クロマツシンポジウムー酒田の風車開発への提言
クロマツシンポジウム。ISEP飯田哲也さんの他、森林生態学、鳥類、低周波問題などの専門の先生方のパネルディスカッション。飯田さんは世界の再生可能エネルギーのトレンドを紹介。脱原発、脱化石で自然エネルギー100%にどんどん向かう世界。大規模集中型から小規模分散型へ、日本国内で進む「ご当地エネルギー」まで。そして、注目は海岸線の内外300mのゾーンは風力発電をはじめコンクリート構造物など一切を認めないデンマークの実例。ゾーニング(土地利用規制)が明確化され、もちろん環境アセスもしっかりとおこなわれ、さらに地域の方々が15%以上の出資をしないと建てる事ができないなど、再生可能エネルギー開発の際の地域の自立、自治が配慮されていること等を含め、持続可能な開発の先進例を示した。
鳥類の研究者高橋さんは、風車開発計画予定地周辺は250種類の鳥類が居る国指定の鳥獣保護区でありオオタカの営巣地、コアジサシ 集団コロニー 国内の北限エリアが計画地にあり開発の影響が大きいことを示した。
森林生態学が専門の山大の菊池先生は砂草地の丘陵の重要性を指摘。汀線近くの地表攪乱は海風環境を変化させ、海岸林帯を分断する恐れがあると指摘した。ただでさえ、クロマツ林は今、松枯れ病による衰退がみられる中で開発によるダメージは避けるべきとの見解。
フロアから民俗学の森繁哉先生は、出羽三山の参道に風車を建てる姿を想像してみてください。海岸線こそ 海と里の文化の見えない境界。これを守っていくことがいかに重要な事なのか。と問いかけ又、ガタリの生態 精神、社会の3つのエコロジーを紹介しながら、庄内地域の人々の生活に根付いたエネルギーのあり方として地域をデザインしてほしいと計画の再考を促した。
会にはこの地域への風車建設の環境アセスをおこなっている県企業局と酒田市が参加していた。全体で100人近い参加者。再生可能エネルギーの世界の最新トレンドとともに、今風力発電の開発で失われかねない貴重なクロマツ林や砂草地など自然資本の課題。更に持続可能な開発のために必要な議論のプロセス、民主主義を学んだ一日。最後のクロマツの歌も良かった。「庄内の誇り 大地の宝物 大いなる遺産を 語り継ごう」
県議会在籍中、ほぼ同一ゾーンに計六基の風車建設で国が定める環境アセス(法アセス)が必要な開発のところに、県3本、市3本と事業者が違うから簡易アセスで良しとしていた事に、当時の環境省の自然保護担当者が問題視していた事を踏まえ「行政が変な悪先例をつくったといわれないように」と討論したこの開発。小国川ダム問題と同様、人口減少するこの時代により大切にしなければならない地域ならではの価値としての自然資本を失うことのないようにしなければならないと考える。再考し「持続可能な開発」のモデルとしての庄内地域のエネルギー開発をデザインすることが求められていると思う。
鶴岡市上下水道部料金収納業務委託プロポーザル選定関連業者の不祥事についての回答
先般の「鶴岡市上下水道部料金収納業務委託プロポーザル選定関連業者の不祥事について」
に対する鶴岡市からの返答が12月7日付け文書で送付されました。
ウォーターワッチネットワークとしては、来年度から実施される民間委託事業がこれまで同様の信頼に足る業態で有り続けるように監視していきます。又、今後懸念される、自治体水道の民営化、合理化の中で放棄されかねない自己水源の問題、地下水取水などに関する装置などの処分の問題などに対して、また新たに国会議員らから伺い知る、国の水道事業の民営化を促すような法案の提出などを注視し、引き続き鶴岡水道事業、地下水取水施設、自己水源などについて監視し続けてまいります。どうぞよろしくお願い申しあげます。
https://drive.google.com/file/d/0B_8tGasNhVixUnBFNDFES3ZudDQ/view?ts=5850e8ec
持続可能な社会へ。定義を踏まえて前進を。
パタゴニアツール会義に参加して、環境保護等の活動家の皆さんや講師の方々と一緒に議論しあい、自分達が抱える問題を深く掘り下げながら戦略を練りました。10年先のビジョンを掲げたとき、多くの団体が「持続可能な地域社会」を掲げていたように思います。私もダム問題を単なる反対運動に矮小化されたくなくて、模索し「持続可能な社会の定義」を産み出したスウェーデンのNGOナチュラルステップに出会いました。
以前、このブログに書いた論考ですが、改めてピックアップし、「持続可能性の定義」を踏まえておきたいと思います。よろしかったら参考にしてください。
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最近、僕はこうした、持続不能な経済に陥ってしまおうとする大きな流れをいかに、本来の流れに再生させていくかの糸口を探り続けてきた。それに、これは月山ダムの水道事業が直面している難問であるが、「人口減少」時代へ大きく舵をきった社会でどうするのか。ということも。
そんな暗中模索の中で、スウェーデンの環境保護団体、ナチュラルステップに出会った。「持続可能な社会」への判断規準を定義づけ羅針盤とするコンセプト。 そのコンセプトというのは、まずは、科学の原則のような話からはじまる。
1) 物質とエネルギーはなくなることはない。
2) 物質とエネルギーは拡散する傾向がある。
3)物質は物質の濃度と構成だといえる
