持続可能な鶴岡ブログ

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19年度予算発表


10時から議案配布があった。

鶴岡市新年度予算 575億3000万円。
市債の残高は771億5千万円
実質公債費比率 18.2%
歳入は、定率減税廃止、三位一体改革の税源委譲などの理由により152億9千万円
10.6%増
地方交付税は202億8千万円
市債は59億5千万円
歳入の不足で生じる繰入金は約19億円。

歳出は、消費的経費339億5千万円 投資的経費66億3千8百万円 (前年比16.5%up)

中身だが、先端生命科学研究所支援事業に3億4千980万円、
先端研関連で新産業創出地域基盤事業として6千544万円。
二中の改築事業に14億7千六百万円
児童手当支給事業に10億2400万円
民間保育所への各種補助事業 1億4千6百万円
児童館管理運営事業 1億1600万円
鶴岡市総合保険福祉センター整備事業 3億3千7百万円
農地水環境保全向上対策 1億2千万円
藤沢周平記念館整備事業 2億4千9百万円

といったもの。

28日に質問項目提出。3月6日より本会議。

さて、質問を煮詰めよう。



金山森林組合、など視察。


18,19と大阪、高知などから、作家、元大手商社役員、建築家、有機農業に取り組む方などなど知人がいらっしゃって一緒に金山町、などなどを視察、取材。その後庄内へ。アルケッチアーノで会食。すばらしい食のバリエーションに全員大満足。その後、湯田川温泉旅館へ。翌日、庄内の食の周辺を視察。その後、山形で五十嵐先生、Fさんらと会合。
夜遅く帰宅。実に有意義な2日間。

辻本講演会


今日は、環境保全型農業研修会と、辻本清美の講演と茨木のりこさんの追悼の会のトリプルブッキング。環境保全型農業研修会にVTRを立て、友人と共に記録をとることにして中ぬけして辻本氏の講演へ。

 辻本氏の講演は実にわかりやすかった。
まず、格差とかワーキングプアといっても2世議員とか、ボンボンが多い議員の中、低所得の暮らしということが実感としてわからないのではないか。だから、格差といってもピンと来ないのではないか ということ。

 また、安倍政権は極右政権。格差社会といっても再チャレンジとかボトムアップとかいって格差を解消したりセーフティネットをしこうなどという政策は全く見えない。逆に格差社会を助長しようとしているようにも思える。なぜか。

 アメリカは、まさに格差社会。超高額所得者がいると思えば貧民層という層が確実に存在する。そして、軍隊のリクルーティングは、決まってその貧民層の高校にいくのだということだ。これは以前にテレビでも見た事がある。
 
 日本もこれに習って軍隊を確実に人を供給できるように貧民層をつくる必要がある。だから格差を拡大するような政策をとっているのだ。ということ。

 教育基本法の改正についても、国にとって都合のよい子供、企業にとって働かせやすい子供、従順な子供になるような方向。国家統制のやりやすい方向に変えていこうという流れなのではないか。ということ。
 今年になって、防衛庁が防衛省になった。先守防衛として規定されていた防衛省が、海外でも活動ができるようになった。
 
 確実に戦争ができる国家に進んでいる。ということ。

他にもいろいろあったが、特に格差社会と軍事を関連させた発言に、響いた。
 
そういえば、最近、プロボクサーの集まりに、警察がリクルーティングしているテレビの特集を見た。それもこうした動きの一連なのだろうか。

なんかおかしいという事をきちんと見定め、「おかしい」ときちんと主張する事がこれまで以上に本当に必要だということを改めて感じた。

 辻本さんとは、神戸時代、NPO法成立などの際、大変お世話になった。国会復帰はとてもうれしいことだし、今日の話を聞いて彼女の姿勢の確かさを改めて感じた。
 がんばってほしいし、憲法、平和、民主主義など、情報交換をしていきたい。

辻本きよみWEB http://www.kiyomi.gr.jp/

 

臨時議会


三川町の自立にともなう、一部事務組合の解散を含む臨時議会。

ゴミ処理の関連では、現在の未償還残高要するに借金が45億円あまり。それを44億4千万と8千万に分ける。45億円の償還(返済)に対して、解散にともなって、補助金の返還や今後、交付税からの補填に、当初予定していたものと変化はないのかを確認した。

また、消防の関連では、解散の理由として、市長が、「新庁舎建設に対して、合併のメリットを生かせない」ということを述べたので、新庁舎建設に対する合併特例債のメリットを改めて確認した、新聞報道に述べられていたとおり、36億円の構想だが、特例債利用によりその3分の2は交付税で補填されるので、11億円の自前資金でできるということである。これがメリットなのだと当局は強調した。

