持続可能な鶴岡ブログ

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10.20鶴岡の宝が失われた日 。鶴岡水道 水源切り替えから九年。住民投票運動から十年。


10月20日。2001年の10月20日、この日は、鶴岡水道が、地下水100%の水道から、ダム水に切り替えられた日。2000年の10月には、私たちは、多くの市民の皆さんと一緒に住民投票の活動で、その切り替えの是非を問おうとしていました。今、改めてこの月山ダムと広域水道事業について振り返り、今後を考えていかねばならないと考えます。
   蛇口の向こう側の社会的構造の問題点を改めて問う必要があると思います。


2001年の切り替え直後から、僕は、1週間に一回のペースでメルマガを発行し、水道事情や市政の問題について市民の皆さんに訴え続けていました。当時を振り返り、この9年間を再考したいと思います。
なお、この問題について取り上げられた特集もご覧下さい。

 http://www.youtube.com/watch?v=q9tQB2Umias

2001年10月20日、草島メルマガより
「本日、水道水源切り替えに際して」

さきほど、午前零時、鶴岡の配水池に月山ダムからの水が流れ込んできているようです。10月19日の午前10時30分。市長はじめ、周辺市町村の町長などが集まって「通水式」をおこなっていました。明日の朝刊には、この模様が新聞紙上をにぎわすことでしょう。私は、この最後の日を、朝7時半より八文字屋前で街頭だち。そして「くじら号」で街宣。昼12時30分には役所前でハンドマイク抗議。そして一度三川町でおこなわれた「合併問題」のセミナーにいきそして再度午後7時半まで街宣をしました。マイクをにぎって訴えていると、道すがら「反対反対!」といって手をあげてくださる八百屋のご主人や、何人かの方に「がんばれよ」とか声をかけていただきました。そうしたお顔を拝見するたびに、この切り替えに至ってしまう不甲斐なさ、力のいたなさに無念を感じずにはいられませんでした。「通信」にも書きましたが、この水の切り替えを思うとき、私は、決して鶴岡10万市民がだれも望んでいないことであると信じています。そしてすぐ未来に、料金の面でも質の面でも悪影響を及ぼしてくることが誰でもわかっていると感じています。
 
今日、三川町の合併問題のセミナーで配布された資料で、まず、人口減少の時代が強調されていました。今後10年、20年の見通しでは確実に人口が減っていく。これは、この水道問題で、99年6月議会で私もグラフを提示しながら指摘をしています。これまでは右肩上がりでずっと進んでいた。でも今、厚生労働省人口問題研究所で、2007年からは減少に転じ、なんと100年間で半分に減るだろうというような推計さえもでています。ということで、市町村合併もそうした減少時代を見越した政策であるわけですが、果たして水道事業はどうでしょう。まさに右肩上がりの思考のもとで組み立てられた「水需要予測」を踏襲したものです。今、ただでもここ5年間、鶴岡の水需要が減り続けている。これは節水が影響しています。今鶴岡の人口は、停滞を続けています。当分こんな調子かもしれません。でも、これからぐんぐん伸びるということは先ず予期されない。ということは、今契約をしている、過大すぎる7万トンもの水が使えない。結局今回の契約は、誰も使えないような想定の水を「安定給水」の名のもとに契約してしまっているので、必ずどこかで大幅な見直しが迫られることになるでしょう。
 それから、なぜ、1万トンしか地下水が使えないような契約になってしまったかは甚だ今も疑問が残るところです。昭和55年に全国的にも先駆的な地下水調査がおこなわれています。その時の主任教授でいらっしゃる柴崎先生は、「水源として5万2千700トンは十分にくみつづけることができる。調査した一部だけでも25万トンもの持続的に補給できる量(持続的補給量)がある」としています。なんでそれが、「枯渇傾向」とか「地下水不足」とかになってしまうのか。ということです。いくらこの点を指摘しても、何一つ根拠になるデータ、資料をみせずに、そして、調査ひとつせず、勝手に推測をして「足りない足りない」と主張するばかりでした。
 ま、このような「おかしな点」は多々ある事業です。今、ホームページは整理不足ですが、こうした点についてもんちょっときちんと整理をしてしっかりと明らかにしていきたいと思います。
 
