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風力発電で原発40基分の発電可能 環境省試算 


風力発電で原発40基分の発電可能 環境省試算
2011年4月22日5時0分

朝日新聞 web より

 環境省は21日、国内で自然エネルギーを導入した場合にどの程度の発電量が見込めるか、試算した結果を発表した。風力発電を普及できる余地が最も大きく、低い稼働率を考慮しても、最大で原発40基分の発電量が見込める結果となった。風の強い東北地方では、原発3〜11基分が風力でまかなえる計算だ。

 同省は震災復興にあたり、風力発電を含めた自然エネルギーの導入を提案していく方針だ。

 今回の試算は、理論上可能な最大導入量から、土地利用や技術上の制約を差し引き、さらに事業として採算性を確保できることを条件に加えた。

 試算によると、固定価格買い取り制度など震災前に政府が決めていた普及策だけでも、風力なら日本全体で約2400万〜1億4千万キロワット分を導入できる。風が吹いているときだけ発電するため、稼働率を24%と仮定。それでも出力100万キロワットで稼働率85%と仮定した場合の原発約7〜40基分に相当する。

 ただし東北など電力需要を上回る発電量が期待できる地域がある一方で、電力会社間の送電能力には現状では限界がある。試算どおりに導入するのは短期的には難しいとみられている。

 家庭以外の公共施設や耕作放棄地などを利用する太陽光発電や、用水路などを活用する小規模の水力発電についても検討したが、多くの導入量は見込めなかった。これらを普及させるには、さらに技術開発を促すなど追加的な政策が必要だという。

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アースデイにちなんでがんばりましたね。朝日新聞。
風の強い東北地方では、原発3〜11基分が風力でまかなえる。
詳細を調査したいと思います。

市民の勝利 12520名の責任



2011.4.10 山形県議会議員選挙結果 
鶴岡からはじまる新しい政治。鶴岡市民の勝利!

自粛ムードの中、正直低投票率に心配しましたが、12520名の鶴岡市民の皆様のご支持を頂き、鶴岡市区、二位という快挙! で当選いたしました。

結果 

志田 英紀
60
自由民主党・現
12997票

草島 進一
46
無所属・新
  12520票

阿部 信矢
64
自由民主党・現
12300票
菅原 元 
60
自由民主党・現
  10133票

阿部 昇司
60
民主党・現
  9600票

笹山 一夫
68
日本共産党・現
8059票
東北の真の復興のためにも、又、人口減少、超高齢社会に突入する山形県、鶴岡の持続可能な発展のためにも、新しい発想で新しい希望の社会のしくみづくりをおこなう新しい政治に全力を尽くす。絶望や悲しみを希望に変えることこそ政治。 こんな時こそ政治が元気の源。
  そのような訴えにご賛同いただき、日々、最善を尽くして下さった、最高のスタッフのみんなをはじめ、諸先輩方、同級生、友人、仲間、今般の被災地に一緒に向かった仲間達、企業の皆様などなど、本当に多くの市民の皆様から支えられての手作りで挑んだ選挙戦でした。

山形県では初の全くしがらみのない無所属市民派、まさに、市民のみんなでつくる、新しい政治の勝利です。公職選挙法の関係で、感謝の言葉やお礼を申し上げることができず、大変申し訳ありませんが、これから、山形県議会議員として、命がけで日々、しっかりと仕事をさせていただきます、どうぞこれからもご支援の程、また、ご指導、ご鞭撻の程、何卒よろしくお願い申し上げます。
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石巻救援活動報告第3報


3月20日 午前6時からの災害対策本部へ 避難者数 などを確認。午前7時15分 NGOベース打ち合わせ

3月1日  地下水調査報告会「恵みの水を考える」を開催。


本日は112×三川橋のつじ立ちからスタート 朝日地域方面若干。さきほど八文字屋前での夕刻つじ説法を終えてもどってきたところ。

まずはお知らせです。3月1日に、地下水調査報告会をおこないます。

以前、このブログでもお伝えした鶴岡の地下水調査。最新のシミュレーション技術を使って、鶴岡の地下水源の実態を再確認する調査です。このたび卒論研究がまとまり、鶴岡市内で以下、調査の報告会をおこなうことととなりました。鶴岡の地下水源の実態を知ることができる貴重な機会です。ぜひ皆さんご参集ください。