昨年の3月に鶴岡で講演された、ナチュラルステップの理事で、特に、この20年間、スウェーデンのエコ自治体運動に取り組んできたリーダーである、グンナルブルンディーン氏は、
「ガソリンタンクが空になったとしても、それがなくなったわけではなく、大気上に拡散されたのだということ。湯船にいっぱいの水にインクをたらすと、ずっと拡散をしてインクとしては使えなくなる。
この法則は自然の法則なので、これを議会が変えようとしても無理なことなのだ。
でも世界を見ているとこれが変えられると勘違いしている政治家もみられるようだが、、、。 と解説してくれた。
それをふまえた上での以下の4つがナチュラルステップのフレームワークだ。
1)地殻から掘り起こした物質の量が増え続けない
2)人間がつくりだした物質の量が増え続けない
3)物質循環の基盤となる自然が物理的に劣化しない。
4)人々が満たそうとする基本的なニーズを妨げることをしてはいけない。
そして、その4の基本的なニーズ(human fundamental needs )というのを概念化したのが、
マンフレッドマックスニーフというチリの経済学者だ。
彼の論考は次のようなものだ。
開発の目的は基本的な人間のニーズの満足であるに違いありません。(人間のニーズは人類のニーズだけではなく、また、存在のニーズでもあります)。 私たちは、「生計維持」がすべてのための不自由しないほどの収入、栄養、住宅、および仕事で満たさなければならない基本的な人間の欲求であることを決して否定するつもりではありません。
しかし、また、私たちは、保護、愛情、理解、参加、レジャー、創造、アイデンティティ、および自由がまた、基本的な人間のニーズであると考えます。
私たちの窮迫している開発モデルは生計維持に主に関係がありました。 しかし、そのようなモデルが経済効率の宗教と市場の魔法により支配されて、彼らは人類の大部分の災いを犠牲にしていくつかの満足を飽和状態にし過ぎました。しかし、基本的な人間のニーズは満たせているでしょうか? 」
と説いている(オルタナティブ ノーベル賞授賞式での講演にて)
生命維持(食、住宅、仕事)、保護、愛情、理解、参加、レジャー、創造、アイデンティティ、自由 という9つの基本的なニーズを満たすことを人間のニーズとして示したマックスニーフ。
彼は、13年にわたり第三世界の貧困社会の場に身をおいて、「裸足の経済学」としてリアルエコノミーを提唱した経済学者としてスウェーデンなどではよく知られる経済学者なのだと聴いた。
彼の説には、こうした説がある。
「GDPの成長は、経済発展の初期の段階では生活の質の向上をもたらすが、“しかし、ある一定の点(閾値)まで であり、それを越えると経済は成長しても生活の質は低下していく”(Manfred Max-Neef, 1995 Manfred Max-Neef(1995)“Economic Growth and Quality of Life : A Threshold Hypothetis”Ecological Economics 15 pp.115-118 )との「閾値 仮説」である。
日本のような成熟消費社会では、GDPが大きいといえども、自殺率が高かったり、1000兆円もの借金を抱えていたりする。「トリクルダウン」効果を助長するように規制緩和をおこなって、格差社会が広がった今、実際は、人々の幸福や満足との乖離は著しいのではないか。と問う声もある。これを言い当ててるのかもしれない。
今、まず、 僕らは、行政サービスのあり方、つまり公として何をすべきか。といった時の「地域経済」の考え方のひとつにこのマックスニーフの9つの基本的なニーズをきちんととらえ直してみたいと思うのだ
実際、今、欠けている事はなんだろう。そしてマックスニーフは、人間のニーズというのは原則的にこの9つで、これは文明や文化の違いがあっても変わらないのだという。サティスファイアーというそのニーズを満たすことができる手段はそれぞれだが、基本的にはこの9つが満たされるように、妨げる事のないようにすることが肝要と説く。
これは社会的なセーフティネットを張っていこうとするときの指針にも役に立つかもしれない。ベースとしては生活保障をすべきその暮らしにこの9つが成立しているようにしたいということか。
実は、昨年5月の持続可能なスウェーデンエコ自治体会議ではこのマックスニーフの講演を聴く事ができた。改めてサスティナブルな社会変革の先進国であるスウェーデンで重要視され、ナチュラルステップとしてもフレームワークの柱の一つとして定めている彼の「リアルエコノミー」論に注目していきたいと思うし、関心のある方々と情報交換や講演録の整理をしていきたいと考えている。
2009年
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要は、持続可能な社会には定義がある。この4つ。
これを満たす未来を目指して
1)地殻から掘り起こした物質の量が増え続けない
2)人間がつくりだした物質の量が増え続けない
3)物質循環の基盤となる自然が物理的に劣化しない。(生物多様性を守る)
4)人々が満たそうとする基本的なニーズ(生命維持(食、住宅、仕事)、保護、愛情、理解、参加、レジャー、創造、アイデンティティ、自由)を妨げることをしてはいけない。
パタゴニア・ツール会義2016。参加して得れた大きな力
TPP あまりにもヒドい強行採決!批准は絶対に認めない!