 さて、今日の零時、ダム水が通水されました。ただ、今、鶴岡の配水池(金峰山の麓のタンク)には、2万8千トンの水がたまっていますので、市民のみなさんが水を使う朝から半日ぐらいで、ダム水へ入れ替わるのだと思います。だから朝のうちは、まだ今までの地下水100%に近い水を飲むことができるかと思います。影響がでてくるのは昼ぐらいからだと推定しています。さて、どんな影響がでてくるか。パドルでもお願いをしましたが、ぜひ、皆さんの率直な声をお寄せください。
実は、今朝、すでに「朝日村は今日から水がかわっているみたい。顔を洗った感じが全然違う。いつもはしっとり感があるのに、何か都会の水で洗っている感じ。」というような声が寄せられています。朝日村は浄水場がすぐで、割とダイレクトに供給される傾向と思うので、もう切り替えが進んでいるのかもしれません。朝日村も清浄な湧水を使っていたにもかかわらず、2年前におこった「クリプトスポリジウム」騒動で、大部分が広域水道に参加することになっています。

 今日、昼ご飯を大山の麦きりの店「寝覚めや」さんで食べました。いつも元気のいいお母さんは、何か曇りがちの顔で今日の切り替えをすごく心配なさっていました。特に「たれ」などの調合で水が命と聞いています。大丈夫なのでしょうか。

 しかし、なぜ、市民の多くが望んでいないことをこんな風に断行されないといけないのか。市議がいくらわーわー言っても全然耳を傾けようとしなかった、そして全国放映になっても、新聞で全国版でいくら問題が指摘されても全く動じなかったこの鶴岡市の政治姿勢は、今回の切り替えの断行でますます全国の市民の不信を買うことになるでしょう。ま、このダム事業の構造が、政官財癒着、巨大利権構造の権化であり、利権や保身等々がたくさん絡んでいる事業といわれていますからメンツにかけて云々というのはよくわかります。でもそれをこの時代の常識にして、市民の宝を奪ってしまってはいけない。もう賢明なる市民の皆さんはこの政治のねじれ現象にきづきはじめている。と思います。

今日、合併を考えるセミナーの講演会の中で収穫だったのは2つのキーワードをいただいたことです。ひとつは、「今までは行あっても政治がない。それが中央集権の時代の地方自治体の実態だった。考えな

生物多様性ーブナの森のムッレ体験教室 大成功。


朝日地区 サンチュアパーク 内のブナの森で開催のブナの森でのムッレ体験教室。

防災ー大山、山の手地区での1日避難所体験プログラム 


防災ー大山、山の手地区での1日避難所体験プログラム に講師の一人として参加。
   
 

生物多様性ー生物多様性オフセット論。


本日は午前中大泉地区での市の総合防災訓練の災害ボランティアのブース。その後、宮下和男さんの講演会に。残念ながら若干しか聞けなかったが「弁当の日」の取り組み、なかなか興味深かった。
   さて、名古屋のCOP10 生物多様性国際会議がはじまった。NHKでも特番が組まれ、昨年来、東北大で諸々学ばせて頂いてる中静先生や田中章先生が登場していた。田中先生が言及されたミチゲーション、生物多様性オフセットは、米国、EU諸国先進諸国、途上国あわせて30カ国以上で制度として採用されいている。ある地域を開発をする際には、その開発によって破壊される生態系を近隣に回復しなければいけないという考え方だ。それができる場所とできない場所があるということ、安易に人間が「回復した」と思ってもそうでない場合のほうが多い。など否定的な声もある。しかしながら、実際に水辺環境などの生態系を回復させるのは相当大変なコストがかかる。基本的には開発者側に、開発して破壊する分の生態系を再生することがいかに大変なコストをともなうことなのかということを考えさせる結果となり、結果的には「開発抑制」につながっていると先生はおっしゃっていた。  
    土建立国と揶揄されながらも全国総合開発計画でとにかく開発を進めてきた我が国では、特に自然生態系の価値をほとんど政策のテーブルの上で議論してこなかった。ダム開発のコストといったとき、そのコスト計算はコンクリートの建設コストと立ち退く住民への補償、漁協への補償のコストは計算するが、その開発行為により、どれだけの価値のある生態系を破壊することになるのか。ということを考えずに開発が推し進められてきた。その結果として、次々と貴重な生態系、多様な生物多様性を失ってきたのがこの国だったといえる。
  これ以上の生物資本、自然資本を失うことのないように、ミチゲーションや生物多様性オフセットを制度化することは実際に必要なことだと思う。もちろん、希少生物が生息するHOTSPOTは、開発区域から除外する、ことは踏まえた上で。
   