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恵みの水を考える。
「鶴岡の地下水調査報告会」
〜福島大学 柴崎研究室・調査研究発表〜

日時:2011年  3月1日(火) 午後6時30分〜
会場:鶴岡市保健福祉センター にこ・ふる 3F大会議室

主催:環境NGOウォーターワッチ・ネットワーク 



鶴岡、赤川扇状地の地下水資源は、私達が水道水源で使ってきた貴重な水源です。 昭和53年から55年まで地下水研究の権威、柴崎達雄先生が調査をおこない、豊富で良質な地下水であることを実証しました。 そのデータを受けてこの1年、福島大学の柴崎直明研究室が調査に動いてくださいました。研究室の間澤さんが卒業論文研究でほぼ毎月福島から通い調査に取り組みました。この度、1年の調査結果の発表会をおこなって頂くことになりました。今年、水道水の水源が、地下水源からダム水に切り替わって10年目になりますが、私達の恵みの地下水の状況について知ることができる、貴重な報告会です。是非ご参集くださいませ。


うつ病100万人。認知行動療法の普及を。


NHKクローズアップ現代での特集。興味深く見た。認知行動療法。ストレス社会によりウツ病患者が100万人を超えているといわれている。その解決策として、これまではとにかく薬に依るところが大きかった。薬も進化していると聞く。しかし、薬依存が強すぎる傾向があると良く聞いていた。それに薬物療法だと44%と再発率も高いとのこと。これに対して、認知行動療法をあわせた場合は27%。対処療法の薬物療法ではなく、カウンセリングなどにより、悩みの根本に向き合い、悩みにしばられている状態から、それを解きほぐし、根本の悩みを解決していく、認知行動療法。去年から、健康保険の対象になっているそうだ。しかし、この認知行動療法をおこなっている医療機関は2.1%しかないのだそうだ。普及していない問題の一つが、診療報酬の問題。医療機関が経営的になりたたなくなる点数にしかなっていない。とのこと。また、もう一つが、カウンセリングができる精神科医を育ててこなかった。と言うこと。現在、臨床心理士は2万人いる。しかし、医師ではないので診療報酬が受けられず、ほぼ非常勤で、300万円以下の年収の方が3割とのこと。
山形県内、こうした療法を受診できるところはどのぐらいあるのだろう。ネットで調べても米沢で一件しかひっかからなかった。公的な精神病院などではどれだけ取り組まれているのか。
  日本の精神医療については、米国、英国などと大きく差があると聞いている。こうしたカウンセリング重視の精神医療をしっかりと広げていかねばならないと思う。

認知行動療法による、ウツ対策はまさに年に3万人以上という自殺対策そのものだ。

美しいまちとは何かーーー再考。


以前 書いたモノですが。まちづくり、政治の考え方の一面をご紹介します。

この絵は、私の祖父である加賀山綱太郎1974年、11月に描かれたものです。祖父はこの8月に94才で永眠しました。この絵は祖父の家の奥にずっと静かにそして大切に飾ってあったものです。上畑町の二階のアトリエからいつも眺めることができる月山。いつも街を見守っている月山と、それに呼応する鶴岡の町並み。ああそうか、私たちはいつも月山に抱かれながら、いつも見守っていただきながら暮らしているのだ。ということを改めて感じる。鶴岡に住んでいることを誇りに感じる。この絵を見ていると自然とそんな気持ちになります。ま、少し真ん中のビルが気になりますが。

美しいまちとは何でしょう。美しいまちづくりとは何でしょう。私は、このところずっと問いかけられている様な気がします。こギレイなコンクリートの歩道でしょうか。スクエアなビルの空間でしょうか。月のイメージを細工したダムでしょうか。雑草といって灌木や野草をきれいさっぱり刈ってから新しく洋芝をはった土手でしょうか。

私は、98年、米国、ベイエリアのNPOへのインターンの際のフォーラムでご一緒した、ピーターバーグ(planetdrum )の生命地域主義、バイオリージョナリズムということを今一度かみしめています。この考え方は、先日鶴岡にもお越しになった、辻信一さんの著書、「スローイズビューティフル」にも記されています。