 大型事業は今後、ほとんどすべてがこの特例債事業ということになっていくのだろうか。

他、議案としては、山崎誠助先生と、北村昌美先生を名誉市民にすることを議決。
等。


嵐の日


東京は晴天だった。しかし東京駅でいなほが止まっていることを聞いて目点。
ひさびさに八重津ブックセンターにて公共政策本を物色。
神野直彦先生の「希望の構想」「脱格差社会の戦略」などを購入。山形新幹線→余目の約5時間の友として読む。
小泉→安倍政権の推し進める新自由主義路線への切れ味するどい反論と本来の改革の方向を示している。3月1日には先生が鶴岡公益文科大学院で講演なさる。今から楽しみだ。

余目まで着いて代替バスへ。お客は僕を含め3名。松山バスの運転手の方が、羽越線が止まったときの臨時運行の現場を伝えてくれた。一昨年の事故の時などは約1ヶ月、駅頭に立ってオペレーションを続けたそうだが、手がほぼ凍傷になるほどだったと聞いた。大変な仕事だ。ご苦労様。

川を住民の手に



国会シンポジウムに参加

衆議院議員会館第一会議室。公共事業チェックの議員の会の再始動ということもあり、

北は北海道、南は熊本まで全国から30団体ほど、約150名が集まって、現在の河川整備について、基本方針、河川整備計画への住民参加について、国土交通省に申し入れをし、午後シンポジウムを行った。実に有意義な議論。

その後、川辺川ダム関連の国土交通省での委員会。午後7時から今後へむけてのミーティング。夜10時まで。

その後、東京都で参院選出馬を決定した、川田龍平君とうちあわせ。

http://www.ryuheikawada.jp/ ぜひホームページへアクセスを。

不都合な真実


出張の折、「不都合な真実」を観た。

大統領になりかけた 元米国副大統領 アルゴアの地球温暖化問題のプレゼンテーションを軸にしたドキュメンタリー映画。

 米国でも、真実を伝えることがいかにむづかしいか。いかに「不都合」と考える人たちが情報操作をし、政治の中でも無視し続け、結局 ブッシュも京都議定書にサインしないままなのか。

 1000回にわたるプレゼンを世界中で行いながら、真実を伝え、次の世代に何を手渡すべきかを説く姿勢に、共感した。

 現場に足を運び、取材した地球の今の姿を、パワーブックを片手に国民に伝える。

提示された内容は実に深刻だ。

詳しくはウェブサイトを見てほしい。http://www.futsugou.jp/

山形では山形市で3月から上映されるそうだ。これは必見。

「不都合な真実」だけれど、今直面しているダム問題とも、以前の水問題とも同じだな。と思っている。

 利権にあづかりたい人たちに、古い政治にこだわり続けたい人たちに、「不都合な真実」はまずつぶさねばならない対象だ。

 ダム問題や地下水問題の真実は、今、まだ多くはゆがめられて伝えられている。

最上小国川なんか「日本一環境にやさしい 穴あきダム!?」と書かれたビラが堂々と最上町内に配られていたのだ。

 
 僕も「不都合な真実」を編集することととしようっと。




 

穴あきダム関連



朝日新聞より転載。

長野県知事の脱「脱ダム」、各地の論争に影響も

長野県の村井仁知事が田中康夫前知事の「脱ダム宣言」を事実上撤回し、8日、浅川(長野市)に「穴あきダム」をつくると表明した。地方での「政権交代」による百八十度の政策転換だ。「脱・公共事業」の流れを象徴した「脱ダム宣言」だったが、その「無効化」は、各地で続くダム論争に微妙な影響を与えそうだ。

 国土交通省の安富正文事務次官は8日の会見で「村井知事は現実的な対応をした」と評価したうえで、「(穴あきダムが)治水に有効であるとすれば、今後、色々なところで活用される方式ではないか」と述べた。

 淀川の治水をめぐって国交省と対立した経験を持つ今本博健・京大名誉教授(河川工学)も「穴あきダムが長野でも採用されたとなれば、ダム推進派の勢いは増すだろう」と予想した。各地で利水の需要が減る中、環境への負荷が少ないとされる治水専用の穴あきダムが「逃げ道として建設されている」と、今本さんは指摘する。