    

CPR 保全、保護(維持)、回復の定義ーデビッドブラウアー氏の講演録より


生物多様性の国際会議がはじまりましたが、
Conservation 保全   
Preservation 保護
Restore 回復
の定義をおさらいしておきたいと思います。

デビッドブラウアー 1998 ブループラネット賞受賞演説より。
http://www.af-info.or.jp/blueplanet/list.html


地球のためのCPR―「修復型経済」への行動原則

私たちがやっと思いついた質問の一つには、例えばこういうものがあります。「地球に害をなすのでなく、
益となるような経済をどうやってデザインするか」。私は何年もの間、アメリカのあちこちで、地球のため
になるような活動を1年間でいいからやってください、「地球のためにCPRの1年を!」と聴衆にお願いし
てきました。CPR とは普通、“心肺蘇生措置(Cardio-Pulmonary Resuscitation)”の意味で、患者の心臓や肺が停止したとき蘇生させる救命方法です。私の場合、患者はほかならぬ地球です。私の言うCPR とは、保
全(conservation)、維持(preservation)、修復(restoration)によって、患者を蘇生させることです。どの講演会でも、聴衆は私の考え方に賛成しましたが、大半の人は、地球のためのCPR を実行していません。彼
らは単に仕事をしているだけです。しかし、もし経済のあり方が“修復型経済”になれば、ビジネスを行
う過程の中で、地球のためのCPR が起こってくるはずです。

CPR のC は、保全(Conservation)です。私たちは、できるだけ少ない資源から現在より格段に高い生産
性をあげる必要があります。日本は省エネルギーの世界的リーダーです。エネルギー効率はアメリカの2
倍に達しています。もし日米両国が協力すれば、もっと効果を上げることができましょう。アメリカの建
築家ウイリアム・マクドナフは、自然のシステムにおいては「廃棄物は食物である(waste equals food)」と
言っています。つまり廃棄物という概念は存在しないのです。先見の明のある会社なら、廃棄物が資源に

なり得た、つまり産業プロセスにとって原料―食物になり得たのに、それを埋め立てたり燃やしたりして
処分したことは、“廃棄物をムダにしてきたことだ”と分かっているはずです。公害は、非効率の別称です。
お金を払って原料を買い、そしてそれを捨てているのです。有機系廃棄物なら、土や家畜飼料として売る
ことができるでしょう。無機物質は、生産のプロセスに再び環流して原材料にする、いわば閉じた回路に
置くことができます。食物連鎖に生産的に入っていく、つまり自然または工場に再び戻って行くような製
品のデザインの仕方や原料の使い方を工夫することによって、利益のチャンスも生まれてくるでしょう。あ
るスイスの繊維メーカーが、ウイリアム・マクドナフの助言によって有害な化学品を一切使わない製造法
に変えて、工場廃水を清浄にしたため、地域の公害査察官が驚いたと言う話もあります。この会社の次の
プロジェクトは、製造用水を工場の外部から取水もしなければ外部へ排水もしない、完全に閉じた回路で
使用する方式だと言うことです。