「私たちは皆どこかの土地に住んでいる。当たり前のことである。けれどここにまた神秘的できわめて重要なことが隠されている。それは、私たちが生活してるこの場が生きているということだ。これを生命地域と呼ぼう。」—つまり地域とは、単に我々人間が生きていくための場所ではなく「生きている場所」、そして「固有の土壌や地形、水系や気候、動植物を始め多くの自然の特徴を備えた独自性をもつ生命の場である」と。人間とは、そうした「生命の場」の中に住み込む共同体の一構成員であり、本来、この場から切り離されて人間はありえない———-

つまり、生命地域主義は「住み直し」を唱える。つまりもう一度地域との、場所との間に有機的で暖かみのある関係を取り戻すために、そこに「住む」ことを学び直そう、というのだ。———「スローイズビューティフル」

祖父は、真摯に庄内の様々な美しい瞬間を探し求め、それを見つけては絵に落とし込んでいました。月山の絵にも摩耶山の絵にも赤川にも、自然からの産物であるひらめやカレイ、魚たちの絵にも。その何かしっとりしたその絵の中には、ゆったりとしたそうした生命地域主義ともいえる一種の哲学が流れていたのではないかと思います。

祖父は、病床につくまでのほぼ92年間はずっと絵を描き続け、その絵には時には斬新なタッチや色彩が加わり、冒険があったりとまさに最後までその絵は進化をし続けていたのでした。そして「絵は面白い」と満面の笑顔で絵筆を握っていた。あの姿を見ているだけで何か幸せを感じてしまう、こうした営み自体が、まさに美しい鶴岡の風景そのものだったのかもしれないと感じています。

祖父は、ある日、荒沢ダムのダム湖に連れて行かれて、「こんなところで絶対書けない。気持ち悪い」といって戻ってきたということをボクに伝えてくれました。また東京に行く度に、「水が飲めない」と言って「鶴岡の水はうまいもののう」と言っていました。

月山から流れる赤川、その扇状地に貯えられた地下水は、この山と私たちをつなぐ、貴重な恵みです。又この水こそ、「住み直す」人たちのための大切な要素です。その恵みを私は次の世代にもしっかりと伝えたい。これは単に水道事業の問題だけではなくて、福祉や生活そのもののまさにアメニティにつながる、ここに生きる人のアイデンティティにもつながっていくことだと信じていたからです。

水道水が切り替わって、「違う町に引っ越してきたみたいだ」とアンケートにお書きいただいた方がいた。ショックでした。月山は、あそこに見えるんだけれど、私たちは、呼応する大きなパイプを一つ失ってしまったのかもしれないと思うと、本当に残念ですし、こうした声に耳を傾けない行政や政治に憤りを感じるのです。

今、ボクの再三の指摘にも懲りずに、今まで地下水をくみ上げてきた井戸が潰されようとしています。なんのためでしょう。イロイロ理由をつけているようですが、ダムをつくったメンツだけでそれをやろうとしているのでしょうか。きわめて醜い話です。

一本5千万円で掘った井戸。井戸の敷地所有者の方々も田圃の事情がかわり、戻してもらっても田圃や畑にする人はほとんどいないと言われているのに、井戸を完全に復旧できないように埋め戻してしまう。科学的な調査も無視してこれがおこなわれようとしているところに、私は、きわめて矛盾と怒りを感じています。

もっと私たち政治家は耳を傾けなくてはいけないものがある。カネモチの声ではなくて、権力者の声ではなくて、そこにこの美しいまちが好きで暮らしているたくさんの小さき声に、声を出したくても出せなくている声に、そして言葉をもっていないが、そこにあることでこの地域を豊かにしてくれている多くの自然界の産物たちに。

