っていてください。
月山。赤川から。
千葉からのご質問、ありがとうございます。これは羽黒橋から撮ったものです。携帯写真なのでちといまいちですけれど。とてもいい撮影ポイントです。この下あたりから、カヌートレッキングをしています。最近、ちょっとご無沙汰しておりますが。天気がいいと月山を背にして、鳥海山を望みながら、なかなかいい流れを下ることができます。日曜日、鶴岡公演は桜吹雪、そして、内川の船下りも天気と桜のタイミングも絶妙で良かったですね。自転車で散策と街頭演説の一日。
10年後の出羽三山を考える。
「10年後の出羽三山を考える」という興味深いシンポジウム。僕はほんの一瞬しか参加できなかったが、若手研究者が一人一人テーマをもって出羽三山と対峙し、時には山にはいり、山伏修行を体験し、研究されていることを改めて知った。「地域振興」の話の中で、「体験観光の大先達=出羽三山」「講というすぐれたビジネスモデルの再興」「レピュテーションづくりのためのウエブ、ブログなど、入り口を可能か限り多くつくる」
というキーワードをいただいた。
まさに。今後楽しみな若手研究者の皆さんに期待したいし、今後より地域に密着して、地域を揺り動かしていただきたいと思うのだ。