CPR のP は、維持(Preservation)です。もし私たちが自然界からデザインの知恵や生態系のサービスを
引き出したいのなら、生態系をそのまま維持しなければなりません。自然のままの生態系が私たちに与え
てくれるものは、世界中で最も優れた、コストのかからない水質浄化であり、あるいは洪水制御、虫害制
御、穀物受粉、気候制御、土壌造成、貯水であり、その他の多くのサービスです。ニューヨーク市では最
近、最もコストの安い浄水方法は、市民の飲料水の源となっているアディロンダック山地の水源流域を買
い取り、維持することだと言う方針を決めました。アメリカの他の多くの都市はいまや、水を清浄にする
ために生態系を維持する政策をとるようになってきました。その方が、水処理施設を建設するより何百万
ドルも安くつくからです。対照的な例が、タイで起こりました。タイでは森林伐採によって河川が汚染さ
れ、首都バンコクは地下水に過度に頼らざるを得なくなりました。その結果、バンコクは地盤沈下し始め、
今では海面よりも低くなりつつあります。
もし私たちが自然から学ぶのがあまりにも遅すぎた場合、いざ自然に聞きたいと思ったときには、解答
を与えてくれる自然の一部はすでに失われているかも知れません。例を挙げましょう。私たちが「人間は
がんなどの病気で死ぬのに、サメの多くの仲間は、なぜがんにならず大半の感染症にもかからないのだろ
うか」と問い始めたのは、つい最近のことです。ある医者がこの疑問を提起し、その結果、ある種の小型
サメに新種の強力な抗生物質を発見したのです。しかし乱獲によって、サメは世界中で数が減っていまし
た。ときにはあのトレードマークのヒレを採るためだけに殺されているのです。世界に内蔵される貴重な
情報は、遺伝子と種の多様性という“銀行”の中に保存されていますが、世界中で毎日40 から100 の種が
絶滅しつつある今、私たち自身が破産してしまうのも間もないことでしょう。


R は修復(Restoration)です。修復作業は利益の出る仕事のはずです。歯医者や医者に尋ねてみればお分
かりになるでしょう。もっと多くの人が地球を診る医者として、地球という身体を治療し、十分な診療代
を受け取るようにならなければいけません。修復型ビジネスは、単に持続可能性、つまり“害を与えない
こと”に留まらず、私たちが受け継いだものよりもっと多くの自然の美しさと資源を残すことによって、未
来の世代に大きな贈り物をすることになるのです。そのように意義のある仕事は、地球修復の作業に従事
する人々の精神を高揚させることにもなるでしょう。

私たちの経済を、人間にも地球にも有益なものにする修復の試みは、膨大な改革プロジェクトですが、そ
れはすでに多くの場所で始まっています。アメリカでは、バーモント州の2人の改革者ナンシー・トッド
とジョン・トッドが、汚水処理方式を従来の浄水場施設から、一連の多様な生物を利用した総合的生態系
方式に替えることによって、自然の資本を修復する方法を見出しました。名付けて「リビング・マシン」と
いいます。リビング・マシンは、塩素を使ったエネルギー集約型の汚水処理に代わって、植物、動物、昆
虫、微生物が共同で働いて水質完全浄化を行います。費用は従来と比較すれば僅かですみ、施設は温室と
見違えるように清潔です。
ニューヨークからサンフランシスコにいたるまでのアメリカの都市の貧困地区