 国内で唯一完成している穴あきダムの益田川ダム(島根県)には、毎週のように全国各地の自治体から視察にやってくる。当初のダム計画より堰堤(えんてい)を約10メートル下げて小型化し、事業費も2割安くできたといい、「折衷案として、反対住民にも納得してもらえた」と県の担当者は言う。

 全国で計画中の穴あきダムは国交省の直轄・補助事業だけで現在九つ。このうち、山形県の斎藤弘知事は昨年11月、最上小国川ダムを「穴あき」で建設する方針を表明したばかりだ。反対派の沼沢勝善・小国川漁協組合長(70)は「就任前、斎藤さんは私に『脱ダム宣言』の文字が入った田中前知事の名刺を見せてくれたので期待していたのだが……」と話す。

 「脱ダム宣言」から6年。法政大の五十嵐敬喜教授(都市政策論)は、長野県の判断について「県営ダムの話とはいえ、国が手厚い補助金で支配する中央集権的な公共事業の構図に戻るということではないか」と指摘している。

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ここで漁協の沼沢さんが指摘している事は山形県民の多くが思っている事だろう。

斉藤知事は、選挙戦の際、長野県 田中知事に応援演説をさせ「市民派」「改革派」を強調した。しかし実際は、全く異なる姿勢をもつ人であった。昨年末の「穴あきダム推進」表明はその最たる事である。

長野県は、また、住民の声が反映されない、旧体制のモラルハザード状態に戻っている。山形県政はといえば、どうだろう。コストカッターは解るしかし、肝心の「利権」の構図はそのままといえるのではないか。だからダムなのだ。
 脱ダム宣言は、脱ムダ宣言だ。長期的なスパンでの「地域経済」を考えたとき、また持続可能な地域社会、人口維持を考えたとき、カネでは買うことができない地域資源としての清流環境や生態系を保全することがいかに大事か。それに比べて目先の利権で作られるダムによって、借金の山やコンクリートの山を増やすことがいかに愚かか。という指摘をしていた。特に、ダムなどを補助金目当てでつくったとしても儲かるのは中央のゼネコンとダム利権で肥える政治家であって、地元の利益にはほとんどならない。
田中さんは、よく ダム一件、9割が国の負担でできるというけれど、その費用の7,8割以上は中央のゼネコンの懐にはいる。地元の経済にはほとんど貢献しないのだと指摘していた。
ある研究者は、ダム一件でその総工費の15%が利権をむさぼる政党にはいっていたこともあると指摘していた。この辺りはもっと慎重に調査しなければと思っているのだけれども、そうした、本当の「ムダ」を止めることこそ「脱ダム宣言」だったのだと思っている。
 穴あきダムにごまかされていて、全国の県政、国政がまたモラルハザード状態になろうとしている。

 穴はあっても、ダムはダム! 
 長期的スパンで、流域住民の本当の公益につながる真の治水を叶えよう!


今日は午後、臨時議会の当局ヒアリング など。


脱 脱ダム!?にNO!!!



朝日新聞一面に次の記事
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長野県、脱「脱ダム宣言」へ 田中前知事中止の計画復活
2007年02月08日07時24分

 01年に「脱ダム宣言」を発表した田中康夫・前長野県知事が建設を中止した県営浅川ダム(長野市)について同県は、治水のみを目的とした「穴あきダム」を建設する方針を決めた。村井仁知事が近く正式表明する。国の手厚い補助金がついた公共事業をめぐる激しい対立の舞台だったダム計画の復活で、長野県の「脱ダム宣言」は事実上、撤回されることになる。

 村井知事は昨夏の知事選で「国の補助金活用」を公約に掲げ、田中氏を破って初当選。ダムを造らない県の治水計画について、就任当初から「(計画を認可する)国土交通省はダムの代替案がないと指摘している」と批判していた。

 浅川の下流域は14年度に長野—金沢間で開業予定の北陸新幹線の建設予定地で、以前から地権者らが「治水にはダムが必要」と主張。用地買収の交渉を担当する県としては、早期に合意を取り付ける必要性があった。

 田中前知事は、ダムが環境に与える負荷と、補助金つき公共事業への地方の依存を問題視。「脱ダム宣言」で、県が計画していた11のダム事業のうち8カ所を中止した。中でも浅川ダムは、総事業費400億円のうち周辺道路など200億円分が終わり、中止された8カ所の中で最も工事が進んでいた。このため「脱ダム」の象徴的存在だった。