あの牛渡川のようなどこまでも澄んだ川面のような、

美しい町をつくりたい。美しい鶴岡を、美しい庄内を、美しい山形を。

私利私欲ではなく、すべての言動に不当な圧力が加わることなく、排除もされない、「物言えば唇寒し」ではない、美しいまちへ。

つくりかえていきましょう。みんなで。官僚よりも、国の役人よりも、国会議員よりも、豊かな感性をもち、自由なアイデアをもち、哲学をもち、歩んでいる皆さんの力で。

みんなの心の中に休んでいる、少しだけの政治力を発揮したら、この町はすぐに美しくなる。私はそう思います。

草島は、みなさんとともに「美しい鶴岡」づくりに励んでいきたいと思います。

そのためには、とにかく改革を進めなくてはなりません。いまのようなナマヌルの行政体質では、完全に時代から取り残されます。

どうか、今後ともご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

ホンネとタテマエ


寒い日が続きますね 。今日は八文字屋前。路面は凍結。今日も車の中から大きく手を振って下さった方がいた。
エネルギーが飛んでくるのがわかった。途中太陽の光が差し込んできた 。結局一日、地吹雪が吹き荒れていた。

6時ごろだったか。一本の電話。最上小国川の某旅館の方より。先日県との話し合いの件などなどについて諸々伺うことができた。そして、一言「県の役人の連中も本質的には、わかっているんだろうけど、タテマエでしか話さないんだよね。本心がどこにあるのかはわからない。と。  どんな風に治水をおこなうか、なんていうと、はなから彼らの中では答えがきまっているんだ。だから、会議を開いても一方的に話しをまとめていって結局ダムということになる。これが常套手段。住民の参加は、一種の「手続き」に過ぎないから 、会議をただやる事に意義があって、その中で誰が何を言おうと、基本的な考えは変わることはない。というものなのだ。
どうも山形県の今回の「検証」は、全国で一番速かったかと思う。言い方をかえれば、それほど形式的に、手早く「手続き」を踏んだといったらいいかもしれない。
ところで、その某旅館の方にいわれたのが、「草島君はとことんホンネだからなあ」ということ。
現実の政治はホンネよりもタテマエが多いのだ。と。 それを聞いていて「ハッ」とした。ここが僕の存在意義なのかも。とも思ったのだ。
 たとえば、鶴岡の水の事だって、切り替え以降、明らかに「不味」くなっているのに、ほとんどの議員は、当たり障りのないことを言って、政治が引き起こした問題を問題としないようにふるまう。それを議場で「不味い」と言った僕はなんだかんだと問題視されて、懲罰動議となった。 そのときのことを思い起こせば、、「そうしたことを言及することで、県に迷惑がかかる。だから品位が、、、;といわれた。

ダムはともすれば数十年、少なくとも100年で巨大な産業廃棄物になる。
これは国際的な真実だ。

ダムの水が地下水由来の水道水よりマズイのも、そして健康にも悪い事は国際的な真実だ。
(スウェーデンの水道事業者は、「塩素いれると健康に悪いから、可能な限り塩素はいれない」と言っていた。)

ホンネで議論しないと どんどん、暮らしの現場と政治がズレてくる。

もうウソをついている場合ではない。タテマエでやり過ごせる時代ではない。
問題には真正面に立ち向かい、少しでも解決策を導き出す。
当たり障りのない事をやっていればいいわけではない。
それが政治の仕事なのだと僕は思うのだ。

真実をホンネで議論する。当たり前の事が当たり前でないことになっていまいか。


「地下水」問題の記事


気になる「水」の記事が。

まさに。地下水を守る法律がない今の問題をとらえた記事。
記事の中では山形大学の付属病院について記載があるが、
鶴岡市周辺の病院でも同様の問題が発生している。
こうした問題に応え、法整備、もしくは条例整備が急務だ。
地下水については、基本的に情報が開示されておらず、
地下水の構造がどうなっているのか、また水収支がどうなっているのか。
基本的には市民のほとんどが知らないままだ。
あるところで大量取水すれば、周辺の水を引き込む。つまり全体の地下水はつながっていると考えて
いい。そうした構造を明らかにし、その地域全体でどれだけ取水可能なのか。であれば、一カ所でくみ上げていい水量はどのくらいまでなのか。水収支を計算して、収支がバランスするように使っていかなければならないのだ。地下水は石油と違って、使えばなくなるというものではない。ただし、涵養される水といかにバランスして使うかが重要なのだ。以前にもお知らせしたが、現在、福島大学柴崎研究室で鶴岡の井戸、地下水の状態を調査中。この柴崎先生は2代にわたって、日本の地下水の水収支専門の権威であられる。
水道水源として見放してから、鶴岡の水源周辺は秩序が乱れてしまっているといっていい。果てが水源地周辺部の砂利採取だ。 地下の水が行き来する砂利層から砂利をとって粘土質の土砂で埋める。そうすると従来の水の道がかわってしまう。そして、昔はよくあったようだが、埋め戻す際に産廃だとか得体の知れぬものを埋めてしまう危険性もある。以前は、櫛引地域一帯、そして鶴岡も水源地隣接地域一帯を砂利採取の自主規制を促していた。ところが、特に一昨年からこうした砂利採取がどんどん進んでいるのだ。