渡辺一雄先生のフィランソロピー論に自分の原点を省みる。


元、三菱セミコンダクターアメリカの社長 で、東大病院などの病院ボランティアなどを立ち上げた、渡辺一雄先生のお話を聴く機会を得た。

   企業戦士だった渡辺さんが、45歳の時、アメリカのダーラム市で、三菱セミコンダクターアメリカの社長として赴任していた際、はじめは、社会参加の意味がわからず、地元のNPOへの寄付にも感心がなく、ケチの日本の会社」というイメージでとらえられていたのだが、全米少年野球の大会で、急遽、スタジアムのまんなかで、アメリカ国家を独唱ことになった。緊張してなかなか歌にならない渡辺さんだったが、少年たちが、応援して歌い出し、スタジアム全体が歌い、大合唱になった。そこから、フィランソロピーや企業の社会参加、に目覚めた。と言う話を、とても生き生きと、実に当時の場を再現して話してくださった。「そのとき、ああ、俺は、今、生きている、うれしい。」という実感をもった」とまるで少年のようにお話してくださったのだった。

→ ネットでぐぐったら、渡辺さんご自身の手記にこうあった。
ーーー
   私自身もかつては営業の鬼と化していた時代があったが,四十五歳の時,三菱セミコンダクターアメリカの社長として米国ノースカロライナ州に転勤してから組織の中に生きる人間のあり方を考え,従来の行き方を転換した。しかも,最初はどのように会社人間から社会人間に転換してよいか分からなかったが偶然起こつたある事件で変わることができた.
  それは私の住んでいたダーラム市で少年野球大会に引き出され,突然,スタジアムでアメリカ国歌を独唱させられるはめになり,苦しいながらも歌いだしたら,スタジアムに参加していた全員が大声で歌いだし,大合唱になつた
それがテレビで放送されてから,ダーラム市民の私,及び私の会社に対する見る目が変わり,私共を心から友人として,かつ,企業市民として迎えてくれるようになった。その時分かったことは社会貢献とは金銭を寄付するだけでなく,市民活動に参加することだ。その結果は気持ちのよい感動が残るということであった。
ーーーーー

お話の中で、渡辺さんは、行政セクター、企業セクター、そして第3のセクターとしてのフィランソロピーセクター(ボランティアセクターとも)が必要ということを強調された。そして、寄付税制があってはじめてそのフィランソロピーセクターが強くなれるのだということ。そして日本はまだまだだということも付け加えていた。

   お話の中で、もうひとつ、このフィランソロピーセクターは、民間が公益のために社会貢献活動を非営利・非行政の立場から行動すること」を指し、行政をチェックしバランスをはかる市民オンプズマン(監視人)も重要な要素なのだということを強調されていた。要は、民主主義を成立させる事が公益であり、市民セクターの大きな役割なのだということにも触れておられ、大いに共感した。

    終わってから、「僕自身、まさに被災地の神戸で、生きているという実感を感じ、それが転機となったという事」や、「米国のNPOは、たとえ行政に反する市民運動をおこなう団体であっても、寄付控除がうけれる、」ということ。三菱電気というと、環境NGOの文化に感化され、新しい道を歩み出し、一昨年スウェーデン取材にご一緒した木内孝さんを思い出したということをお伝えすると、お仲間との事。ーーなどなどでしばし盛り上がった。

私自身、改めて僕の原点を省み、次を考えるひとときとなった。
自分の経験も、きちんと伝える必要がある。と感じた。

講演会開催のためにご尽力された皆様に感謝いたします。





生物多様性ーデビッドブラウアー氏、山下弘文氏の遺言を受け止めて- 1998


本日は雨の中、八文字屋の前に立つ。情報公開が進まない鶴岡市政の問題。公共投資のあり方。合併特例債を「あれかこれかの視点で考える」など、諸々訴えました。7時40分から8時50分ぐらいまで。 

生物多様性会議間近ということもあり、改めてwaterwatchnetwork の私たちがFOEらと一緒に1998年に主催した「地球のヒーロートーク」をUSTREAMにアップデートしました。