 02年6月に本体工事の中止を表明した直後、県議会から不信任を受けた田中前知事は、同年9月の出直し選で圧勝。ダムに代わる治水計画の検討を進めた。しかし、国の基準をクリアする案を策定できないまま迎えた昨年8月の知事選で、村井知事に敗れた。

 〈キーワード:穴あきダム〉 通常時は川の流れを遮らないよう、下部に穴が開いている治水専用のダム。増水時にだけ水をためる構造で、利水には使わない。国内で完成したのは島根県の益田川ダムだけ。水が常に流れるため、水質の悪化や土砂の堆積(たいせき)が起きにくく、環境への負荷が少ないとされる。当初計画された浅川ダムは高さ59メートルの堰堤(えんてい)で貯水し、治水と利水の両方を目的としていた。
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やれやれである。
浅川のダムは、最上小国川で計画されている穴開きダムをちょっと大きくしたものを計画しているようだ。NHKのニュースなどでは、昨年視察した、益田川ダムが紹介されていた。その醜い姿。「穴があってもダムはダム」といいたいし、改めて「穴あきダムは環境にやさしい」という根拠、論拠を示せといいたいのだ。

視察にいった際、現場の担当者は「このダムは別に環境にやさしいダムとしてつくったものではない」「環境モニタリングは、規模の関係もあって詳細していない」
などという発言をしていた。それに、益田川は、近隣の高津川沿いに製紙工場を誘致した際に、その廃液を流し込んだ川でその時から漁業権が放棄されているような川である。地元の川漁師たちは「益田川でアユは採れても益田川のアユを食べることはない」と言っていた。穴あきダムの最新型というシロモノも、清流環境につくられたものではなく、環境に与える影響のモニタリングができていない。

結局、清流の生態系にダメージを与えない保証はどこにもないのだ。

 浅川の場合も、「大きめの基本高水水量を設定して、代替案をつくりにくくし、治水専用の穴あきダムを計画推進する」

 こうしたことがまかり通ろうとしている。基本高水偏重主義ではなく、やはり、「最悪の場合でも人命だけは救える治水策。そして川を殺さない 「真の治水」策に転換すべきである。
 なぜなら、これこそが、ダム推進国だった米国もヨーロッパも採用している世界の潮流だからだ。

100年後、200年後、次の世代に何を手渡していくか という軸で、改めて考えるべきだ。コンクリートの寿命100年。撤去改修費用。1994年に開墾局でまさに「脱ダム宣言」をおこない、600ものダムを撤去している米国、ヨーロッパに学ぶべきだ。

 

改革の試み



山形〓10 という 行政改革のイベントに参加.全国都市改善改革実践事例発表会というもの。これは、いわば、福岡市のDNA運動にはじまった、行政の現場の改善の取り組みのコンテスト。施設をいかに市民に利用していただけるか。市民が庁舎に来たときに、迷わず、職員も案内しやすくするにはどうしたらいいか。税の収納率をアップするにはどうしたらいいか。混み合う過酷な条件の火葬場の現場で、苦情をいかに改善するか。様々な現場で、がんばっている全国の自治体職員の皆さんのプレゼンを聞き、とても刺激になった。

 札幌、北上、横浜、富士、名古屋、大阪、尼崎、福岡、山形。制令指定都市や中核市が多いが、人口9万ちょっとの北上市も今回エントリーし、堂々と発表していた。
 それぞれの自治体で「YAAるぞカップ」(尼崎市)などという名前のついた改革改善発表会がおこなわれ、それぞれの取り組みについて、役所職員、市長、市民が見守る会場で発表する。

その後、山形市役所の近くで多くの改革自治体職員の皆さんと意見交換させていただいた。

北上市では、改革プランや行政評価とともに取り組んで、各部署からエントリーしてもらい、15件ぐらいの公開プレゼンからはじまっているのだと聞いた。

 司会者のYAAるぞ吉田さんのコメントに、「津軽三味線を聞いたときと同様に感動して涙した」と真正直に語る三陸地域の町村若手職員もいた。
 
 「お役所仕事」と批判されるような人だけが役場にいるわけではない。問題をきちんととらえ、市民、住民の笑顔をつくるために「やる」人たちは「やっている」のだ。

 鶴岡でも中にはそうした意識をもっている職員がいることを信じたい。要はそういう意志を活かすことができるしくみがあるかということだろう。

 改善改革実践事例発表会。人口14万の鶴岡市で、それも藤沢周平スピリットがあるところでやれないわけはない。鶴岡市から参加していた8名の有志たちの武士の一分に期待する。声援を送りたい。