11月4日。4時30分前の国会。怒号が飛び交う中、TPPを自公が強行採決してしまった。全くひどいの一言。
TPPの問題は県議時代からずっと指摘し続け反対を訴え続けてきたが、今年4月に開催された6000ページ以上の文書を読み込んだTPPテキスト分析チームの分析結果発表会に参加し、その問題の大きさを実感していた。今に至っても、この問題についてどれだけ多くの国民が知っているのだろうか。聖域ゼロ、関税撤廃に向かう農業、医療、保険制度の崩壊、食の安全の問題、主権を米国や多国籍企業に奪われるTPP。自民党や公明党などの質疑ではメリットばかりをひろうのみで肝心の不安要素についてほとんど触れなかった。民進、共産の質疑の中で分析チームが明らかにした問題点がぶつけられたが、政府答弁は答えをはぐらかし、「影響ない」「問題ない」などの一点張り。でも実態はといえばTPP軽自動車税の引き上げや遺伝子組み換え食品の表示の緩和など、現段階でもその影響がじわじわと出ていることが明らかになっている。
いずれにしても、国民の暮らしがどのように変わっていく可能性があるのか。最悪のケースをはじめとしてしっかりと情報提供がおこなわれ、それを国民が掌握するための議論が先ずは必要だ。そしてその問題があまりにも大きく、国民が納得できないとすれば絶対に批准などしてはいけないということだ。今般の国会審議は、問題が指摘されても政府は「問題なし」などと答えて突き進もうとしている。少なからず、国民の生活が変えられてしまうことは確実だ。その時になってまた政府は「想定外」を連発して逃げようというのか。原発問題で学んだ我々は、もう二度とそんな無責任な事は繰り返してはならないと思う。
大きく国民の暮らしを変えかねないTPP。強行採決などとんでもない!先ずは委員会強行採決を取り消しをし、農水大臣を変えた後に徹底審議するべきだ。
避難所の風景を変える。避難所、避難生活学会で発表して参りました。
9月9日(金)一日お休みをいただき、前日の深夜バスに乗り込み、お茶の水駅のsolaシティであった「避難所・避難生活学会」に参加し、阪神淡路大震災以降の被災者支援活動の中で、特に避難所の課題解決について。神戸を教訓に中越大震災「中越元気村」から熊本「OPENJAPAN」 まで実践してきたテントプロジェクトについて、プレゼンをして参りました。
避難所・避難生活学会は、この春、熊本支援を通じて知り合った榛澤 新潟大学 医師(学会長)から、ぜひにと誘われて行った学会です。この学会の趣旨は明確でありました。当日プレゼンされたのは、中越地震の時にエコノミークラス症候群の診療にあたりその問題に直面し、その防止策を呼びかけ続けてこられ、弾性ストッキングや段ボールベッドなどの普及に取り組まれてきた榛澤先生を中核として、石巻、熊本、盛岡等最前線の現場で診療、対策に取り組まれてこられた医師の先生方、看護士、避難所運営、都市計画の専門家、災害関連法の進化に取り組む弁護士、被災地支援策を検討する大学教授とNGOなど。各々がプレゼン10分〜15分で午前8時半から午後5時までびっちりほぼ休みなく続くものでした。その後の懇親の場は、スピーカーの先生方や、南海トラフ地震に備える県の防災課長さんなどの実践の詳細に触れることができる貴重な場でありました。
エコノミークラス症候群の原因となる血栓の調査を実際に避難所でおこなった石巻赤十字病院の医師は、段ボールベッド導入により確実に避難所での問題であった多くが解決したことを発表されておられました。イタリアの被災地では24時間以内にテントや簡易ベッドが並び、各家庭プライバシーが確保されて避難できるということが20回以上、海外の被災地に足を運ばれたとお話しされていた榛澤先生をはじめ多くの先生方が共有されていました。
ここで私が発表したサマリーは以下のものです。
2000張 約1億円分のテントが熊本の被災者2千家族を支援した
•熊本地震 被災地への主なメーカーからのテント支援(各社WEB、聞き取り)
スノーピーク社 789張(無償貸与・提供)
日本コールマン社 416張(無償提供・内150販売協力)
モンベル社 262張(無償貸与・提供)
合計 1467張
全国からの寄付テント 546張(SP社が窓口)
合計 2013張 約2000張。2000家族(6000名) が利用
×約5万円=約1億円分のテントが被災地へ提供
RQ、アウトドア義援隊、チーム藤沢 ODSS、キャンプ協会、ガイド、アウトドア事業者が協力
そもそもテントを被災地で提供しようという活動は中越地震の際、中越元気村として私たちが呼びかけ集めた700張りのテントを手渡した(中越元気村)のがはじめでした。その後、能登沖地震、中越沖地震などで150張りのテントを手渡す活動をおこなってきました。今般の熊本ではアルピニスト、野口健さんが益城町につくった160張りのテント村が注目を集めました。しかしながら、中越地震以降、経験を積んだアウトドアメーカーが提供し、メーカー自らを含め山岳ガイド、アウトドア事業者などが協力して熊本の被災者に提供したテントが2000張り、約1億円分を超える事を改めて発表しました。
それと同時に私どもが中越沖地震後に試してきたキャンプ用簡易ベッドを並べる取り組みについて、避難所のお年寄りなどに試用していただいたり自治体幹部に試用して頂いた際に大変好評だったことを紹介しました。
その上でテントやベッドをそろそろ政府調達品、自治体備蓄品にし、阪神淡路代震災以降21年立っても変わらない避難所の風景を変えていきたいと結びました。