これは、米国の環境保護運動の父といわれるデビッドブラウアー氏がブループラネット賞受賞のために来日した際、日米のNGOを集めての集会を代々木の国際会議場でおこなったものです。その年、僕がちょうど米国NPOにインターンしていた際にミッションをいただいて、FOEのランディヘルテン氏や、ASEEDの羽仁カンタ氏、映像のBamboo氏、音楽家の岡野弘幹氏、デザイナーの善用寺氏と力を合わせなんとかかんとか実現した国際会議でした。
 自然生態系の破壊、生物多様性の問題について全く意識のなかった1930年代の米国で、ダムの問題をたった一人の運動からはじめ、グランキャニオンダム建設を止め、米国の国立公園制度、世界遺産制度のきっかけをつくったデビッドブラウアー氏。又、諫早湾干潟の問題で、これもたった一人で真正面から問題を指摘し、運動をつくりあげていった山下弘文氏。彼らの姿勢と、そうした行動を興す原点となった少年時代の教師との出会いについてなどが語られています。
    ぜひご覧下さい。
http://www.ustream.tv/recorded/10002745

二人とも、故人となられましたが、天国から私たちの行動を見守ってくれていると思います。
10年前の映像ですが、今とらえても実に重要なメッセージを頂いていると思います。

なお、今、この映像のデビッド氏の発言などを和訳をし、もっとよりわかりやすい形で提供できたらと考えております。お手伝い頂ける方はいらっしゃいませんでしょうか。

又、当時、デビッドブラウアー氏は、この来日の際のブループラネット賞受賞記念の講演で「生態系修復の経済」について言及されています。
この際に地球上の生命の自然法則としてNatural Step ナチュラルステップ について触れ、その意義を諭してくれています。
ちょっと当時の講演から一部を引用してお伝えしたいと思います。

ーー以下引用 1998ブループラネット賞受賞記念講演より  旭硝子財団。

地球環境を考慮したビジネスの進化-「修復型経済」への積極的な参加を


「新しい経済」における環境NGO の役割は、時代と共に変わるでしょうが、消費者と企業に情報を提供
するという基本的な役割は今後とも続くでしょう。多くの企業はいまなお、インターフェース社や三菱電
機、その他先進的企業の画期的方針から、はるかに遅れた地点にいるのです。

企業が、エコロジーの知恵を十分理解し企業活動に活かすならば、環境原則に厳しいNGOの人々が、企
業にとって自分たちの同盟者であるだけでなく、利益を生む機会をたくさん持っている人たちであること
が分かるでしょう。

NGO の人たちもまた、私たちの社会をもう一度人々の要求を充足させる場にするために、企業と共同で
取り組むという新しい役割を持つことになるでしょう。私たちが浪費型のライフスタイルをやめるべきだ
とすると、その空白を埋めるものは何なのでしょうか。もし皆さんに、あなたの人生で一番大切なものを
1つ挙げて下さいと言ったら、私たちの人生における喜びと充足感のもとになっている親密な関係を共有
している友達と家族、と答える人が多いと思います。私たちは、幸福の最大の源であるこのことに、どう
してエネルギーを注がないのでしょうか。

私たちが自慢すべきは、抽象的な経済目標などでなく、現実の心温かい関係を育むことではないでしょうか。「修復型経済(Restorative Economy)」に移行するとき、人間の心の目標と経済目標は同じひとつのものになります。私は環境保全の分野で様々な成功にかかわってきましたが、そこから得ることができた喜びは、友達や子供たち、孫、そして55 年連れ添ったわが妻から受けてきた充実感に比ぶべくもありません。これこそ私たちに必要な“成長”――愛と連帯から生まれる“成長”なのです。これはまた、関係するすべての人達の美しさを本質的に増幅する成長のあり方です。

私の86 年間の人生経験、「ナチュラル・ステップ」とその他の地球上の生命の自然法則に照らし合わせるとき、こうした人間的成長に限界はないことがよく分かるのです。

環境問題が示している地球の危機は、いまこそ階級、人種、国籍、年齢、性別を乗り越えて、人類のグ
ローバルなコミュニティとして私たちが行動する好機であることを示しています。私たちは全員が1つの
宇宙船地球号に乗っているのであり、この宇宙船は乗り換えも利かなければ、停車駅もなく、決まった行
く先もありません。そこに乗っている人は乗客ではなく、全員が乗員なのです。