こうした地下水をめぐる問題、そして水道の問題。日本の水資源をめぐる議論も今、
発想の転換としくみの転換の時代なのだと感じるのだ。

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地下水人気、頭抱える自治体 病院や企業、次々乗り換え

朝日新聞 2011年1月23日11時10分

 地下水をくみあげて水道に利用する病院や企業などが、ここ数年、急増している。
災害時の断水への備えになるとともに、コストダウンにもつながるからだ。一方で、
自治体の水道事業は大きな減収となり、影響は深刻だ。

■ろか技術向上で「専用水道」
 「断水しても診療に必要な水を確保でき、地域住民も利用できる。水道料金の節約
にもなり、『一石三鳥』」。神戸大医学部付属病院(神戸市中央区)の担当者は言
う。新年度から地下水を導入し、年間水道使用量の6割程度を切り替える。年間20
0万〜300万円ほどの削減になる見込みだ。国立大学法人の付属病院では、東京
大、大分大、山形大などが導入し、三重大も今春切り替える。

 ホテルオークラ神戸(同)は2003年、地下約200メートルまで掘り下げた地
下水プラントを約2億円で設置した。使用水量の約8割をまかない、年間約8千万円
だった水道料金の約4割を節減した。「経済性に加え、災害時の備えという付加価値
がある」と担当者。プラントを受注した東洋アクアテック(神奈川県相模原市)によ
ると、施設は震度6強に耐えられ、災害時、地域住民に直接給水できるバルブも備え
る。

 地下水の専用水道は、水道法の水質基準を満たして保健所に給水開始を届け出れば
利用できる。地下水利用が急増している背景には、不純物をとりのぞく「膜濾過(ろ
か)」技術の向上があるという。

 厚生労働省によると、公共水道とは別に、膜濾過による地下水の「専用水道」を導
入した施設は、04年の283カ所から08年は933カ所と4年で3.3倍に増え
た。

 日本水道協会が08年に実施したアンケートでは、03年度以降に地下水に切り替
えた大口利用者(回答676施設)の内訳は、病院(33.3%)、販売業(15.
4%)、ホテル・旅館(15.1%)の順に多かった。

■料金割引や利用規制で対抗
 地下水の専用水道の増加は、公共水道を運営する自治体にとって大きな打撃だ。大
阪市では2010年度までに、病院など30施設が公共水道に加えて地下水の専用水
道を併設したため、約7億円の減収となった。神戸市でも09年度までに少なくとも
20施設が導入し、年間約4億5千万円の減収となった。

 ただ、公共水道の料金制度にも課題はある。水道事業者の約3分の2は、使用量が
多いほど単価が高くなる料金制度。使用量が増えるとダム建設などの負担が生じるた
め、利用を抑制させる狙いだ。

 こうした料金制度がもとで大口利用者に逃げられないよう、割引制度を導入する自
治体もある。佐賀市や京都府長岡京市、前橋市は、一定水量までは使用料に応じて単
価が高くなるが、それを超えると単価が安くなっていく仕組みに変えた。滋賀県草津
市は03年に条例を改正して料金制度を変えるとともに、大口利用者が地下水を導入
しようとする場合に市長が中止を指導できるようにもした。

 環境省によると、地下水は土地の所有権に属する「私水」との位置づけだ。ただ、
1件あたりのくみあげ水量が少なくても、件数が増えれば地盤沈下などの影響が出る
可能性も指摘されている。東京都は地下水利用について、工業用水法など国の規制よ
り厳しい規制を条例で定め、地盤沈下に対応してきた。