発表の中ではこの学会の事務局をつとめるJ-packs(株)の水谷さんより東日本大震災以降の段ボールベッドの普及の実態のご報告があり、各自治体と協定を結びつつ普及を進めていらっしゃること。また、内閣府の避難所運営ガイドラインにも簡易ベッドが明記されこれまで5000台普及させた実績などについて報告がありました。
避難所には十分な広さがること、安全なこと。そしてベッドが必要。又迅速な対応(TIME)も必要。これはカナダ、エドモントンの危機管理監が避難所に必要な事として伝えた事とのこと。カナダのフォートマクマレーの山火事被災地では、11時間で3000台の簡易ベッドが準備されたそうです。
9月9日のこの学会からまたも深夜バスでもどった10日の夜、気になっていた岩泉の水害の被災現場に車を走らせました。被災から1週間経過した被災地、グループホームの利用者9名が犠牲になった楽ん楽ん周辺の状況を見てから、役場、避難所、安家地区。OPENJAPANの先遣隊のひーさー氏がコーディネートして11日初めてのボランティアがはいっていました。噴霧器を届け、泥だしの現場に合流。ユンボを動かす吉村氏の現場避難所もみてまわり、いくつかの段ボールベッドが並んでいることやホテルを避難所に転用しているケースや福祉避難所の状況を確認しました。
避難所・避難生活学会はこれまでの経験を昇華させる上でも大変貴重な機会でありました
今後、被災地の避難所の風景を変える。は私にとっても阪神淡路代震災以降抱え続けてきた課題でありました。被災者の命を守るために、雑魚寝状態から脱却してくべきなのです。
簡易ベッドがやテントが素早く並ぶしくみの構築に、連携して尽力していきたいと考えています。
2004中越地震と、2016熊本地震のテントプロジェクト
庄内の防災ー庄内平野東縁断層帯は発生確率Sクラス。
8月21日、道田町町内会で防災の講演をおこなわせていただきました。この4月24,25日に現地で活動した熊本地震現場の様子を伝えつつ、地域の皆様の防災意識に働き掛けられるようにするには。と結構諸々考えました。
そしていきついたのは、最近になって(8月19日!)リスクの表し方が変わった地震確率が高い場所にある庄内平野東縁断層帯の話。そして昭和39年の新潟地震。更に今年阪神淡路大震災から21年に5000名もの犠牲者の詳細データを分析した結果から導き出した災害実態からの防災対策。熊本地震の現場の倒壊家屋と避難所。テント支援、重機ボランティアなどボランティアの実際の現状。こうしたものを軸に組み立てお話させていただきました。
当日のレジュメは以下です。
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防災講演会 2016.8.21
道田町町内会 資料 草島進一
1)熊本地震の現場より。
・4月14日21時26分、熊本県熊本地方を震央、震源の深さ11km、M6.5の地震発生 熊本県益城町で震度7(日奈区断層帯)
• 4月16日1時25分(28時間後)には、震源の深さ12km、M7.3の地震が発生、熊本県西原村 益城町で震度7(布田川断層帯)
●88名死亡(直接死50名)避難者183,883人 4ヶ月後 1752人
●全壊家屋8,125棟、半壊 28,424棟、一部破損 約13万棟
震度7 2回の益城町 2度目の地震で家倒壊、死亡家族も
2)鶴岡は安全か? 30年確率6% Sランクの庄内平野東縁断層帯。
鶴岡 田川地区 被害想定
建物全壊 8,546人 半壊 1,7083人
死者 446人 負傷者 4,795人
避難者 16,716人
3)思い出してみましょう 52年前 新潟地震 M7.5 震度5の被害
4)阪神淡路大震災から21年からの教訓
(5036名の死体検案書から見えてきたこと NHKスペシャル)
●家屋倒壊 圧死(即死)は7% 窒息死を防ぐ 住宅の耐震化
家屋倒壊、家具転倒による 窒息死を避けるために。
→耐震診断。家具転倒防止 要援護者の家屋倒壊からの近隣の救援を。
●通電火災 対策 感震ブレーカーの普及を
5) 共助 公助 避難所対策 災害ボランティアの実際。 今後の課題
エコノミークラス症候群 2004年中越大震災で7名 熊本地震で1名死亡。
震災関連死を防ぐ。 → テントプロジェクト 貴重品掘り起こし 福祉避難所
要援護者(高齢、一人暮らし、障がい者支援)マップ作り、共有など
▽9月25日 道田町 防災訓練 午後1時〜 ぜひご参加を
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今般、庄内平野東縁断層帯と新潟地震について、改めて調べて気づかされることがたくさんありました。
まず52年前の新潟地震について、私は生まれる直前で体験をしていません。しかしながら道田町の公民館にその日集まった多くの諸先輩方が小学生だったり中学生だったりしており、色々と当時のお話をいただいたのでした。
新潟地震については、当時京田幼稚園で犠牲になったの3名の幼児の慰霊祭には何度か参加させていただいておりましたが、図書館で荘内日報社や山形新聞のの当時の記事や動画を改めて咀嚼しました。庄内地方で9名が亡くなっています。それと以前私の県政報告会でご講演をいただいた高専の澤先生から、「実は新潟地震の際、酒田の方が震度が大きかった」という事を伺っていました。震源は粟島沖。
更に昨日、鶴岡市マリカ東館でおこなわれた「どうする!庄内!最近の災害から防災を考える」市民サロン『活断層が起こした熊本地震 -活断層:庄内平野東縁断層帯は 大丈夫なのか?-』 に参加し、改めてこの地震、酒田市で震度6、そして断層型地震であったことを澤先生の講演から伺いました。