私たちは地球の諸問題解決のために協力し合うとしても、すべてのことに同じ意見を持つ必要はありま
せん。意見の異なる人々を支配する必要も軽んじる必要もなく、異論を唱え、あるいはまったく違った見
解を共有するような能力を培っていかねばなりません。イノベーションと多様性のためには、賛否両論が
必要です。しかし協同と安定のためには、相互に尊敬し合わなければなりません。

生態系が、例えば草原から熱帯雨林へと発展したように、人間の社会も複雑性と相互依存の度を深めて
行くでしょう。熱帯雨林で生きるためには、競争より協力の方が大切です。競争がルールとなり得るのは、
より単純な生態系の場合です。今日の社会や組織に広がる支配や階級制といった原始的とも言える社会構
造に、今後もますます多くの資源を投入し続けるとすれば、明るい未来への進路も閉ざされてしまいます。
ビジネスと地球と人間の精神のためのCPRを実践するには、謙虚であることを学ばなければなりません。
私たち人間は、地球上の生命体としてはむしろ新参者です。人間は進化の頂点にいるのでしょうか。それ
とも友人のバーナデット・コザルツがかつて言ったように、「人間は地球上で一番若い種に違いない。なぜ
なら人間を除くすべてのものは、何をどうすべきか知っているらしいから。人間が地球上に存在するのは、
学ぶためであって、教えるためではない」のでしょうか。

私たちは自然から学ぶときでも、人間の精神を信頼しなければなりません。そして人間の精神を最も良

いよいよ明日です。ミツバチの羽音と地球の回転 鶴岡上映会


いよいよ明日です。「ミツバチの羽音と地球の回転」鶴岡上映会

予告編:http://www.youtube.com/watch?v=OgNjOjvkx-s

環境問題を考える上で、今、最も重要なエネルギー問題。

持続可能な社会に舵をきり、2020年までに脱石油を果たそうとしているスウェーデンで、何がおきているか。

これから私たちの社会が、地域が、目指すべきゴールの姿を観ることができます。

鎌仲監督と、ソーラーハウスの日本の第一人者、酒田在住の建築家 井山武司先生との対談もあります。

ぜひともみなさん、お見逃しなく!  

9月12日ムッレ教室の下見など。


8月26日といえば、毎年出羽三山山伏修行「秋の峰」が行われる日。一週間、山に伏し、苦行がおこなわれる。一昨年で3度位を得た私、進佑は、今年は現世修行であります。
 朝つじ立ち、午後、9月12日開催のムッレ体験教室の下見を新潟ムッレ協会のお二人と鶴岡の先生方とでおこなう。開催場所はサンチュアパークから歩いて行けるとてもいいブナ林。「ムッレ教室」とは、五歳児向けに開発されたスウェーデンの環境教育。自然の中で遊びながらエコロジーを学ぶというものだ。予定時間を圧してしまい、鶴岡市経営改革推進会議傍聴が後半の少しできずちと残念。その後、29日にあるスポーツゴミ拾いの打ち合わせ。今回、全国初の海岸でのスポーツゴミ拾いとあって、アイテムの点数をどうするかでだいぶ議論しあった。
さて、当日どんな展開になるかはお楽しみ。

夏祭り 。だだちゃ豆収穫。


昨晩は道田町町内会の夏祭り。だだちゃ豆収穫手伝い後に音響の仕込みからお手伝い。
町内の老若男女、いろんな役割を担っておこなう町内会の夏祭り。とても和やかな雰囲気。恒例のoyajiバンドの前座で
久々にブルースハープを披露させていただきました。
 今、白山や周辺の農家はだだちゃ豆の最盛期、私がお手伝いしている「くろうえもん農場」http://yamagatada.com/2/は「甘露」(かんろ)が良い時期を迎え、日量200Kgを越える量を出荷しています。炎天下、なかなか慣れない仕事は「農業」というか「農行」というか、、、。これも修行の内であります。