 昨年2月に発足した超党派の国会議員連盟は、地下水を「公共水」と位置づける
「水循環基本法」の原案を昨年10月にまとめた。今後、法案の上程を目指すとい
う。

 神戸市では昨年3月、学識者らの審議会が「地下水水道の設置者に適正な負担を求
めることが必要」との答申をまとめた。だが、対応はこれからだ。市水道局の担当者
は「公共水道を使うか使わないかは利用者の自由。法律の規制がないのに、収益が下
がるから地下水を使うのをやめてくれとは言えない」と話す。(日比野容子)

 〈地下水の専用水道〉水道法では、101人以上の居住に必要な水を供給するか、
1日の最大給水量が20トンを超える自家用の水道を、自治体による公共水道と区別
して「専用水道」と定める。地下水だけでなく、公共水道を大型の受水槽にためる施
設も含まれ、08年時点で全国に7957カ所ある。地下水の不純物を取り除くに
は、沈殿させて濾過する方法もあるが、近年は膜を通し

八文字屋前 117 神戸から16年


阪神淡路大震災より16年
今日で阪神淡路大震災から16年。
5時46分。事務所の黒板に1.17と書き、ろうそくに火をともした。
6434人の犠牲。約10万4900棟全壊、約14万4000棟半壊。
16年前。行かなくては。との思いに駆られ、仕事に手がつかず、会社の派遣団の一人として西宮に20日、神戸に23日にはいる。「一体僕に何ができるのか」と不安がよぎっていたが、「とにかく行動!」と、御影公会堂での炊きだしを手伝う。炊きだしをする目の前で涙をこぼしながら「ありがとう」と言って下さるおじいさん、おばあさん。
そのときに自分の中で何かがはじけたような気がしている。
3日のつもりで行った神戸だったが、とても立ち去ることができず。会社を休職して3日を一週間、二週間とのばして活動。ついには会社を辞めて神戸元気村の副代表として活動した。
   はじめの二ヶ月は、現地のニーズを探りながら被災地の中と外を結んで炊きだし、温泉への脱出作戦。全国の音楽家に声をかけて被災地での復興支援ライブ、等々、二ヶ月間で30ぐらいのプログラムをつくって活動。その間、ほぼ毎日300人ぐらいの人と握手を交わし、次の行動を考え、次々と実行していった。
暮らしはテント生活、不眠不休でも全然平気、それまで経験したことのない「太い今」の連続を踏みしめている自分がいた。

神戸での3年間の内、ほぼ二年半費やしたのが 、仮設住宅にいらっしゃる高齢者の支援だった。コミュニティをばらばらにして仮設住宅に高齢者や身体の不自由な方を優先的 にできあがった仮設住宅からどんどんいれていったために、それまでの暮らしの絆を絶たれたお年寄りが孤立した。会話もできなくなって、ぼーっとするようになった。
そしてしまいには孤独死で発見されていた。
 そうした問題に向けて僕らは、緊急通報の装置と独自のお話用のデータを組み合わせて「ベルボックス」というしくみをつくり、お一人暮らしの方々がさみしいと思ったときにボタンを押していただき、それにコンピューター上のデータベースを見ながらボランティアが対応する。そんな仕組みや、全国からお米を集め、手紙いりで一人暮らしのお年寄りに届ける。「3ライス神戸」という支援をおこなっていた。
  今思えば、内と内、内と外、絆を再生させるプロジェクトだった。

仮設住宅の高齢化率は、当時31%だった。今、山形県の高齢化率は22.7%。
当時仮設住宅の状況は 今後、山形でも迎える超高齢社会のモデルともいえる。’

当時のプロジェクトから学び直すことも必要かと感じている。

1.17、今日、更に、私自身問い詰められる。6434人の犠牲からの教訓を今、どれだけ活かせているのか。「ボランティア元年」という文化を生み出した行動を、今、どれだけ社会でかたちにすることができているか。

改めて、原点に返って、がれきの中で、0から1のしくみをつくり、希望をつくる。あの時と全く同じ気持ちで、僕は、政治に取り組んでいきたい。










鶴岡より神戸を思う 希望の灯



5時46分 黙祷 鶴岡solaiより