今後の庄内平野東縁断層帯の地震を考える際、新潟地震の記憶をたどることが大変有意義だということを再確認しました。
澤先生 からは、庄内平野東縁断層帯の 30 年地震発生 確率は、0~6%で地震発生確率が高いグルー プに属し、主要活断層 97 のうちワースト 16 位。一方、2016 年熊本地震の震源であ る布田川断層帯の 30 年地震発生確率は、0 ~0.9%でワースト 60 位と庄内の活断層より も低い値ですが地震がおきたの情報が事前のちらしでも発信されておられました。
今般、地震確率の表記がこの8月19日に変わったことも踏まえて、地震への危機管理を強めていくことが大切です。庄内平野東縁断層帯はクラスSに属し。特に庄内南部が30年確率6%と高いのです。
断層帯の資料を詳しく見ていくと北部はほぼ0%、南部は6%とあります。このことを改めて伺うことも昨日できました。要はこの断層帯にたまったひずみが北部は明治27年 1894年の庄内地震の際にリリースされたという推測に基づくのではないか。とのことでした。先生はしかしながら、学会内でこの論点に反論もあることを伝え「だからといって北部で安心出来る問題でもない」とのことでした。
地震災害の備えとしては、外傷性窒息、圧死を来す家屋倒壊を防ぐ家屋の耐震。家具の固定。それから阪神大震災21年目にして明らかになってきた通電火災の対策。 このことを町内でも強く訴えかけさせて頂きました。
他、福祉避難所をはじめ避難暮らしの改善も急務と思います。中越地震の際から実際におこなってきたテントプロジェクや、現地で最も活躍している重機ボランティアについても若干ですがお話させていただきました。避難所の風景はこの21年間どこまで改善されているのかもいつも突きつけられる課題。私達は阪神淡路の体験を下に、プライバシー対策やエコノミークラス症候群対策として、テントを使って頂く試みに中越地震の際から取り組んできました。先般これはBe-pal8月号に掲載頂きました。また、この9月9日におこなわれる「避難所ー避難生活学会」で発表させていただくこととなりました。
地域の防災。最新の知見や経験知を下にしっかりとすすめていきたいものです。
私としては、今後、新潟地震の皆様の体験を集めていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
改憲勢力2/3を受けて。日本の誇るべき力。ソフトパワーが試練にさらされている。
2015年8月4日05時00分
- あの戦争が終わって70年、日本は立つべき場所を見失いかけているようにみえる。私たちは何を誇りにし、どのように過去を受け止めるべきなのか。国を愛するとは、どういうことなのか。名著「敗北を抱きしめて」で、敗戦直後の日本人の姿を活写した米国の歴史家の声に、耳をすませてみる。
――戦後70年を振り返り、日本が成したこと、評価できることは何だと考えますか。
「以前、外務省の高官から『日本はソフトパワーを重視する』と聞かされたことがあります。日本車、和食、漫画やアニメ、ポップカルチャー。世界が賛美するものは確かに多い。しかし、例えばハローキティが外交上の力になるかといえば、違うでしょう。世界中が知っている日本の本当のソフトパワーは、現憲法下で反軍事的な政策を守り続けてきたことです」
「1946年に日本国憲法の草案を作ったのは米国です。しかし、現在まで憲法が変えられなかったのは、日本人が反軍事の理念を尊重してきたからであり、決して米国の意向ではなかった。これは称賛に値するソフトパワーです。変えたいというのなら変えられたのだから、米国に押しつけられたと考えるのは間違っている。憲法は、日本をどんな国とも違う国にしました」
――その理念は、なぜ、どこから生じたのでしょうか。
「日本のソフトパワー、反軍事の精神は、政府の主導ではなく、国民の側から生まれ育ったものです。敗戦直後は極めて苦しい時代でしたが、多くの理想主義と根源的な問いがありました。平和と民主主義という言葉は、疲れ果て、困窮した多くの日本人にとって、とても大きな意味を持った。これは、戦争に勝った米国が持ち得なかった経験です」
「幅広い民衆による平和と民主主義への共感は、高度成長を経ても続きました。敗戦直後に加えて、もう一つの重要な時期は、60年代の市民運動の盛り上がりでしょう。反公害運動やベトナム反戦、沖縄返還など、この時期、日本国民は民主主義を自らの手につかみとり、声を上げなければならないと考えました。女性たちも発言を始め、戦後の歴史で大切な役割を果たしていきます」
――政治は何をしたでしょう。
「私の最初の著書は吉田茂首相についてのものですが、彼の存在は大きかった。朝鮮戦争の頃、国務長官になるジョン・ダレスは、憲法改正を要求してきました。吉田首相は、こう言い返した。女性たちが必ず反対するから、改憲は不可能だ。女性に投票権を与えたのはあなた方ですよ、と」
「その決断はたいへん賢明だったと思います。もし改憲に踏み込めば、米国はきっと日本に朝鮮半島への派兵を求めるだろうと彼は思った。終戦のわずか5年後に、日本人が海外に出て行って戦うようなことがあれば、国の破滅につながると考えたのです」
「その決断の後、今にいたるまで憲法は変えられていません。結果、朝鮮半島やベトナムに部隊を送らずに済んだ。もし9条がなければ、イラクやアフガニスタンでも実戦に参加していたでしょう。米国の戦争に巻き込まれ、日本が海外派兵するような事態を憲法が防ぎました」
■ ■
――現政権が進める安保法制で、何が変わると思いますか。
「日本のソフトパワーが試練にさらされています。集団的自衛権の行使に踏み込み、日本を『普通の国』にするというのが保守政治家らの考えですが、普通とは何を指すのか、私には分かりません。国際的な平和維持に貢献するといいつつ、念頭にあるのは米軍とのさらなる協力でしょう。米国は軍事政策が圧倒的な影響力を持っている特殊な国であり、核兵器も持っている。そんな国の軍隊と密接につながるのが、果たして普通なのでしょうか」
――戦後の日本外交は、米国との関係を軸にしてきました。
「日本の外交防衛政策を知りたければ、東京でなくワシントンを見ろとよく言われます。環太平洋経済連携協定(TPP)への参加しかり、アジアインフラ投資銀行(AIIB)加盟についての判断しかり。核戦略を含め、米国の政策を何でも支持するのが日本政府です。その意味で、戦後日本の姿は、いわば『従属的独立』だと考えます。独立はしているものの、決して米国と対等ではない」
「過去を振り返れば、安倍晋三首相がよく引き合いに出す、祖父の岸信介首相が思い浮かびます。岸首相は確かに有能な政治家ではありましたが、従属的な日米関係を固定化する土台を作った人だと私は考えています」
「同様に、孫の安倍首相が進める安全保障政策や憲法改正によって、日本が対米自立を高めることはないと私は思います。逆に、ますます日本は米国に従属するようになる。その意味で、安倍首相をナショナリストと呼ぶことには矛盾を感じます」
――現在のアジア情勢を見れば、米軍とのさらなる協力が不可欠だという意見もあります。
「尖閣諸島や南シナ海をめぐる中国の振る舞いに緊張が高まっている今、アジアにおける安全保障政策は確かに難題です。民主党の鳩山政権は『東アジア共同体』構想を唱えましたが、それに見合う力量はなく、米国によって完全につぶされました」
「だからといって、米軍と一体化するのが最善とは思えません。冷戦後の米国は、世界のどんな地域でも米軍が優位に立ち続けるべきだと考えています。中国近海を含んだすべての沿岸海域を米国が管理するという考えです。これを米国は防衛と呼び、中国は挑発と見なす。米中のパワーゲームに日本が取り込まれています。ここから抜け出すのは難しいですが、日本のソフトパワーによって解決策を見いだすべきです」
■ ■
――対外的な強硬姿勢を支持する人も増えています。
「ナショナリズムの隆盛は世界的な文脈で考えるべきで、日本だけの問題ではありません。今、世界のいたるところで排外主義的な思想がはびこり、右派政治の出現とつながっています。グローバル化による格差が緊張と不安定を生み、混乱と不安が広がる。そんな時、他国、他宗教、他集団と比べて、自分が属する国や集まりこそが優れており、絶対に正しいのだという考えは、心の平穏をもたらします。そしてソーシャルメディアが一部の声をさらに増殖して広める。これは、20年前にはなかった現象です」
「北朝鮮や中国は脅威のように映りますが、本当に恐ろしいのはナショナリズムの連鎖です。国内の動きが他国を刺激し、さらに緊張を高める。日本にはぜひ、この熱を冷まして欲しいのです」
――では、日本のソフトパワーで何ができるでしょうか。
「福島で原発事故が起き、さらに憲法がひねり潰されそうになっている今、過去のように国民から大きな声が上がるかどうかが問題でしょう。今の政策に国民は疑問を感じています。安倍首相は自らの信念を貫くために法治主義をゆがめ、解釈によって憲法違反に踏み込もうとしている。そこで、多くの国民が『ちょっと待って』と言い始めたように見えます」
「繰り返しますが、戦後日本で私が最も称賛したいのは、下から湧き上がった動きです。国民は70年の長きにわたって、平和と民主主義の理念を守り続けてきた。このことこそ、日本人は誇るべきでしょう。一部の人たちは戦前や戦時の日本の誇りを重視し、歴史認識を変えようとしていますが、それは間違っている」
「本当に偉大な国は、自分たちの過去も批判しなければなりません。日本も、そして米国も、戦争中に多くの恥ずべき行為をしており、それは自ら批判しなければならない。郷土を愛することを英語でパトリオティズムと言います。狭量で不寛容なナショナリズムとは異なり、これは正当な思いです。すべての国は称賛され、尊敬されるべきものを持っている。そして自国を愛するからこそ、人々は過去を反省し、変革を起こそうとするのです」
*
John Dower 38年生まれ。マサチューセッツ工科大学名誉教授。著作に「吉田茂とその時代」、ピュリツァー賞受賞の「敗北を抱きしめて」など。
■取材を終えて
とても大切なものなのに、思いのほか、本人は気づいていない。外から言われて、かけがえのなさを知る。よくあることだ。敗戦後に日本が手にしたものこそ世界に誇りうる、という指摘にはっとした。そうか、自分たちの手元を見つめればいいんだ。
戦後の日本人は立場を問わず、自らの国を愛することに不器用になっていたのだろう。反発したり、逆に突っ走ったり、どこかの国に依存したり。愛国という言葉に素直になれない。70年前、形容しがたいほど惨めで痛ましい敗戦を経験し、国家への信頼を一度、完全に失ったのだから、それも当然なのだが。
戦後70年の夏は、この宿題に向き合う好機かもしれない。国家という抽象的なものではなく、戦後を生き抜いた一人ひとりの道程にこそ、よって立つ足場がある。
(ニューヨーク支局長・真鍋弘樹)
◇日本の「戦後70年」をテーマに3人の識者にインタビューをしました。明日は日本近現代史が専門の加藤陽子東大教授に、「あの戦争」とは何だったのかを聞く予定です。
7.10参院選の争点は改憲とTPP 舟山やすえさんを、山形県民の心からの一票で国会へ。
参議院選挙 投票日は7.10。
今回の参議院選挙の争点は、改憲。そして山形選挙区では特にTPPです。この選挙はきわめて重要な選挙です。
私は、最初の選挙の時から応援し、共に持続可能社会や自給圏構想等を学び活動を続けてきた舟山やすえ候補を心から応援しています。日々辻立ち、支援者まわりの日々です。
舟山やすえ候補は毎日元気に山形県内を駆けめぐり、農村社会の価値、「山の向こうのもう一つの日本、山形」アベノミクスやTPPと決別し、「もう一つの経済をここ山形から」と訴え、毎日元気に県内で街宣、個人演説会を続けています。
舟山やすえ候補の訴え。「なせばなる。なさねばならぬ」7月7日の米沢での演説です。
7月6日の山形での演説
改憲の大問題と農業、農村社会の価値を守る事の意義が述べられています。
もう一度伝えます。争点は改憲(憲法改悪)とTPP。
▼争点隠し。
私は先日7月、自民党 月野候補の鶴岡市内での個人演説会の演説も聞きにいってみました。他の人にも伝えようといつものVTR機材をもって行き、撮影をはじめようとしました。そうしたらスタッフがやってきて撮影禁止とのこと。撮影をあきらめて演説を聴きました。
結局、最後まで聴きましたが、月野候補は、改憲についても、TPPについても全く語りませんでした(怒)完全に争点を隠しています。
それから、驚いたのは、応援弁士で駆けつけた小里泰弘 自民党農林水産部会長の演説。「TPPは、どの品目に関しても現場に与える影響はほとんどない。と私は確信しているのであります。」と一言で結んだのみでした。 私は思わず「鶴岡市民、山形県民をバカにするな!」と一言言いたいのをぐっとこらえて会場をあとにしたのでした。
その後7月8日に谷垣幹事長が来ましたが、TPPには全く触れず、改憲についても自分が自民党改憲草案立案の時の総裁であったにもかかわらず触れませんでした。
月野候補もTPPについて「以前は反対していましたので皆さんの気持はわかります」などとしながら、適当に誤摩化しています」
この自民党の争点隠しは最近の選挙でずっと行われています。これをわかりやすくアニメ動画が伝えてくれています。
争点1。改憲について
改憲についてですが、週刊漫画雑誌 ビッグコミックスピリッツが、日本国憲法全文の小冊子を漫画家の書き下ろし付きでつくってくれました。これは是非ご購入してご覧下さい。「これぞ争点」と言い表してくれたのではないかと思います。
自民党改憲草案の内容は酷いものです。自衛隊を国防軍に、国民主権を国家主権に。国家権力を縛るための憲法を国民を縛るものに変えるものです。何度かこのブログでも説明させていただきましたが、立憲民主主義国家として、全く恥ずかしい、立憲主義、民主主義に反するとんでもない内容です。
こうした内容についての背景としては、以下の映像をご覧下さい。
全体
安倍総理「前文はみっともない」発言
ここ迄いくと「この人たち」は保守でももちろんなければ、後藤田正晴議員らがいらしたときの古き良き時代の自民党ではありません。今、こうした「アベ自民党」の政権幹部に異論を唱える自民党議員は皆無です。ですから憲法違反を犯しても、メディアに圧力をかけ批判されても暴走に継ぐ暴走。ここまで堕ちてしまったのかと思います。
そして、昨年の9月17,18日の自民党議員の「人間かまくら」による憲法違反の「安保法制」戦争法 強行採決。
数万人のデモが国会の外でおこなわれていたのにもかかわらず、言論の府が暴力の場に変えられた。この暴挙は絶対に忘れてはならないと思います。ぜひ必ず投票前に思い出してください。また同じことを彼らは繰り返します。
この明らかな憲法違反の戦争法強行採決の次が改憲です。憲法違反を堂々と犯すような政権下での改憲は、絶対に止めなくてはならないと私は思います。
この安保法制の強行採決や今の日本の現状について、国際社会の有識者は如何にとらえられているかぜひご覧下さい。
また、「戦争のつくりかた」という絵本があり、アニメーションプロジェクトが動画を公開しています。確実に1歩、1歩「この道」へ進んでいるような危機を感じています。
まずは、この流れを止める一票にしていただきたいと思います。
争点の2「TPP」
TPPについて、選挙前でも、選挙終盤でも、政府も自民党候補者もほとんど語っていません。このポスターは、2回前の衆議院議員選挙 山形選挙区で貼られたポスターです。
真実を知るには、http://notppaction.blogspot.jp/ をおすすめします。6000ページを超えるTPPの文書を読み解いた研究者が分析結果を発表しています。
山形の農業はガタガタになる。国民皆保険にも穴があくということになりかねない、私たちの暮らしを一変させかねない危険な条約がTPPです。
先般の国会で、国会決議の重要五品目も全く無傷のものはないことがわかりました。
山田元農水相のこの発言、まず ぜひご覧下さい。
TPPについては、以下、関連動画を掲載します。ぜひご覧下さい。
7.10 日本の、山形の危機を止め、地域の力を発揮できる政治に変える、重要な選挙です。
特に今回、この参議院選挙後の臨時国会がTPPを止める最後のチャンスでもあります。
TPPの問題、舟山やすえは、民主党を辞めてまで断固反対を貫き通してきた信念ある政治家です。
山形県民の力で舟山やすえを国会に送り込んで、アベ政府に対するTPPの追求、議論をさせてください。
まずは、山形選挙区では舟山やすえに一票を。どうか、皆様の心からの一票で、舟山やすえを国会に送り込んで下さい。
そして比例は自民公明以外で。(ちなみに日本のこころを大切にする党、新党改革 お維新はアベ与党です。これも外してください)
私は、比例は、ダム問題を一緒にとりくんできた 大河原雅子(民進)、「戦争法」とアベに迫った福島みずほ(社民)を応援しています。どうぞご参考に。
よろしくお願いいたします。
舟山やすえ候補の政見放送です。
さて皆さん、私たちは「あの会社は風通しがいいとか、風通しが悪そうだなあ」等といいますが、その風通しとはどういう意味でしょう。部下と上司が互いに自由闊達に議論ができる、爽やかで清々しい職場環境をイメージするのではないでしょうか。伸びていく会社や組織に共通すること、それが風通しの良さだと思います。逆に言えば、トップが決めたことにただ黙って従うような組織では社員も育たず、結果として衰退の道を歩むことでしょう。政治の世界も同じです。トップにとって耳の痛いことも提言し、皆でしっかりと議論を重ねることで、より良い政策が生まれてきます。ところが、現実はどうでしょう。
安倍総理の政治運営に対し、与党内から、異論や反対の声、建設的な提案はほとんど聞こえてきません。例えばTPPについて。多くの与党議員の皆さんは、もともと「断固反対」だったはずです。安倍総理が交渉参加に舵を切った時、一体与党の議員のうち、どなたが異論を唱えたのでしょうか? それこそ風通しが悪くてものが言えないのか、それとも最初から反対する気などなかったのか、私ははなはだ疑問です。そのような中、私は、国民の生活や地域の実情に目を向けようとしない政治に対し、現場の声を届けたい、との思いで、再度の立候補を決意いたしました。今、政治の役割とは何か、と問われれば、私は、私たちの生活の安全・安心を守ることと答えます。
安全・安心の中には、国土を守るという意味での安全保障、安全・安心な食べ物をしっかり確保するという意味での食料安全保障、医療、介護、福祉など、日々の暮らしの安心を守るための社会保障などさまざまあります。しかし今、その安全・安心が脅かされようとしています。まずは、老後の安心について。今、政府はアベノミクスにより経済成長を遂げ、今後増加する社会保障費は、その成長の果実で賄うと言っています。
しかし、実体経済は、あれだけ約束した二度目の消費増税ができないほど、低迷しています。安倍政権はこの現実を誤魔化しているのです。中でも問題だと思うのは、株高を演出するために、私たちの老後の安心を支える年金積立金を従来の制限を大幅に広げて株式に投資していることです。これは世界的に見ても異例なことで、アメリカでさえ公的年金については一円たりとも株式に投資していません。あまりにリスクの大きいギャンブル性の高い運用であり、しかも今、大きな損失を出していますが、運用実績の発表は先送り、実態は隠されています。
次に医療の安全についてです。日本は現在、国民皆保険によって、皆が等しく医療を受けられるような制度になっています。これは世界に誇るべき支え合いの仕組みであり、今後も後世に残すべき日本の財産です。しかし、TPP加入によりその安心安全が脅かされる危険性が高い。なぜなら国民皆保険はアメリカの保険会社との自由競争を阻害するからです。このことをなぜ、国民に説明せず、真っ黒塗のペーパーで誤魔化そうとするのでしょうか?また、消費者にとっては、日本では認められていない添加物の使用が可能になったり、遺伝子組み換え作物の輸入が解禁となり、食の安全面での危険性が高まることは大問題です。
子ども達に安心安全な食べ物を食べさせたいと願う事は親として共通の思いだと思います。生産者にとっては、海外への販路拡大のチャンス!と喜び勇んで打って出たものの、肝心の足元が攻め込ま気が付いたら地域が崩壊していた、というようなことが現実的に起こりえます。つまTPP は、国民生活を守ることより企業の利益が優先される制度なのです。参加国間での合意がなされた今、いよいよ内容を精査し、影響を分析し、批准の賛否を議論する大事な時を迎えています。議論のないままに、なし崩し的に決めるといった「風通しの悪い」やり方は絶対に許せません。
農業は、国民に食料を供給する重要な役割を担っていることに加え、集落を形成し、豊かな地域社会を育み、水や緑を守るなどの、お金の価値では測れない様々な役割を果たしています。林業、漁業も同様です。単に競争原理で、規模拡大や効率化を強いる政策では、森林や田園風景、集落を維持することは出来ません。ヨーロッパもアメリカも、こうした農業の役割を十分評価するからこそ、手厚い支援の上に農業の持続性を保っています。私は、今こそ戸別得補償制度を復活させ、生産者を直接支援する仕組みを再構築すべきと考えます。山形県は、元駐日米国大使ライシャワー氏が言った「山の向こうのもう一つの日本」の姿そのものです。
そして、それは日本人全体の財産であると同時に、世界中の人たちに共感してもらえる大切な価値だと思います。軍事による国土防衛というハードパワーも大切ですが、世界の人々に愛される美しい農村を守り後世につないでいくということこそが、ソフトパワーとして大きな安全保障になり得ると確信しています。全ては子どもたちの笑顔のために!私は、平和を願う地域の皆さんの声を聴き、しっかりと政策に反映してまいります。どうか、きたる参議院選挙には私、舟山やすえをよろしくお願いします。